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目ざめよ! 1981
目81 11/22 25–26ページ

聖書の原則は有益な結果を生みます ― 試してみてはいかがですか

聖書と聞くと,現実的な価値のない古めかしい本のことを思い浮かべますか。そこに記されている諭しは真剣に受け止めるには値しないとお考えですか。

ある人々はそのように感じています。しかし,他の人の助けを得て聖書の音信を理解し,そうした見方を変えた人は少なくありません。ひとたびその音信の明確な理解を得ると,それらの人々は自分の生活にそれを適用することができるようになりました。事実,聖書が非常に実際的な本であり,その内容を真剣に考慮するのは知恵のある証拠であることを個人の経験を通して知っている人が今では全世界に200万人程います。

例えば,米国オクラホマ州タルサのワールド紙は,1980年1月24日付の紙面に,「死者の出る暴動のさなかに様々な人種の人々を結び合わせた聖書」という見出しの記事を載せました。そこにはこう書かれていました。

「[イダベルにおける]人種暴動のさなかに,白人4人,メキシコ人3人,黒人一人が大きな家の床の上に身を寄せ合って集まり,聖書を読んでいた。そこはランガン夫妻の家であった。夫妻はエホバの証人であるが,2年半前にオクラホマ州道37号から少し離れた所に家を建てることにした。その道路はこの町の貧しい黒人居住区の中央を通っている」。

様々な人種の人々がそこに集まって聖書を研究していた時,前の庭で銃撃戦が始まり,銃弾が四方に飛びかいました。15歳の黒人青年の殺害事件に対する当局の処置が適正を欠いているようにみなされて暴動が起きたようです。この暴動で,警察官一人が死亡し,数人の負傷者が出ました。翌朝,ランガン夫妻は家のわきの空き地に一人の黒人が横たわっているのを見ました。夫妻の家は窓ガラス一枚破られることなく,全く被害を受けずにすみました。しかし,通りの向かい側の牛乳屋は銃弾を浴びて蜂の巣のようになり,窓ガラスは一枚残らず割れていました。隣のガソリンスタンドはめちゃめちゃにたたきつぶされていました。近くにある3軒のコンビニエンスストアも被害を受け,店内を荒らされました。1軒の酒屋は破壊されてしまいました。

ワールド紙は次のように伝えました。「ランガン夫妻には……外部に敵がいなかった。『人は怖くありませんでしたが,流れ弾に当たってけがをすることだけが心配でした』とランガン夫人は語った」。さらに同紙は,エホバの証人の集会が「町中のそのような集会所でだけ」開かれていたこと,また「そこの会衆はほぼ同数の黒人と白人から成っている」とも述べました。その町にある会衆は,成員が約60人で,日曜日の聖書の公開講演には100名に近い人が出席します。

ワールド紙はさらに,ランガン夫人が語った言葉を伝えました。「問題が起きていることはよく分かっています。しかし,これまで黒人,白人の別なく人々に接してきたので,その基盤の上に良い関係が築かれています。その人が神に対する愛を抱いているなら,集い合って喜びを分かち合うにはそれで十分なのです。皮膚の色の違いはむしろ趣を添えてくれます。私たちはそれを楽しんでいます」。同紙はさらに次のようにも伝えました。「ランガン夫妻はイダベルにやって来た時,自分たちを家に招じ入れてくれる人々の友好的な態度に感動した。ランガン夫人はこう語った。『最初に気付いた点は,人々がもてなしの精神に富んでいることでした。失礼な態度を取る人はほとんどいませんでした。全体的に見て人々はとても親切でした。それは今でも変わりません』」。

暴動が起きた翌朝,ランガン夫妻は町全体が騒乱状態にあるのに気付きました。商店街では,白人の商店主や配達人が全員銃で武装していました。クー・クラックス・クランもやって来て,緊張が高まっていました。このような雰囲気の中を,ランガン夫妻は出掛けて行って,家から家に王国の良いたよりを伝えました。

最初に訪問した家で,一人の黒人青年に,「中に入れ」と言われました。夫妻が中に入ると,その小さな家に黒人が二,三十人いました。ここにも緊張した空気がみなぎっていました。「一体何の用だ」と彼らはランガン氏に質問しました。ランガン氏は,自分の家族がその土地に住んでいること,また自分たちがエホバの証人で,聖書の教えを人々に伝えているところであることを説明しました。そしてさらに,人間には公正な社会をもたらす力がなく,神だけがそれを行なえるということも話しました。これには相手もかなり面くらったようです。ランガン夫人は,妻子のいる人がそこにいるかどうか尋ね,家族全員がいつも幸福でいられるようにするには必ず何かの問題があるのではないだろうかと質問しました。自分の家族の場合でさえ問題があるなら,人間の政府がすべての人を幸福にできることなどどうして期待できるでしょうか。それができるのは創造者だけです。こうした話をしていくうちに,気持ちが静まり,雰囲気もくつろいだものになってきたのが感じられました。

今回の騒ぎの発端となった,殺されたあの15歳の少年はこの家族の息子であったことが分かりました。エホバの証人である二人は同情の言葉を述べ,訪問した時にはここが誰の家であるか知らなかったことを説明しました。それから,神が人々の目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,苦痛も死ももはやなくなる時について記されている啓示 21章4節などの聖句を用いて遺族に慰めの言葉を掛けました。また,嘆き悲しんでいる家族に死者の復活という聖書の希望を示し,何冊かの聖書文書を渡すことができました。

その家を出たすぐ後,ランガン夫妻は一人の黒人青年が跡をつけて来るのに気付きました。その青年は両手を後ろに回していました。ランガン氏は振り向くと,「私の名前はジョンです。あなたのお名前は?」と言いました。黒人の青年も自分の名前を告げ,「ここで何をしているのですか」と言いました。宣教活動に携わっていることを告げると,青年は安心しました。その青年の手にはナイフが握られていたのです。

人種の問題についてランガン夫妻に偏見のない平衡の取れた見方を持たせたものは何だったのでしょうか。神は「ひとりの人からすべての国の人を作って地の全面に住まわせ(た)」と聖書は告げています。(使徒 17:26)神の言葉はさらに,「隣人を自分自身のように愛さねばならない」,また「あなたがたは,自分にして欲しいと思うとおりに,人にも同じようにしなさい」と,わたしたちに告げています。―マルコ 12:31。ルカ 6:31。

ランガン夫妻も他のエホバの証人も,こうした原則にのっとった生活を送っており,そうすることが実際的であるだけでなく,最大の幸福をもたらすものであることを見てきました。確かに,聖書の原則は有益な結果を生み出すのです。聖書の原則とそれを自分の生活に適用する方法を理解する助けを得たいと望んでおられる方は,是非お近くのエホバの証人と連絡をお取りになってください。それができない方は,この雑誌の発行者に手紙でお問い合わせください。お近くのエホバの証人の会衆の所在地をお知らせいたします。

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