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目ざめよ! 1980
目80 4/8 22–23ページ

あなたは大衆説得の影響を受けてきましたか

オーストラリアの「目ざめよ!」通信員

第二次世界大戦中に“洗脳”という言葉が造り出されました。これは,あるグループの思想を別のグループの人々に押し付けるのに用いられる種々の手段を表わす言葉です。人の頭脳から以前の思想が「洗い流され」,そのあとに新しい思想や信念が植え込まれます。洗脳の技術やそれが用いられる理由を考察すると,人間の脳の働きをある程度理解することができます。また,脳が「洗われる」過程だけでなく,大多数の人々の持つ見解を取り入れるよう説得されていく過程についても洞察できます。

脳は異常な緊張にさらされると,損傷を免れようとして抑制作用を働かせます。それには次の三つの段階が伴います。(1)反応の均一化。重要な事柄に対する反応も,ささいな事柄に対する反応も,みな同じになる。感情の大きな起伏がない。(2)本当に重要な事柄よりもささいな事柄に煩わされるようになる。(3)完全な逆転が生じ始める。好きなものが嫌いになり,嫌いなものが好きになる。この段階で,“洗脳工作者”は自分の見解を教え込みます。そうすると,脳は,以前に嫌悪していたものを受け入れるようになるのです。

最も洗脳されやすいのは“正常”で平凡な人です。そのような人は元々,自分自身の強固な信念を築くよりも,他の人の意見を受け入れる態勢にあります。他方,洗脳しにくいのは,因襲にとらわれない考えを持ち,強い確信を抱き,他の人が何を考えようとそれを恐れない人です。

“英雄”を作り出す

大衆説得の効果を物語る一つの例はオーストラリアの山賊ネッド・ケリーにまつわる話です。今日,ネッド・ケリーは,“ロビン・フッド”のような,社会の不正と闘った正義漢として描かれることが少なくありません。事実,ケリーは,ハンサムでたくましい体つきをしており,聡明で優れた組織力を持つ,並外れた人物とされてきました。

ところが,警察の記録には,暴力行為,追いはぎ,銀行強盗,わいせつ行為,アルコール中毒,馬泥棒,度重なる殺人などを含むケリーの数々の罪状が列挙されています。

あなたは影響されていますか

宣伝活動は大抵間接的に行なわれ,知らず知らずのうちに考えを変えられてしまうことがあります。

「隠れた説得者」と題する本の冒頭で著者バンス・パッカードはこう語っています。「[この本]は,我々の多くが日常の生活形態において,思いもよらないうちに影響され,操作されている様を扱ったものである」。著者は,その本の中で,購買動機調査研究所の所長アーネスト・ディヒター博士の次のような言葉を引用しています。成功を収めている広告代理店は,「人間の動機や願望を操作し,ある時期には大衆になじみの薄かった ― おそらく購入したいと望むことさえなかった ― 製品を必要とするように仕向けている」。

パッカード氏は,消費者のよりさもしい動機をさえ調べようとして心理学者の顧問が採用されている実情を明らかにしています。同書には様々な研究が取り上げられていますが,その中には万年筆会社のために行なわれた「ペンの持つ官能性と性的暗示に関する」研究もあります。またパッカードは,別の会社が行なったある調査を,「我々の奥深くに潜む性的衝動に商品化計画の可能性を探るため,購買動機分析者が用いる方法の古典的例」と呼びました。さらに,「被虐欲<マゾヒズム>や肉体露出欲など」に訴えようとする広告があることについても語っています。

自分を守ることができる

このようなこうかつな説得から自分をどのように守ることができるでしょうか。次に挙げる五つの点はその助けになるでしょう。

1. 強い確信を抱く: すでに述べたように,最も容易に洗脳されるのは,他の人にすぐに感化される人です。友人が受け入れているというだけの理由で,ある考えに同調するようなことをしてはなりません。自分の受け入れる見解が事実に即したものであることを確かめましょう。それを行なう最良の方法は,究極の「真理」,つまり霊感の下に記された神の言葉と比較してみることです。―ヨハネ 17:17。テモテ第二 3:16。

2. 理由を見いだす: 背後に何があるかも知らずにある傾向を軽率に受け入れてしまうことがよくあります。例えば,ある地域では,特定の人種や民族の人をさげすむ傾向があるかもしれません。でも,それはなぜでしょうか。納得のゆく理由が得られないのなら,なぜそのような見解を受け入れるのですか。

3. 不健全な考えに抵抗する: 乾いたスポンジを液体に浸すと,スポンジは多量の液体を吸収します。何度か絞っても,まだ液体が残ります。わたしたちの思いについて言うなら,不健全な事柄を見聞きしたり,時に不健全な考えに影響されたりしないようにするのはなかなか難しいものです。しかし,そうした考えでわたしたちの思いを満たすべきでしょうか。そのようにするなら,わたしたちの判断や行動に悪影響が及ぶことになります。不健全な考えに抵抗し,築き上げる事柄を思い巡らすほうがはるかに優れています。―エフェソス 5:3-5。

4. 正しいと分かっていることを堂々と擁護する: それによって,自分の信じている事柄を試す機会が得られ,真理は自分の生活の中でより確固としたものになっていきます。徹底的に調べた後にある事柄が真理であると確信したなら,他の人の嘲笑に動揺するようなことがあってはなりません。聖書によると,ノアは前途に世界的大洪水のあることを確信し,それについて他の人々に語りました。(ペテロ第二 2:5)その時代の人々が無関心だったからといって事実が変わったわけではありません。全地を覆う洪水は確かに訪れました。―創世 6-8章。マタイ 24:37-39。

しかし,正しい事柄を堂々と語ることに関連して,聖書の次の導きをいつも念頭に置いておくのは大切です。「嘲る者を正している者は自らに不名誉を負っているのである。また邪悪な者に戒めを与えている者は身にきずを。嘲る者を戒めてはならない。それにより彼があなたを憎むようにならないためである。賢い人に戒めを与えなさい。そうすれば彼はあなたを愛するであろう」。(箴 9:7,8,新)自分の意見が正しかろうと間違っていようと,それを通そうとする人と議論したり,言い争ったりしたところで何の良い結果も得られません。

5. 真理を実践する: 正しいと分かっていることを曲げる口実を探してはなりません。正しく,適正な物事はあなたの益になることを覚えておきましょう。正しいことに従うゆえに何かを得そこなっているとか,不当な制限を受けているとかいう考えに陥らないようにするのです。

ある面で,わたしたちの思いは水の入った容器に似ています。インクを一,二滴落とすだけで,水全体が染まってしまいます。大衆の意見に感化されて,つまり大衆説得の影響を受けて,聖書が非としている見解を受け入れてしまうようなことがあってはなりません。むしろ,霊感のもとに記された次の助言に従ってください。「なんであれ真実なこと,なんであれまじめなこと,なんであれ義にかなっていること,なんであれ貞潔なこと,なんであれ愛すべきこと,なんであれよく言われること,またなんであれ徳とされることや賞賛すべきことがあれば,そうしたことを考えつづけなさい」― フィリピ 4:8。

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