「施設利用……後始末も完全」
「ものみの塔聖書冊子協会」
「館内外念入りに」
「[苫小牧]借りた会場は,借りたとき以上にきれいにして返す ―。そうは思っても,なかなかできないことが,二十七日の市民会館を会場にした人たちの手で清掃が行なわれていた。この人たちは,ものみの塔聖書冊子協会のグループで,同日午前九時から午後四時半まで,同市民会館で『エホバの証人の巡回大会』と銘打った集会を行なっていたが,参集後,南北海道の全域からのため,ざっと二千人。しかも昼食と,帰りの食事などについても全部持ち込みの自炊とあって物入りがたくさんあり,会場内外の人や物の出入りは目まぐるしかった。この中で“食事”“運送”“掃除”“自己奉仕”など,いくつものパートの係はテキパキと動き,この中でも掃除係は集会の合い間を利用 ポスターの掲示でよごれたガラスふきや,館内外の念入りなふき掃除。また集会が終わったあとも,一時間以上の時間をかけて,チリ一つない最後の後始末をしていた。
「同市民会館では『このような利用者ははじめてで,恐れ入りました。宗教関係団体は,マナーをよくして会場をそうよごさないが,それ以上のマナーをこの人たちは見せてくれた』と話していた」― 1974年10月30日付室蘭民報。