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  • 聖書の第49番めの本 ― エフェソス人への手紙
  • 目ざめよ! 1974
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  • エフェソス人への書の内容
  • なぜ有益か
目ざめよ! 1974
目74 11/8 29–31ページ

『聖書全体は神の霊感を受けたものであり,有益です』

聖書の第49番めの本 ― エフェソス人への手紙

筆者: パウロ

書かれた場所: ローマ

書き終えられた時期: 西暦60-61年ごろ

含まれている時代: 確定できない

1 パウロはエフェソス人への手紙をいつ,どんな状況下で書きましたか。

自分が獄の中にあると想像してください。クリスチャン宣教者としての熱心な活動のために迫害を受け,そのためにそこにいるのです。もはや旅行して諸会衆を訪ね,それを強めるために働くことはできません。あなたはどうしますか。あなたの伝道活動を通してクリスチャンとなった人々に手紙を書くことはできないでしょうか。それらの人々は,あなたがどうしているだろうかと案じているのではないでしょうか。あるいは,励ましを必要としているようなことはないでしょうか。もちろんそうしたことも考えられます。こうしてあなたは手紙を書き始めます。あなたは今,西暦59-61年ごろ,ローマで最初の投獄を経験していた時の使徒パウロとまさに同じことをしているのです。パウロはその時カエサルに上訴していました。審理を待つ身であり,警護の下に置かれていましたが,ある程度の活動の自由はありました。パウロは「エフェソス人への手紙」をローマから書きました。それは西暦60年もしくは61年であったでしょう。それをテキコに持たせ,そのテキコにはオネシモが同行しました。―エフェソス 6:21。コロサイ 4:7-9。

2,3 パウロがその筆者であること,またエフェソス人への書の正典性を何がはっきりと証明していますか。

2 パウロは初めのことばの中で自分がその筆者であることを明らかにし,自分が「主にあって囚人となっている」ことを四度言及もしくは暗示しています。(エフェソス 1:1; 3:1,13; 4:1; 6:20)パウロが筆者であることを否定する論議は無に帰しています。チェスター・ビーティー・パピルスNo.2(P46)は三世紀初めに書かれたものですが,パウロの書簡を書き写したもの86葉を含んでおり,その中にエフェソス人への書簡も含まれています。つまり,この書が,その当時からパウロの手紙としてまとめられていたことを示しています。

3 初期の教会著述家たちも,パウロがこの手紙を書いたこと,またそれが「エフェソス人へ」あてられたものであったことを確証しています。例えば,二世紀の人イレナエウスはエフェソス 5章30節を引用して次のように述べています。「祝福されたパウロがエフェソス人への書簡の中で述べるとおり,わたしたちは彼の体の肢体である」。アレクサンドリアのクレメンスも同時代の人ですが,エフェソス 5章21節を引用してこう伝えています。「そのような理由でまた,彼は,エフェソス人あての書簡の中で,神への恐れのうちに各互いに服し合いなさい,と書いている」。オリゲネスは,三世紀前半の著作の中で,エフェソス 1章4節を引用してこう述べています。「しかしまた,使徒は,エフェソス人あての書簡の中で,同じ語法を使い,世の基が置かれた時からわたしたちを選んだかたについて述べている」。a 初期キリスト教史の別の権威者であるエウセビオス(西暦260-340年ごろ)も,エフェソス人への書を聖書の正典の中に含めており,神学関係の初期の他のたいていの著述家たちも,エフェソス人への書を,霊感による聖書の一部として取り上げています。b

4 どんな理由である人々はこの手紙がどこかほかの所にあてられたものではないかと考えていますか。エフェソスがそのあて先であることをどんな証拠が裏付けていますか。

4 チェスター・ビーティー・パピルス,およびバチカン1209番写本やシナイ写本は,1章1節の「エフェソスに」ということばを省いており,この手紙のあて先を示していません。この事,およびエフェソスのいろいろな人へのあいさつのことばがない(パウロがエフェソスで三年間労したあとなのに)ことのために,ある人々は,この手紙はどこかほかの所にあてられたのではないか,あるいはせめて,エフェソスを含む小アジア諸会衆あての回し文ではないかと考えています。しかし,他のたいていの写本は「エフェソスに」ということばを含んでおり,また,すでに見たとおり,初期の教会著述家は,これを,エフェソス人にあてられた手紙として受け入れていました。

5 パウロ時代のエフェソスにはどんな特筆すべき点がありましたか。

5 多少の背景的な知識を得ると,この手紙の目的を理解するのに役だちます。第一世紀当時のエフェソスは,呪術,魔術,占星術,大女神アルテミス(ダイアナ)の崇拝などで知られていました。女神の像を中心として壮麗な神殿が建てられていました。それは完成に220年をかけたものでした。ローマの歴史家プリニウスによると,その神殿は,幅が67㍍,奥行きが130㍍あり,高さ18㍍の柱127本で支えられていました。その柱はそれぞれ王や王子によって建てられたものでした。その屋根は大きな白色大理石のかわらでふかれていました。積み重ねた大理石の継ぎ目にはしっくいの代わりに金が使われていたと言われます。この神殿は世界じゅうから旅行者を集め,祭りの時には70万に上る訪問者が市にあふれました。エフェソスの銀細工人は,巡礼者のみやげ用にアルテミスの銀製の小宮を売って大きな利益を上げていました。c

6 パウロはエフェソスでどの程度の活動をしましたか。

6 パウロは二度めの宣教旅行のさい,伝道の目的で短期間エフェソスを訪ねたことがありました。その時に,アクラとプリスキラをとどまらせて業を続けさせました。(使徒 18:18-21)パウロは三回めの宣教旅行の途上再びこの地を訪ねて,今度は約三年滞在し,多くの人に「この道」について教えかつ宣べ伝えました。(使徒 19:8-10; 20:31)パウロはエフェソスで刻苦して働きました。「聖書時代の日常生活」という本(1943年)の308ページで,A.E.ベイリーはこう書いています。「パウロは日の出から午前11時までその手職に携わるのが常であった。(使徒 20:34,35)その時刻までに,ツラノは自分の講義を終えていた。それで,午前11時から午後4時までは,その講堂で伝道し,また他の援助者たちと協議をした。……そして最後に家から家への福音宣明活動をし,それが4時から夜遅くまで続いた。(使徒 20:20,21,31)寝食の時間をどこに見いだしたのだろうと思えるほどであった」。

7 パウロの熱心な伝道の結果としてどんな事が起きましたか。

7 この熱心な伝道活動を通して,パウロは,崇拝に像を使用することのむなしさを暴露しました。これは,銀細工人デメテリオを初め,そうした物を製造,販売している人々の憤りをあおり,ついにその騒動の中でパウロはその市を去らねばなりませんでした。―使徒 19:23–20:1。

8 パウロの手紙はどんな点で特に時宜を得たものでしたか。

8 さて,獄にいる間に,パウロは,異教の崇拝者たちに囲まれ,威容を誇るアルテミス神殿をかたわらにするエフェソス会衆の直面する問題について考えます。明らかにこの地のクリスチャンに対しては,エホバの霊的な神殿を印象的に描き出すことが必要でした。パウロはそれを行ないます。それは人の作ったいかなるものよりも壮大です。「神聖な奥義」がエフェソスの人々に啓示され,彼らも,神のご意志を施行するためのその天の構造物の一部となることが示されます。これは彼らにとって大きな霊的鼓舞また慰めであったに違いありません。パウロは,キリストにおけるユダヤ人と異邦人の結合を強調します。彼は一致,一つになることを説き勧めます。こうしてわたしたちは,この書の目的,価値,またその背後に霊感の働きが明らかなことを認識できます。

エフェソス人への書の内容

9 神はご自分の愛をどのように満ちあふれさせておられますか。パウロは何を祈りますか。

9 キリストによる神の過分のご親切(1:1–2:22)使徒であるパウロはあいさつを送ります。その栄光ある過分のご親切のゆえに神がほめたたえられるべきです。それは,彼らを選び,イエス・キリストと結ばれた者としてくださったことに関してです。このイエス・キリストにより,その血を通して,彼らは贖いによる釈放を得ています。さらに,み旨の神聖な奥義を知らせることによって,神は彼らに対する愛を満ちあふれさせてくださいました。神はひとつの管理を設けることを意図しておられるのです。それは,『すべてのものをキリストにおいて再び集めること』を目的としています。このキリストと結ばれて彼らは相続人にも指定されました。(1:10)そのことの事前のしるしとして,彼らは聖霊による証印を受けています。彼らが自分の召された希望をしっかり確信していること,そして,キリストを復活させ,あらゆる政府と権威のはるか上に彼を置き,彼を会衆に対してすべてのものの頭とされたその同じ力を神が彼らにも用いてくださることを彼らが悟ること,これがパウロの願いです。

10 どのようにしてエフェソスの人々は「聖なる者たちと同じ市民」になりましたか。

10 彼らはその罪過と罪のうちに死んでいましたが,神はその豊かなあわれみと大いなる愛とのゆえに彼らを生かし,「キリスト・イエスとの結びつきにおいて」彼らを「天の場所に共に座らせて」くださいました。(2:6)これはすべて過分のご親切と信仰とによるのであり,彼ら自身の業の結果ではありません。キリストは彼らの平和であり,異邦人とユダヤ人を隔てていた壁,つまりおきての律法を打ち壊しました。今,双方の民はキリストを通して父に近づくことができます。したがって,エフェソスの人々はもはや外国人ではなく,「聖なる者たちと同じ市民」であり,成長して,エホバがその霊によって住む聖なる神殿となります。―2:19。

11 「神聖な奥義」とはなんですか。パウロはエフェソスの人々のために何を祈りますか。

11 「キリストの神聖な奥義」(3:1-21)神は今,ご自分の聖なる使徒と預言者たちに,「キリストの神聖な奥義」を啓示されました。「すなわち,諸国民が良いたよりによってキリスト・イエスと結ばれて,共同の相続人,同じ体の成員,わたしたちとともに約束にあずかる者となる,ということです」。(3:4,6)神の過分のご親切によってパウロはそのことの奉仕者となり,キリストの測りがたい富について宣明し,神聖な奥義がいかに管理されるかを人々に見させる者となりました。そして,きわめて多様な神の知恵は会衆を通して知らされます。このゆえに,パウロは,彼らが神の霊による力によって強力な者となり,こうして彼らが,知識を超越したキリストの愛を十分に知り,「わたしたちが求めまた思うところのすべてをはるかに越えてなしうる」神について悟るようにと祈ります。―3:20。

12 (イ)クリスチャンはどのように歩むべきですか。なぜ?(ロ)キリストはどんな賜物を与えておられますか。何を目的として?(ハ)「新しい人格」を着けることには何が関係していますか。

12 「新しい人格」を着ける(4:1–5:20)彼らは,へりくだった思い,辛抱強さと愛,そして,結合のきずなである平和のもとに,自分の受けた召しにふさわしく歩むべきです。霊は一つ,希望は一つ,信仰は一つであり,また,「すべての者の神また父は一つであり,すべての上に,すべてを通し,すべての中におられる」からです。(4:6)それで,ただひとりの「主」キリストは,預言者,福音宣明者,牧者,教える者たちを与えました。それは,「奉仕の業のため,またキリストの体を築き上げるために聖なる者たちをさらに調整することを目的として」です。それでパウロはこう書きます。「わたしたちは真理を語りつつ,愛により,すべての事において,頭であるキリストを目ざして成長してゆきましょう」。体が調和よく組み合わされ,すべての肢体で協力しているのと同じように。(4:5,12,15)古い人格に伴う,不道徳で,無益で,無知なやり方は除かれねばなりません。人は思いを活動させる力において新たにされ,「神のご意志にそいつつ真の義と忠節のうちに創造された新しい人格を着けるべき」です。すべての人は互いに属し合っているのですから,それぞれ真実を語り,憤り,盗み,腐ったことば,悪意のある苦々しさなどを捨て去り,神の聖霊を憂えさせることのないようにしなければなりません。むしろ,『互いに親切にし,優しい同情心を示し,神がキリストによって惜しみなくゆるしてくださったように,互いに惜しみなくゆるし合う』べきです。―4:24,32。

13 神を見倣う者となるために何を行なわねばなりませんか。

13 すべての人は神を見倣う者となるべきです。淫行,汚れ,貪欲などは,口に出すことさえ避けるべきです。そうした事を行なう者は王国になんの相続財産も持ちません。パウロはエフェソスの人々にこう訓戒します。「光の子どもとして歩んでゆきなさい」。自分の歩き方を「しっかり見守(り)」,よい時を買い取りなさい。「今は邪悪な時代だからです」。そうです,「何がエホバのご意志であるかを見きわめ」,感謝のこもった態度で神の賛美を語るべきです。―5:8,15-17。

14 夫と妻にはそれぞれどんな責任がありますか。

14 服すべきものに服す; クリスチャンの闘い(5:21–6:24)会衆がキリストに服するように,妻は夫に服すべきです。また,夫は妻を愛しつづけるべきです。「キリストが会衆を愛し……たのと同じように」。また,「妻は夫に対して深い敬意を持つべきです」― 5:25,33。

15 子どもと親,奴隷と主人,またクリスチャンのよろいについてパウロはどんなことを助言しますか。

15 子どもは親に従い,親と一致して生活し,神の教えに基づく懲らしめに応じるべきです。奴隷やその主人も,神を喜ばせるように行動すべきです。すべての者の主人であるかたが「天におられ……そのかたに不公平はない」からです。終わりに,すべての者は,「主にあって,またその力の強大さにあって強くなってゆきなさい」。神からの完全にそろったよろいを身に着け,悪魔にしっかり立ち向かえるようにすべきです。「何よりも,信仰の大盾を取りなさい」。また,「霊の剣,すなわち神のことばを受け取りなさい」。祈りつづけ,目ざめていなさい。パウロは,彼らが自分のためにも祈ってくれるようにと求めます。彼が少しもはばかりのないことばで「良いたよりの神聖な奥義を知らせることができるように」― 6:9,10,16,17,19。

なぜ有益か

16 エフェソス人への手紙の中ではどんな問いに対する実際的な答えが与えられていますか。神に喜ばれる人格に関してどんなことが述べられていますか。

16 エフェソス人への書簡は,クリスチャン生活のほとんどすべての面に触れています。今日の世界の苦悩に満ちる問題や非行の増大を見ると,パウロの健全で実際的な忠告は,敬虔な生活を送ろうとする人にとってほんとうに有益なものです。子どもは親に対し,また親は子どもに対してどのように振舞うべきですか。夫は妻に対し,妻は夫に対してそれぞれどんな責任を持っていますか。会衆内の個々の人は,愛のうちに一致を守り,邪悪な世界の中にあってクリスチャンとしての清さを保つために何をしなければなりませんか。パウロの助言はこれらのすべてに答え,さらにパウロは,クリスチャンとしての新しい人格を着けることに何が含まれているかを示します。エフェソス人への書の研究を通して,すべての人は,神に喜ばれ,「神のご意志にそいつつ真の義と忠節のうちに創造され」る新しい人格がどのようなものであるかを真に認識できるでしょう。―エフェソス 4:24-32; 6:1-4; 5:22-33,15-20,3-5。

17 会衆内の取決めと協力に関してこの手紙はどんなことを示していますか。

17 この手紙はまた,会衆内でいろいろな任命がなされることの目的をも示しています。それは,「奉仕の業のため,またキリストの体を築き上げるために聖なる者たちをさらに調整することを目的として」います。それは円熟性を目ざしています。こうした会衆内の取決めに十分に力を合わせることによって,クリスチャンは「愛により,すべての事において,頭であるキリストを目ざして成長して」ゆくことができます。―エフェソス 4:12,15。

18 「神聖な奥義」と霊的な神殿に関してどんなことが明らかにされていますか。

18 エフェソス人への手紙は,「キリストの神聖な奥義」に対する理解を深める上で初期の会衆に大きな益を与えました。信仰をいだいたユダヤ人と共に,「諸国民が良いたよりによってキリスト・イエスと結ばれて,共同の相続人,同じ体の成員……ともに約束にあずかる者」となっていることがこの手紙の中で明らかにされています。仕切りの壁,つまり「おきての律法」が異邦人とユダヤ人を隔てていましたが,それが取り除かれ,今やキリストの血によって,すべての者が聖なる者たちと仲間の市民,神の家族の成員となりました。異教アルテミスの神殿とは明確な対照をなすものとして,それらの人はキリスト・イエスと結ばれて共に建てられ,神が霊によって住まれる場所,「エホバのための聖なる神殿」となります。―エフェソス 3:4,6; 2:15,21。

19 エフェソス人への書は今日に至るまでどんな希望と励ましを与え続けていますか。

19 「神聖な奥義」に関してパウロはまたこう述べました。「管理……すなわちそれは,すべてのもの,天にあるものと地にあるものを,キリストにおいて再び集めることです。そうです,彼において,彼との結びつきにおいて,わたしたちはまた相続人として選定されたのです」。こうして,神の王国における相続財産に対する栄光ある希望が再び前面に出されています。これに関してパウロはエフェソスの人々のために祈りました。つまり,彼らの心の目が啓発されて,神が召してくださった希望を十分にとらえ,「聖なる者たちのための相続財産として神が擁しておられる栄光ある富は何か」を知るようにと。これらのことばは彼らの希望を大いに強めたはずです。そして,エフェソスの人々にあてられた霊感の手紙は,「いっさいの事において,神が与えてくださる満ち満ちたさまにあますところなく満たされる」よう,今日の会衆をも築き上げる働きをしています。―エフェソス 1:9-11,18; 3:19。

[脚注]

a C.E.ストウ著「聖書各本の起源と歴史」,1868年,357ページ。

b J.D.ダグラス編「新聖書辞典」,1962年版,197ページ。

c マクリントクとストロングの「百科事典」,1882年版,第3巻,244ページ。

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