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  • わたしが,仲間の圧力による害を受けることなどあるだろうか
  • 目ざめよ! 1982
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目ざめよ! 1982
目82 12/8 7–9ページ

若い人は尋ねる…

わたしが,仲間の圧力による害を受けることなどあるだろうか

ある冬の晩,3人の若者が車のトランクに入り,短いドライブの間にワイン1本,ビールの小びん半ダース,ウイスキー約500㍉㍑をがぶ飲みしました。そうしなければ命はないぞとだれかに脅されたのでしょうか。そうではありません。大学で最も格式のある男性社交クラブに入りたくて,入会の儀式であるそのような行為を進んで行なったのです。自分たちの尊敬する仲間の承認を得るのにふさわしいことをそれによって証明しようとしたのです。

ところが,その夜の儀式が終わったとき,3人には意識がなく,一人は血の気を失ってゆきました。間もなく,19歳のチャックは急性アルコール中毒で死にました。チャックが普段飲んでいる,ビールの小びん数本という量よりも多くを無理やり飲ませた者はいない,と言われました。「でも,仲間からあれこれ言われて強い圧力を掛けられるあのような状況に置かれたら,話は全く異なってきます。臆病者はだれからもきらわれますからね」とチャックの母親は言いました。チャックの場合,仲間に受け入れてもらうためには命を支払わねばなりませんでした。

『それは極端な例だ。わたしにはそんなこと絶対に起こらない』と思う人がいるかもしれません。しかしこの例は,仲間の圧力の強さを如実に示しています。古い友達を喜ばせようとしたり,あるいは新しい友達になじもうとするときのジレンマを経験したことがあれば,仲間の圧力が現実に存在することをご存じでしょう。幾つかの調査によれば,人生に大きな影響を与えるものの一つはあるグループに所属しているということと関係があります。ですから,仲間の圧力に対処することは成熟する上で肝要な事柄です。

成長の一過程

わたしたちは皆,社会の定めるふさわしい行動基準に従う必要があります。若い人々は経験に乏しいため,人格面で丸くする必要のある“角”があるものです。「鉄はまさしく鉄によって研がれる。同じように,ひとりの人が他の人の顔を研ぐ」という聖書の箴言(27:17)の言葉は確かに実際に即した言葉です。鉄のやすりで刃物の鈍くなった刃を研ぐことができるように,人は他の人との交友によって自分の人格を『研ぐ』ことができます。そのようにして他の人と相互に影響を与え合うと,人はより良い人格を培い,心身をさわやかにすることができます。健全な影響力を持つ仲間が与えてくれる支えは,片親がいなかったり,家庭でふさわしい注意が払われなかったりする場合に,それを補うものともなります。

当然のことながら,成熟するにつれて,人からどう見られるかが気になりだします。人とうまくやってゆきたいのです。人気のある人が一番楽しい思いをするように見えてきます。デビーはこう語っています。「ほかの子たちに受け入れられることばかりが気になるのです。18歳のとき私は,人気がなくなるということを考えただけでもぞっとしました。なぜなら,遊びに行こうと誘ってくれる人がだれもいないということになるからです。孤立してしまって遊びに誘われないこと,また,何もできない古い人間だと言われることがこわかったのです」。

一番大きな圧力となるのはだれか

「わたしたちに一番大きな影響力を持つのは,その生き方が自分の好みに合っている人々や自分が加わりたいと願っているグループである」,とエール児童センターのジェームズ・カマー教授は語りました。そうした人々やグループはわたしたちに一番大きな圧力となります。

例えばデビーの場合,学校には,成績も何も気にしない生徒たちがいました。そのような生徒は他の人から軽べつされていました。デビーはこう語っています。「その人たちがわたしをどう考えているかということなど全然気になりませんでした。でも,成績の優秀な人たちがいて,わたしはその人たちに受け入れてもらいたいと思いました。その人たちから見下げられるなら,わたしはすみの方に隠れて絶対に出て行きたくないという気持ちになったものです。そして,自分が無益で無能であるように思え,まるで自分が正しいことの何もできないちっぽけなつまらない人間でもあるかのような気がしました」。

デビーは,そうした同じ年ごろの仲間に受け入れてもらって仲間入りができるよう,しばらくの間色々なことをしました。読者はデビーがどんな気持ちになったかお分かりでしょう。あなたは,自分が本当に好きでもない衣服を,ただほかの若者に認められたいばかりに着たことがあるでしょうか。また,話す事柄や身繕いの面でも仲間に左右されたことがあるでしょうか。ではあなたも仲間の圧力を経験したのです。

しかし,仲間の圧力に自分の行動が支配されているということを認めようとしない十代の若者は少なくありません。「ほかの人の圧力で,自分がしたくもないことを本当にさせられることなどあり得ないわ」と言った17歳のスージーのように感じる人は珍しくありません。しかし,仲間の圧力は非常に巧妙なため,すぐにそれと気付かないことがあります。聖書は,高潔な人物が仲間の圧力に屈した例を記録していますが,そのことから,仲間の圧力は知らないうちに作用し,しかも容赦なく影響を及ぼすことが分かります。

使徒ペテロとその仲間たち

使徒ペテロはキリスト教の柱ともいうべき人物の一人で,強い信念を持った大胆な人でした。当初,キリスト教はペテロのような生来のユダヤ人かユダヤ教に改宗した人々だけから成っていました。それらの人は非ユダヤ人すなわち異邦人を避け,彼らを見下してさえいました。ところが,神は幻によってペテロに,ユダヤ人以外のあらゆる国民や人種の人々もクリスチャンになって神に受け入れられるということを啓示されました。それでペテロは考え方を変え,非ユダヤ人を避けないで,彼らを霊的に援助し,彼らと共に食事をすることさえしました。後にペテロは,初期のキリスト教の指導者たちの前で自分の取った行動を立派に擁護しました。―使徒 10:28; 11:1-18。

時が経過し,ペテロは非ユダヤ人のクリスチャンが大勢いたある都市に来ていました。アンティオキアというその都市で,ペテロはそれら異邦人のクリスチャンたちと分け隔てなく交わり,一緒に食事をしました。さて,エルサレム会衆から数人の代表者がアンティオキアを訪れました。クリスチャンであるそれらのユダヤ人は,非ユダヤ人つまり異邦人と交わることを依然としてきらっていました。ペテロはその人たちがどんな感情を抱いているかを知っていました。では,どのように反応したでしょうか。

その人たちが到着した時,ペテロは異邦人のクリスチャンから離れ,もはや一緒に食事をしようとはしませんでした。自分が以前に擁護した正にその原則を破ったのです! なぜでしょうか。それは,ペテロが,それら訪問者の気を損ねることを恐れたからです。明らかにペテロは自分に対するその人たちの評価を重要視しました。そして,次のように考えたかもしれません。『あの人たちがここにいる間は少し折れて,帰ってしまってからは元通り異邦人と食事をすることにしよう。こんなさ細なことであの人たちとの関係を損なうことはないではないか』。―ガラテア 2:11-14。

実に巧妙な仕方で働き掛けます! 聖書は,ペテロおよびペテロの悪い手本に影響された他の人々が「虚偽」を働く,つまり自分が信じてもいないことを行なうふりをしたと述べています。言い換えれば,ペテロは,仲間の圧力を受けて自分の信念を捨て,上辺を繕ったのです。

十二使徒の一人である円熟したクリスチャンにこうしたことが起きたのであれば,あなたにも起きないとは言えないのではありませんか。ペテロには「責めるべきところがあった」ので,パウロによって ― 公に ― その誤りを厳しく正されました。仮に,自分が弱くなっているときに仲間の圧力の影響を受けてしまったとします。何か間違ったことをしたなら,後でそのことをどう感じるでしょうか。良心のとがめを感じないでしょうか。見付かって評判を落とすことさえあるかもしれません。それまでして,仲間に受け入れてもらう価値があるでしょうか。

しかし,仲間の圧力すべてが悪いわけではありません。どうすれば,良い影響を及ぼす仲間の圧力から益を受け,悪いものを避けることができるでしょうか。「目ざめよ!」誌の次の号には,役立つ幾つかの答えが載せられます。

[7ページの図版]

鉄のやすりがナイフの刃を研ぐように,仲間の良い影響によって人格特性がみがかれる

[8ページの図版]

仲間の圧力は服装や身繕いに影響を与えかねない。わたしたちは,自分で物を考える力を養う必要がある

[9ページの図版]

使徒ペテロでさえ仲間の圧力による害を受けた。仲間の圧力はあなたにも悪い影響を及ぼすことがないだろうか

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