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  • 『近隣の環境が汚れていても,自分の家をきれいにします』

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  • 『近隣の環境が汚れていても,自分の家をきれいにします』
  • 目ざめよ! 1981
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目ざめよ! 1981
目81 10/8 12–15ページ

『近隣の環境が汚れていても,自分の家をきれいにします』

「どんなに汚くても全く構わない人たちがいるので困ってしまいます。その人たちは,だれも近所をよくしようとしないとこぼします。それなら,せめて自分の家くらい自分できれいにすればよいものを,それさえしないのです」と,その社会事業家はため息をつきました。

この女性は,近隣の環境をきれいにする組織的努力の一環として,数か月かけて近所の人々を訪問して回りましたが,その努力は成功しませんでした。その地域には相変わらずあちこちに,れんがや壊れたガラスの散らばった空地,板を打ち付けた空き家のアパート,火事で焼けたアパートなどがあり,街路にはがらくたが散乱しています。

それでも,その地域には見た目にも気持ちのよいこざっぱりした家が何軒かあります。それらの家に住んでいる人々は,ほこりや汚れ,虫,ネズミなどと闘ってきたのです。何がそのような相違をもたらしたのでしょうか。

心を配ることが必要

7人の子供を持つある母親はこう語りました。「私は貧しい人たちの住む地域に住んでいて,欲しい物も多くは買えない状態です。でも,持っている物は何でもきれいにしておくようにしなさい,と母から教えられていました。その当時私たちの家には家具らしい家具はありませんでしたが,床は染み一つなくとてもきれいでした」。この婦人は家をきれいにすることによく心を配り,この人の家はそのことをよく反映しています。

近くに住む別の主婦も同様の意見を持っています。「家をきれいにするのにたくさんのお金は要りません。ごく質素な家でも,清潔にしておけばきれいに見えます」と,その主婦は言いました。そして子供のころのことを思い出して話を続けました。「私が育ち盛りだったころ,私たち兄弟を育ててくれたおばは,空の肥料袋を手に入れ,それでシーツや枕カバーを作ったものです。その大きな袋は薄黄色でしたが,おばはそれを乳白色になるまで煮ました。そして私たちがそれらを縫い合わせ,枕カバーには刺しゅうをするのです。ですからとてもきれいなものができました。それに度々洗濯したので,いつも白くて清潔でした」。

この人たちは,持ち物がどれほど少なくても,持っている物に誇りを抱いていました。40年間掃除を続けてきたある主婦は,「物をいつも清潔にしておくことには大きな満足感がありますね。部屋の中に入って汚れたところを探し,そこを掃除するのは,私にとって挑戦です。何でもぴかぴかにしておくのが好きなんですね」と言いました。

ある人々はなぜきれいにすることに心を配るのでしょうか。清潔を好み,ご自身清潔であられる創造者の存在を示す証拠に気付いて,そのことを心に留めているためである場合もあります。ある主婦はこう言いました。「私は若いころよく雲をながめました。雲はとても清潔な感じがしました。それで,『神はこのふんわりした雲をこんなに白くされたのだから,きっと物を清潔にすることを好まれるに違いない』と考えました。ですから私も,衣服や家をいつもきちんと清潔にしておきたいと思ったのです」。彼女はそれを実行しました。ですから,今彼女の家は大変清潔で,近所の家と著しい対照を成しています。

わたしたちの周囲の世界には,清潔さに気を配られる設計者の存在を示す証拠がたくさんあります。自然のサイクルは廃物が放置されるようには仕組まれていません。考えてみてください。樹木がいつまでも厚いほこりに覆われていることはありません。雨と風がほこりを掃除してしまいます。枯れた植物は,無数の微生物がそれらを肥よくな土に変えてしまうので,蓄積するということはありません。大小を問わず宇宙内の物には整然とした秩序が見られます。主婦の中には,その創造者の模範に心を打たれて清潔にすることに心を配るようになった人たちもいます。―ローマ 1:20。コリント第一 14:33。

しかし,心を配るだけでは家はきれいになりません。ほかにも必要なものがあります。

「予定表がないと私の一日はめちゃくちゃ」

「予定表なしに仕事をすると何も成し遂げることができません。予定表がないと私の一日はめちゃくちゃになってしまうのです」と,ある主婦は言いました。この人の家は,近隣の環境が汚れていても美しく保たれています。予定を立てるという考えを好まない女性もいます。それには自己訓練が関係してくるからです。日課,予定,計画,指針 ― どう呼ぶにしても,その目的は,いつ何をするかを心得ているようにすることです。予定表にあることをすべて行なうのは難しいかもしれませんが,それでも助けになります。

イギリスのジャーナリスト,シャーリー・コンランは,「工場の運営にせよ,赤ちゃんをふろに入れることにせよ,前もって合理的によく考えておくなら,どんな仕事でもそれだけ容易に,速く,そして楽しく行なえると思う。そして能率的に組織するとはそのことに尽きる」と述べています。他の専門家や経験の深い主婦たちも,この意見に心から同意します。

予定は紙に書き付ける人もあれば,頭の中に入れておく人もいます。毎日,また週ごとに,月ごとに,あるいは季節ごとにすべき仕事を列挙します。掃除にどれほどの時間が掛けられるか(あるいはどれほどの時間を掛けたいか)を考え,それから日課を組織します。別の用事ができたりして予定はどうしても乱されるものですが,少なくとも大まかな“戦闘計画”はあるわけです。適当な日課表ができ上がってそれがいったん軌道に乗ると,その結果は驚くべきものがあります。

毎日立ち向かう

むろん,最良の計画も実行に移さなければ失敗作と変わりません。ぞうきん,モップ,ほうき,羽ばたき,スポンジ,電気掃除機,石けんなど,ちゃんとした掃除道具がそろっていても,それらの道具自身が家を掃除するわけではありません。はっきり言って掃除は骨の折れる仕事です。もし日常の雑用の中に自分のきらいな仕事があれば,それをするには本当に努力がいります。

「家を清潔にする点で一番難しかったのは,自分を訓練することでした。私は本当に絶えず自分を戒める必要があるのです」と,3人の子供を持ち,家庭の外で一日中働く母親は言いました。

「日々の励まし」という囲み記事の中の幾つかの箇条は,長い経験を持つ数人の主婦たちが挙げたもので,家の掃除という日々の骨折り仕事を処理してゆく上で大きな助けになったものです。

むろん,すべての人が同じ動機で行動するわけではありません。しかし,家事に対して積極的な態度を保つなら,家はいつもきれいであるばかりでなく,その仕事に対する喜びも増してゆきます。家庭を整えることを喜びとしている人々は,その荷を軽くする方法にも目覚めているものです。

仕事が楽になるように工夫する

正しくしつけられている子供たちは,家の掃除や整とんを手伝えるので,主婦の仕事は楽になります。そのようなしつけをするには親の側のき然とした態度が求められますが,それは親と子供の両方にとって良い結果を生みます。聖書には,「自分のしもべを若い時から甘やかしていると,後になって感謝の念のない者となる」とあります。―箴 29:21,新。

壁紙や塗料,床に張るもの,また家具など,どんな材質のものを選ぶかによっても掃除がしやすくなり,仕事が楽になります。半光沢のペンキは簡単に水ぶきができ,ふいた後でもきれいです。絶えずワックスをかけなくてよい床も仕事を少なくします。「でも濃い色のビロードを使った家具は,わざわざ糸くずをかき集めるのではないかと思えるほどです」とある主婦は言いました。その人は汚れの目立たない中間色の物,できれば細かい斑点のある模様のものを選ぶそうです。家具を買う前に,持ちのよい生地が使われているかどうかを調べるのはよいことです。最初買う時少々高いと思っても,結局は掃除のしやすい,長持ちする物を手に入れることになるでしょう。

また物をきちんと整とんしておくと仕事が楽になります。「『すべての物の置き場所を決め,すべての物をその場所に置く』という昔からある格言は,古臭く聞こえるが,家をよく管理していこうと思えば,これは第一の必須条件である」と,「家庭管理」という本に述べられています。散らかっているのはどろよりも始末の悪いことがあります。不要な物を処分して定期的に整理するなら,徹底的な掃除がしばらく行なわれていなくても清潔に見えます。

荒れはてた空き家の多い地域ではネズミが問題になるかもしれません。ある婦人は,「私たちはネズミ取りを置いたり,あらゆる種類の毒を使ったりしましたが,実際には何の効果もありませんでした。あまりひどいので,引っ越さなければならないかもしれないと思っていました。そのうちに毒を全部取り除いてネコを飼ってみたのです。そうしたら,この3か月間小さなネズミも,大きなネズミも全く見当たらなくなりました」。ネコのお陰で確かにだいぶ楽になったうえに,ネコを愛がん動物として楽しむこともできました。ゴキブリはどうでしょうか。これも問題になることがあります。それでも,食べ物のくずをきちんと始末するようにし,定期的にゴキブリ退治をすれば手におえなくなることはないでしょう。しかし,ユーモアのセンスがあれば気分が楽です。そのようにしても,客人にあいさつにまかり出るような勇敢なのが一,二匹いることはあるからです。

当然,事情は家によってかなり異なります。ある人にとって楽になる方法も,他の人にとっては重荷になることがあるでしょう。それでも荷を軽くできるいろいろな方法を考えてみることです。ほんのちょっとしたことでも助けになります。

だらしない状態から清潔な状態へ ―「私は変化した」

「私が育ち盛りだったころ,家の中は全くめちゃくちゃでした」。「私は心から母を愛していましたが,母は家をきちんと管理する主婦とはとても言えませんでした。ですから子供たちは,ベッドを整えるとか,部屋を整とんするとか,家の掃除をするといったようなことは教わらなかったのです」と,3人の子供を持つ母親は言いました。そのように育てられたことは,大人になってからの生活に影響しました。「結婚後,自分の家が次第に汚くなっていくのを私は見ていましたがそれでも,『することがたくさんあるから,きょうは休んで,またいつかしましょう』と考えました」とその人は言いました。しかし,その「いつか」はめったに来なかったので,それがもとでひどい夫婦げんかをするようになりました。

「主人はとてもきちんとした人なのです。ですから家の状態についてよく不満をもらしました。最初の一言から始まって最後には口論となり,主人は怒って出て行ってしまうのが常でした」と,彼女は語りました。

ところがついに,あることがあってから,この人の生活は変化しました。エホバの証人と聖書の勉強を始め,彼らと交わるようになったのです。ほとんどの人は,エホバの証人の大規模な国際大会に関する次の新聞報道の真実さに気付きます。「彼らの清潔さは今ではほとんど伝説的なものと言ってよい。1週間前に証人の自発奉仕者の一団がヤンキー野球場の座席を全部洗った。彼らがいなくなる日曜日の夜には,野球場は非常にきれいになっているだろう」。そういう良い習慣がこの婦人にも移りはじめました。彼女は続けてこう言いました。「エホバ神について学べば学ぶほど,エホバ神に喜ばれたいという気持ちになりました。大会に行くと,家を清潔にしておく必要に気付かせてくれる話や寸劇などもありました。前に比べるとよくなりましたが,私の家など本当に清潔だと言えるにはまだほど遠い状態でした」。

しかしある日,転機がやってきました。大会の準備でスタジアムの掃除を手伝っていた時にだれかが,「なぜ大会の前に掃除をするのですか」と尋ねているのを耳にしました。そして,「私たちは神聖な神の霊がここにあることを願っています。だからきれいにしなければならないのです」という答えを聞いて,その人は深い感銘を受けました。(申命 23:13,14と比較してください。)その時彼女は自分の乱雑な家を思い浮かべ,それから掃除や整理に励むようになりました。今では,夫や3人の子供たちの助けもあって,家は大変きれいになっています。

努力に値する報い

清潔にしておくと時間とお金の節約になり,また不必要にいら立つこともありません。家具や敷物は長持ちします。物は見付からない,清潔な衣服はないとなると緊張が高まり,かんしゃくを起こすことになります。しかし清潔できちんと整った家は居心地のよい楽しい所になります。

「清潔にするほうが生活が楽しくなります」。「後ろめたい気持ちがなくなります」。「どんな時間に来客があっても,恥ずかしい思いをしないで招じ入れることができます」。「家族がくつろいだ気分になれます」。こうしたことも,近隣の汚い環境にめげず自分の家をきれいにすることに努力している主婦たちが口にする報いです。

近所の人の多くが一向に構わず無関心であっても,家の周囲にたくさんのごみがあっても,これらの勤勉な主婦たちは,自分たちの染み一つない清潔な家を通して,『近隣の環境が汚れていても,自分の家をきれいにすることは本当に可能なのです』と力を込めて言っているのです。

[14ページの囲み記事]

日々の励まし

一つの仕事を済ませたら自分の労をねぎらうこと。座って数分休憩するか,おやつを食べる。仕事が全部終わった時よりも,掃除の時間中,予定の段階が一つ終わった時にこれをする。

時間を決める。一つの仕事あるいは各段階の仕事に当てる時間を決め,その時間内に済ますように努力する。

一番骨の折れる仕事を最初にするか,または一番元気な時にする。

掃除する理由を忘れない。それは目的のための手段であって目的そのものではない。生活状態を可能な限り快適なものにして家族への愛を示す。

[13ページの図表]

予定表は仕事を順序よく行なうのに役立つ

毎日 週に1度 月に1度または時々行なう

月曜日 1月

火曜日 2月

水曜日 3月

4月

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