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目ざめよ! 1976
目76 11/8 24–27ページ

日本の「神聖な奉仕」地域大会

大阪・吹田市

わたしたち人類のためにあらゆる必要物を備えてくださる天の創造者に心から神聖な奉仕をささげることを願うクリスチャン,エホバの証人の聖書教育大会の一つは昨年に引き続き大阪府吹田市の万博会場跡お祭り広場で行なわれました。関西,近幾そして北陸地方のエホバの証人とその仲間の聖書愛好者たちが四日間にわたり「神聖な奉仕」という主題のもとになされたプログラムを楽しむのにそこは非常に良い場所でした。

そしてステージの両側には大きな壁のようなものがたてられ,そのひとつには四日間,毎日その日のプログラムの主題のことばが掲げられ出席者の注意を提供される資料に引き付けました。例えば初日は「家族として行なう神聖な奉仕」という主題です。一家の頭である男子が愛のある力強い者となり,家族の福祉に益となる事柄を率先して行なうなら,また妻であり母親である女性が自分の立場を認め,立派にその奉仕を果たすなら生活は必ず向上し豊かなものとなることが指摘されました。また家族構成の中で大事な立場にいる別の仲間は愛する子供たちです。聴衆の最前列に席を占めた13歳から19歳の若者たちと他の大勢の若い人々に対して特に用意された話の中で,話し手は若い人々の直面する問題に理解を示すと共にそれらにどう対処すべきか神のみことば聖書から良い助言を与えました。若い人々も神聖な奉仕のいろいろな分野で自分の責任を果たさなければなりません。聖書中にある,昔の忠実な王ヨシアの示した優れた模範を生き生きと描いた聖書劇をもってその日のプログラムは終了しました。小学校5年生の子供をかしらに三人の子供をもつ地元のあるエホバの証人の父親がこの日のプログラムから強い感銘を受けたことは「エホバは私たちが何を必要としておられるかご存じなのですね」というそのことばによく示されています。二日目は「あなたが会衆で行なう神聖な奉仕」,三日目は「野外で行なわれる神聖な奉仕」,そして四日目は「神聖な奉仕の点で忍耐する」という主題に基づき,聖書に基づく話や討議,それに聖書劇が行なわれ,まさに霊的な宴,霊的な祭りでした。1万5,160人の人々が耳を傾けた公開講演は「神に仕えること ― それはあなたの問題を解決する道」と題するものであり,人間以上に人間の造りをご存じであられる創造者こそ現代の諸問題から人々を助け出す最善の方法を知っておられるということがはっきり指摘され,それを示す具体的な例が示されました。誠実な心を持つ人々にそれは何という勇気を与えるものだったのでしょう。四日間のプログラムを通し,出席者の多くは演じられるプログラムの中に自分を置くことができ,与えられた教訓は自分のためにまさに与えられたものだと感じました。「本当に実際的なプログラムばかりでした」と言う声が何度も聞かれました。神への神聖な奉仕の門戸をくぐった402人の新たに神に献身しバプテスマを受けた人々を迎えたことも大会中の喜ばしい出来事となりました。例年のように示される会場の管理者の非常に良い協力を証人たちは感謝しました。このお祭り広場をこれで3度用いたことになりますが,良い振舞いを示し会場を大切に使うエホバの証人をずっとこれまで見て来たある責任者は同じ万博協会内の他の施設の責任者に「この人々に会場を貸すことは何も心配ありません。使う前よりもっときれいにして返してくれるほどです」と語りました。またあるバス会社との交渉も,エホバの証人の良い行儀が知られていて順調に進みました。特に国鉄茨木駅の駅長は「あなたがたエホバの証人はとても行儀がよいそうですね」とほめていました。エホバの民は良い振舞いを示し,神がたたえられることを願っています。大会の円滑な運営のため20以上にわかれた自発奉仕部門が忙しく,しかし平和と一致の精神に満ちた中で働きました。施設部門は1,600枚に上る足場板を使って,1万1,000人分の座席を作りました。そのための4,200脚のあしにペンキを塗るだけで15人が7日間を要するほどのものでした。子供たちも清掃をはじめとして自発的に奉仕に加わり,四日間の交わりをいっそう喜びのあるものにしました。ある9歳の少女はおとなにまじってオーケストラでバイオリンを引くことができとても満足そうでした。出席者の中にはアメリカから今,日本に来ており聖書を学び始めた20代の男の人や20年前からキリスト教に関心があり,自分の町にこの夏の休みを活用し伝道をしにやって来た若いエホバの証人の女性の奉仕者と学び始めた64歳の男の人もいました。大会は大きな喜びのうちに閉じられ神に対する神聖な奉仕に励むよう決意を新たにさせられた人々は喜びのうちに家路につくことができました。

東京・府中市

今年で三回目ですが,再び府中の競馬場に足を運んでみてください。普段とはまったくかわったふんい気をそこで見るに違いありません。事実,「週刊新潮」8月12日号が取り上げているように,「血走った目も,飛び散る紙吹雪もない……。二万人からの人間が集まりながら,この静粛この整然たる秩序」が見られるのです。はかない欲望を求めるためではなく,永遠に生きておられる神,エホバについてさらに知るため,キリスト・イエスを通して全人類におよぶ祝福について学ぶためにこれら大勢の人々は集まっているのです。

日本の七か所で開かれた大会のうち最も出席者が多かったのはここ府中での大会でした。日曜日には2万1,315名が出席したのです。その時の最高潮には「神に仕えること ― それはあなたの問題を解決する道」と題する公開講演がありました。山積している問題をかかえて,人々は苦しんでいますが,「神に仕えること」すなわち,神の道に従って生活を律することが最善の解決策であることが強調されました。それは本当に実際的ですか。話し手は全地にいるエホバのクリスチャン証人たちが,そのことを実証する例であることを述べ,証人たちの社会で犯罪が皆無に近いこと,戦いや争いをやめたため平和と互いへの信頼が彼らの間にみなぎっていることを指摘しました。聖書を学べばすべての問題が奇跡的に解決するわけではありません。しかし,問題を未然に防ぐことにより,また解決の実際的な助言を得ることにより,社会,経済,結婚,家庭などに関係して生じる多くの問題を解決できるのです。

実際に生活上の問題を解決し,喜んで他の人の益のために奉仕するように生活を変革した人々は外部の人の目にも好意的に映ります。この大会で発表されたひとりの若い婦人の経験は,それがこうした大きな集まりの時にも周囲の人々に良い影響を与えることを示しています。彼女は二年前の夏,毎日の通勤電車の中で初めてエホバの証人たちに接しました。丁度,この競馬場で行なわれた最初の大会が開催されていた時でした。朝の電車で各駅ごとに乗りこんでくるエホバの証人たちが互いに古くからの友人に会っているようになごやかにあいさつしているのに興味を持ちました。また,子供をおんぶしている主婦たちでも互いに自分の席をゆずろうとしているのを見て心を打たれました。胸のバッジから「エホバの証人」という人々であることがわかりましたが,なにかの新興宗教のグループだろうと考えていました。証人たちの手にしているプログラムから最終日が近いことを知り,その前に是非エホバの証人というのが何なのか知りたいと思い,ついに自分から話しかけてみることにしました。彼女は「二年前のエホバの証人の大会が自分の生き方を全く変えてしまうとは夢にも思わなかった」と語りましたが,実際そのようになり,彼女は今年のこの大会でバプテスマを受けました。同様の決意をこの大会で表わしたのは合計527名でした。

この一連の大会で一冊の日本語の書籍と三冊の英語の書籍が新たに発表されました。そのうちの一冊は日本における伝道活動に有用な「あなたを幸福にする良いたより」と題する英文の本で,第三日目に発表されました。なぜ,日本での伝道に役立つのでしょうか。聖書は元来東洋で書かれたものでしたが,ヨーロッパで広く受け入れられました。そのため,日本人から見るなら聖書はヨーロッパの本と考えられています。それで,まず聖書の教理を人に説明する前に,たいてい聖書の起源やどの様に今日まで伝えられたかなどを話さなくてはなりません。ところが,この新しい本は最初の部分でそうしたことを取り上げており,東洋に住む人々を特に念頭において書かれているのです。「とこしえの命に導く真理」という研究手引,(これは聖書に次いでベストセラーの第二位になった)と共にこの「あなたを幸福にする良いたより」もこれから広く愛読されることでしょう。出席者の多くは,一日も早く日本語でこの本を入手して,聖書に関心を抱く人々と話し合いたいと強く望みました。

名古屋市

名古屋大会に出席するため会場を訪れた人々がまず最初に感じたことはその広々とした環境でしょう。湾内に長く突き出た埋立地の先端の広大な敷地にこの大きくて,りっぱな会場,名古屋市国際展示場があります。会場はちょうど食物をいれる大きなボールをさかさにして置いたような形で直径は134㍍もあるので,大きな野球場でもその中にすっぽり入ってしまうほどです。

この建物は普通,貿易のため,あるいは機械の展示場として用いられており,大勢の人々が話を聞くような目的で会館が用いられたことはありませんでした。そのため証人たちが会場の借用を申し込んだ時,前例がなかっただけに克服しなければならない問題は多くありました。

会場の使用に関し会館の方々と話し合いが重ねられるごとに,会館の方々は証人たちに親切な好意を示してくださるようになり,多くの制限は除かれ,積極的な協力を示してくれるようになりました。例えば大会中会館専用のガレージは食料品の貯蔵庫に,そして職員専用の舗装された駐車場は炊事場として提供され,会館職員の方々は少し離れた駐車場を使用するという不便を忍んでくれました。

彼らが克服しなければならなかった最大の問題は何といっても音響の問題であったと思われます。特殊なドーム型の建造物であり集会などの目的で建てられた建造物でないので反響音が強くさけられない問題のように思えました。証人たちは何度も何度もテストを重ね,遂に見事に問題を解決しました。約100人ごとに一本のスピーカーから話を聞くことができるよう86本のスピーカーを会場内にきれいに配置しました。溶接の技術を持つ地元の証人たちが毎日通常の仕事や奉仕を終えた後,晩の時間を利用し,鉄パイプなどに溶接をほどこし86本のスピーカーを設置するスタンドを作りました。それでスピーカーはこのスタンドに取り付けられ,それぞれの部分の聴衆に十分に聴き取れるよう工夫が施されました。その上反響音が一番強い会場中央の部分に鉢植えの大きな花壇を造りました。この花壇は音の反響を抑えただけでなく,出席者すべてにさわやかさをもたらすものとなりました。それで出席者すべては地元の証人たちの献身的な働きと愛ある努力や工夫を本当に感謝しました。訪問した名古屋市の職員はこの建物では反響が強く聴き取れるような音質で話などを放送したことがないので,エホバの証人たちが用いた方法を何か次の機会には見習いたいと言っていました。

大会中の出席者の熱心な態度,楽しげな会話や交わり,勤勉な自発奉仕や霊の実の反映,子供たちのりっぱな振舞いなどは優れた証言となりました。ある6歳と9歳の男の子たちがモップを持って母親と共に会場の清掃に携わっている光景を目撃した会場の管理者の一人は,この世が差し伸べている教育と聖書が親を通して与えている教育の対照につき大会監督から証言を聞き深い感銘を受け,聖書を調べてみたいと申し出て,自分の住所氏名,電話番号それに自宅までの略図を大会監督に手渡しました。別の職員も同様に研究を申し出られました。大会がチャーターしたバスガイドの一人は「乗り降りする方は礼儀正しく,一般にわたしたちが扱うお客様とは質が違うのを感じました。みな,喜びにあふれた顔をなさっていますね。夕方(プログラムが終わる)まで,是非会場で話を聞いてみたいです」と言っていました。地下鉄職員の一人は証人たちのことを,これほど「温和で整然としている団体を見たことはありません。はじめての経験です」と語りました。出席者たちの立派な振舞いは確かに多くの人々の聞く耳を得るのに助けとなりました。

大会出席者たちはとても熱心に自発奉仕を行なって大会の成功に貢献しました。二人の未成年の少女たちは朝早い炊事の割当てを受けました。朝早く宿舎を出て地下鉄の駅まできてみましたが,シャッターが下りていました。明らかに始発電車もまだ出ていなかったのです。と一台のタクシーが止り,行先きを尋ねました。会場を告げ,自分たちはタクシーに乗るようお金の準備をしていないことを二人は運転手に話しました。運転手は,そこまで約2,500円以上はかかるだろうと告げました。姉妹たちは自発奉仕の割当てを忠実に果たしたいし,他に交通の便がないので,手持ちの2,000円だけタクシーが走ったら,二人を降ろしてもらい,あとは歩いて会場に行き自発奉仕に参加しようと決めました。しかし,タクシーの運転手は二人からいろいろ聖書の話を聞いた後,結局二人を会場まで送り,2,000円を越えた数百円については自分で補ってくれました。運転手の親切もさることながら,早朝の自発奉仕を忠実に果たすべく手持ちのお金全部を投じた姉妹たちの模範は何と励ましの大きなものだったことでしょう。―ルカ 21:1-4。

一出席者は大会終了後自分の決意を次のように言い表わしました。「本当に励まされました。神聖な奉仕が自分に何を意味するかがはっきり理解できました。わたしはイエスと使徒たちの模範に習って永遠までこの奉仕をささげたいです」。このことばは確かに他のすべての大会出席者の決意を代弁するものでしょう。この大会の最高出席者数は9,465人でした。

仙台市

「神聖な奉仕」大会の第七番目,一番最後のものが8月6日から9日まで仙台市の宮城県スポーツセンターで開かれました。この大会には茨城,福島,宮城,山形,岩手,秋田,青森の7県のエホバの証人が集いました。1965年の仙台地域大会には,1,066名が日曜日の講演会に出席しましたが今回は3,683名もの出席者でした。また90名がバプテスマを受けたことは東北地方でも弟子を作る業が熱心に行なわれていることをよく示すところとなりました。

仙台大会は地元のクリスチャンたちの努力と勤勉な働き,またエホバの導きと祝福により大会の目的をりっぱに果たしました。大会の開催に伴う問題を証人たちはどのように解決したでしょうか。大会は有名な仙台七夕祭と重なり,今年は200万人以上の観光客がやって来ると予想されていました。それでエホバの祭りのために訪れる証人たちのために十分の宿舎を準備することがもっとも難しい問題でした。宿舎部門は3月から仕事を始め,まず仙台の旅館組合長に会い交渉しましたが,この時期に3,000名もの宿舎は難しいと断られ旅館組合の協力を断念せねばなりませんでした。しかし兄弟たちはあきらめず電話帳を調べ,電話で旅館を一軒ずつ当たったところ十分の旅館を契約できました。しかも難しい時期にもかかわらず比較的安い費用でそうすることができたのです。このような良い結果が得られたことについて宿舎部門の兄弟は「仙台市で大会を開くことはエホバのご意志だったのです。兄弟たちが決意し努力したことをすべてエホバは祝福してくださいました」と述懐しています。

会場は草木に包まれた公園と隣接しており食事は環境の良いこの公園でとることができました。食堂や炊事場を設営するために建設会社や工務店からシートや建設用パイプを借用できたものの,こうした作業の経験者はほとんどいませんでした。それで建設技術を持つ証人たちの指導の下に,特別に編成された約40人の兄弟たちによってこの作業は行なわれることになりました。彼らは講習会を開き,安全作業に対する知識を得るとともに一部を実際に組み立てて身で覚えることにより良い施設を備えることができました。

別の問題は市保健所が給食や喫茶部門で働くすべての人たちの衛生検査を求めたことです。これは七夕祭を目当てに来るたくさんのにわか業者の不衛生な食品から病気を予防し,不衛生な業者を締め出すという目的があったためでした。地方から集まってくる大勢の自発奉仕者すべてがそのような検査を受けることは困難でした。しかし市内に勤務する医師のエホバの証人を伴って所長に会い説明したところよく理解していただけました。結局給食関係の責任ある証人たちだけが検査を受け保健所で行なわれた衛生管理に関する講習会に出席し,必要なことを学ぶことによってこの問題も解決されました。大会中栄養に富むおいしい食事が出されみなに喜ばれたほか,もちろん食中毒など起きないよう十分に衛生面で注意が払われました。

大会会場側の執務者は,エホバの証人が自分たちで大会を運営し食事を供する様子を聞いても十分に納得し理解できないまま大会が始まりました。それで証人たちは食堂や炊事場を見てもらい大会中は会場側の人たちにいつも昼食を届けました。また会場内をいつもきれいに保つように清掃しました。その結果大会前よりも非常に良い協力が得られ担当課長は大会三日目の日曜日が休みでしたので,出勤する職員に「こんなにきれいにしてくれる団体だから何でもできるだけ無理を聞いてあげるように」と伝言しておかれたとのことでした。また別の職員は「あなたがたは前もって聞かされていた通りの人たちでした。たばこをすわず,おとなも子供も行儀良く静かにプログラムを楽しみ,会場をいつもきれいにしてくれます。この会場ができて11年になりますが使用後清掃して前よりもきれいにしてくれた団体はこれまでにありませんでした。どうぞまた使ってください」と言いました。そして会場使用料を支払う際には一部を差し引いてくれるまでに協力を示してくれました。

こうして1976年の地域大会は祝福のうちに閉会しました。全日本の出席者は6万6,005名でバプテスマを受けた人は1,728名でした。

[25ページの写真]

名古屋市国際展示場において開かれた大会には9,465人が出席した

[26ページの写真]

今年の大会でも,新しい書籍が発表された

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