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  • 「神々の道」― それは日本をどこへ導いたか
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目ざめよ! 1985
目85 8/22 12–13ページ

「神々の道」― それは日本をどこへ導いたか

日本の「目ざめよ!」通信員

開祖は知られていません。信条あるいは公式の教理もありません。教会も教会で行なわれるような礼拝もありません。宗教上の位階制度もなく,聖書に匹敵する宗教書さえありません。それでも代々伝えられてきた生き方になっており,日本人のうち7,800万人はこれを奉じています。それは神道と呼ばれています。

神道の起源は神話に包み隠されています。言い伝えによると,『はじめに』男神イザナギと女神イザナミが交わりを持ち,樹木や山々,そして国土を生んだだけでなく,八百万神を生み出しました。日本の初代の天皇とされる神武天皇はその八百万神の女神の一人である天照大神,つまり太陽の女神の直系の子孫であるとされています。これらの神々をあがめ奉るのが神道,すなわち「神々の道」の基盤です。

しかし,「神々の道」は日本をどこへ導いたでしょうか。それは日本人の霊的な必要を満たしてきましたか。

迷信と恐れの道

神道では,死んだらどうなるかについて,厳密な定義が全くありません。(キリスト教世界の「天国」と「地獄」に相当するものはありません。)しかし,死は「呪い,悲劇,不幸」とみなされるものの,死者は家族に祝福を与える霊になると広く考えられています。神道の一文献はこう述べています。「この世の人間は死後も生きつづけ,神々,すなわち天地の霊の祝福を受けつづける。我々も,自分の無形の魂をもって,共にこの人生を生きる」。

肉体を去った霊に対する信仰は日本人にどんな影響を与えたでしょうか。それは人々を希望で満たすどころか,数々の迷信的な習わしを生みました。例えば,神道信者の家に不幸な出来事があると,死んだ先祖を粗末にしたたたりだ,と考えるかもしれません。新しい家や車を購入すると,よく“厄払い”の儀式が行なわれます。建築工事を始める前には,神道の祭司である神主が,持ち運びのできる祭壇を携えて来て,先祖の神々の加護を祈り求めます。

ですから,神道は信奉者たちを啓発するのではなく,信者たちを迷信と恐れの道へと導いて来たにすぎません。それは古代バビロンの諸宗教が切り開いたのと同じ道です。モリス・ジャストローは自著「バビロニアとアッシリアの宗教」の中で,古代バビロニア人にとって「死は別の種類の生命への推移であった」ことを示しました。神道はまた,太陽の女神とその子孫である人間の男子との関係を際立たせています。天皇が太陽の女神の祭られている伊勢へ赴き,“報告”をする儀式がありますが,これはニムロデと,セミラミスと呼ばれているその母との関係を思い起こさせます。セミラミスが魚の女神,アタルガティスの娘であったのに対して,神武天皇の母親は“海神”の娘であったとされています。

「霊的な武器」

過去において,神道は高い道徳規準に付き従うよう日本人を助ける上で大いに貢献してきました。それは家族のきずなを強化しました。また,主権者また宗教指導者としての天皇に対する深い敬意を浸透させることにより,国家の一致を維持するのにも一役買いました。しかし,これは危うく国を破滅に導くところでした。

ブリタニカ百科事典(英文,1966年版)はこう述べています。「日清戦争(1894-95)以来,日本は領土拡張政策に従い,その時から第二次世界大戦の期間に至るまで,神道は,皇室の繁栄を守るべく国民を動員するための霊的な武器として,軍国主義者や対外強硬論を奉じる国粋主義者の思い通りに操られた」。こうして,神道は日本を第二次世界大戦に導く一因となったのです。

その大戦が日本の完敗に終わった後に,進駐した連合軍は国家神道の解体を命じました。その結果,政府の支持や統制を受けなくなった神社は独立しました。天皇自身,次のように述べて自らの神格を否定し,国民に衝撃を与えました。「朕と爾等国民との間の紐帯は終始相互の信頼と敬愛とに依りて結ばれ,単なる神話と伝説とに依りて生ぜるものに非ず。天皇を以て現御神とし且日本国民を以て他の民族に優越せる民族にして,延て世界を支配すべき運命を有するとの架空なる観念に基くものにも非ず」。

しかし,これで神道が終わった訳ではありませんでした。解体された国家神道は神社本庁と呼ばれる組織へと再編成されました。この組織は約8万の神社を代表しています。この宗教法人の長が神道の首長とされるはずですが,実際には,ほとんどの人は依然として天皇がその地位を占めているとみなしています。

とはいえ,神道は現代の諸問題に対処する上で効果があることを示してきませんでした。日本で生まれ育った,第二世代や第三世代の韓国人や中国人に対する差別という大きな問題を解決していません。また神道には,青少年の非行を思いとどまらせたり校内暴力を解決したりするために提供できる指針が何もありません。現在,日本に吹き荒れている堕胎や性の乱行についていかなる立場を取ろうともしていません。神社本庁の出している「神道の教えの大要」(英文)は,その理由として,「神道は限定された聖典や教義に縛られていない」と述べています。

神道はまた,将来に対する希望をその信奉者に与えてもいません。「今日」のことしか気にかけていないのです。ですから,幾万人もの日本人が神道を後にし,聖書に関心を抱くようになったのももっともなことです。神道とは異なり,聖書は人間がこの地上にいる理由や将来に起きる事柄について説明しています。聖書は道徳的な導きを与えており,神話に基づく物語ではなく,信仰のしっかりした基盤を提供しています。それで,神道は「神々の道」かもしれませんが,聖書は,「多くの『神』や多くの『主』がいるとおり,天にであれ地にであれ『神』と呼ばれる者たちがいるとしても,わたしたちには父なるただひとりの神がおられ……るのです」と述べています。(コリント第一 8:5,6)エホバの証人はこの「ただひとりの神」を個人的に知るよう幾千幾万もの人々を助けています。

[13ページの図版]

人々が参拝にやって来る神社

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