注目された年若い証人のりっぱな振舞い
年若い子供たちでもクリスチャンとしてのりっぱな振舞いや行動により,良い証言をし,神のみ名にほまれをもたらすことができます。東大阪中央会衆と交わる一姉妹と小学校6年生のその娘は次のような経験を寄せています。
「4月の中頃,学校の校内放送でわたしと妹に職員室に来てもらいたいと放送がなされました。『お前何か悪いことしたんだ。叱られるよ』と男の子たちは言いました。職員室はいたずらをした子,先生に反抗した子供の行く所だからです。職員室には先生方が大勢集まっておられ,校長先生はわたしを呼んで(1)わたしと妹はいつも仲がよい,(2)友だちにも返し口を言ったりせず,親切にいつでも相談相手になることができる,(3)先生,友だちに対してとても素直である,がどうしてそうなったかと述べられました。そしてその日の職員会議で話してほしい,と言われました。その後すぐ『子供の教育の仕方』という議題で校長先生と52人の先生方,そしてわたしとでの職員会議が始まりました。そして約2時間にわたって先生方から,わたしの家庭でのことについて質問がなされました。
「一番さきにテレビについて聞かれました。毎日みるか。何時間位か。どんな番組か。番組はだれが決めるか。わたしは土曜日と日曜日に一つずつの番組とまた朝のニュースと山,川など美しい景色の番組をお父さんが見せてくれること,他の時間にテレビは見ないことを話しました。
「家にある本についても尋ねられました。マンガはあるか。好きか。どんな本があるか。その本はだれが選ぶのか。あなたはどんな本が好きか。わたしはマンガはあまり好きでないこと,聖書に関係した本は好きでよく読むこと,ものみの塔協会から出されている本は毎日読みます,と答えました。
「お父さんやお母さんは何を規準にして教えたり訓練したりしていると思いますかと聞かれた時,お母さんはエホバの証人ですから聖書に基づいて教えること,悪いことをした時,それが何度も注意されていることであるなら聖書の箴言に書かれている原則に従ってベルトでたたかれることを話しました。ある先生は『お母さんは聖書だけが規準ですか』と尋ねられたので『はい,そうです』と答えました。また先生は『お友だちと遊びますか』と尋ねられましたが,わたしは聖書のお話をするほかは遊ぶ時間がありません,と答えました。そして聖書の勉強はとても楽しいこと,一週間に5つの集会に出席することなどをお話ししました。
「続いて『あなたに良い行ないをさせたものは何ですか。いつも何を考えていますか』と尋ねられたので図書室から聖書をもって来て,エフェソス 6章1節を先生方に読んでいただいて,この原則に従うよう努力していることを話しました。2時間にわたる先生方との話を聞いて居られた校長先生は『エホバの証人のように子供を教育すれば,いじめっ子や返し口をする子供が居なくてもっとよい学校になるのではないでしょうか』と言われ,それに同意なさった先生は52人中48人居られました。もうすぐ巡回大会がありますのできてくださいと招待したら,3人の先生方は必ず行くと約束してくださいました。そして,わたしのクラスの人約20人がその職員会議でのことを全部見ていましたので,その人々をも巡回大会に招待したら,2人の人は家族できてくださいました。また,先生方は5人来てくださいました。その後8人の級友と家庭聖書研究がはじまりました。『見よ!』の研究が進むにつれて,次第にふえはじめそして今,わたしはクラスの26人の人々と家庭聖書研究をしています」。
この子供の母親は次のように述べています。「多くの先生方がたくさんの問題をかかえて,その方法にゆきづまっていること,そして世の子供たちが非常に悪い影響をうけていることを知りました。唯一の解決策について証言する機会を与えてくださったエホバ神に娘と共に感謝しました」。
学校に通う年若い子供たちでも自分のりっぱな行状や言動により真理の光を輝かせることができるでしょう。(マタイ 5:16)それは単に級友たちばかりか,先生や他の方々にも真理を証しすることになるのです。使徒パウロが若いテモテに勧めたように,りっぱな手本となれるでしょう。「あなたの若さをだれにも見下げられることのないようにしなさい。かえって,語ることにも,行状にも,愛にも,信仰にも,貞潔さにも,忠実な者たちの手本となりなさい」― テモテ第一 4:12。