ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目86 2/22 4–7ページ
  • 神がいるかどうかを知ることができますか

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 神がいるかどうかを知ることができますか
  • 目ざめよ! 1986
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 情報はどのようにして伝達されるか
  • 「最も驚くべき現象」
  • 胎内での奇跡
  • 無数の手掛かり
  • 神を信じることを妨げる主要なつまずきのもと
  • 奇跡的な存在としての人間
    生命 ― どのようにして存在するようになったか 進化か,それとも創造か
  • 人間の脳 ― 1,300グラムの神秘
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1978
  • 人間の脳 ― どのように機能するか
    目ざめよ! 1999
  • 脳 ―『コンピューターをしのぐ』
    目ざめよ! 1988
もっと見る
目ざめよ! 1986
目86 2/22 4–7ページ

神がいるかどうかを知ることができますか

創造者が存在することを示す一つの際立った手掛かりがあります。それはだれもが持ち運んでいるものです。程度の差こそあれわたしたちはそれを毎日使っていますが,それがあって当たり前とみなす傾向があります。重さは約1,400㌘,大きさはグレープフルーツほどで,見た目には殻を取り去ったくるみに幾らか似ており,頭蓋の中に保護された状態で収められています。そうです,それは人間の脳です。

それでも,この簡単な描写では,その設計の妙を十分に評価しているとは言えません。フランスの神経生物学者ジャン-ピエール・シャンジュウ博士はその点を次のように説明しています。「人間の脳といえば,クモの巣のように絡み合う幾百億もの神経細胞<ニューロン>の巨大な集まりを思い起こす。その中で電気的な衝撃<インパルス>がきらめき,それが数多くの化学的な信号によって次々に伝達される。この仕組みの解剖学的および化学的な造りは驚くほど込み入っている」―「神経細胞から成る人間」。

神経学者のリチャード・レスタク博士によると,脳の中にある1,000億に上るニューロン,つまり神経細胞の各々には,「1,000を超える接合部<シナプス>,すなわち神経細胞同士の接点があるかもしれない。大脳皮質の中のある細胞に関して言えば,その接続の数は20万か所に達するかもしれない」。

シャンジュウ博士の計算によると,「1立方㍉当たり6億ほどの[シナプス]」があるということです。1立方㍉と言えば,小さな針の頭ほどの大きさです。そうだとすれば,一つの脳の中にはシナプス,つまり橋渡しをするすきまがどれほどあるのでしょうか。レスタク博士はこう答えています。「脳の中には10兆ないし100兆のシナプスがあるかもしれず,その各々が電気的な衝撃<インパルス>として到着する信号を数える小さな計算器として作用する」。これはどんなことを意味していますか。レスタクはこう述べています。「網の目のように広がる脳のニューロンの膨大なシステムの中にある接続の総数はまさに天文学的である」。

情報はどのようにして伝達されるか

しかし,話はこれで終わるわけではありません。脳の中のニューロンは樹状突起と呼ばれる枝分かれした繊維によって接続されます。レスタク博士は,「人間の脳の中の樹状突起の総延長を推定すると,数十万マイル(1マイルは約1.6㌔)を上回る」と述べています。しかも,そのすべてが頭蓋の中のこぢんまりした脳の塊の中に収められているのです。

では,興味をそそるこの脳の世界の中で,情報はどのようにして伝達されるのでしょうか。細胞から細胞への幅0.000025㍉のシナプスという裂け目はどのようにして橋渡しされるのでしょうか。電気的なインパルスが化学的な信号に“簡単に”変換され,その信号が神経伝達物質になってそのすきまの橋渡しを行なうのです。神経伝達物質の役割を果たす異なった化学物質は幾十もありますが,そのうちのあるものはまた,「有機体の中の他の場所では,全く異なった役割を果たし」ます。―「神経細胞から成る人間」。

いま読んだことを少しのあいだ思い巡らしてみてください。このように複雑極まりないものが頭蓋という非常に狭い空間に詰め込まれているということが,本当に盲目的な自然の働きの結果,あるいは導きのない試行錯誤の過程の結果であり得るでしょうか。それともこれは,創造者の卓絶した設計によるものでしょうか。

「最も驚くべき現象」

最も知能の優れた動物とごく普通の人間との間にさえ存在する,大きく口を開いた深淵とも言える隔たりを作り出しているのは人間の脳です。人間生物学の教授であるオースタイン,トンプソン両博士は,「驚嘆すべき脳」という本の中で次のように書いています。「人間の頭脳の学習能力 ― 情報を蓄え,思い起こす能力 ― は,生物学的な世界における最も驚くべき現象である。言語,思考,知識,文化など人間を人間たらしめるものはいずれも,その非常に優れた能力の結果である」。

さて,脳のこの実体を知って感銘を受けたなら,少なくとも,理知ある設計者また創造者がこの複雑な器官を作り出した可能性について考えてみるべきではないでしょうか。聖書筆者で律法学者のパウロは次のように論じています。「なぜなら,神について知りうる事がらは,彼らには明らか……である。神の見えない性質,すなわち,神の永遠の力と神性とは,天地創造このかた,被造物において知られていて,明らかに認められるからである」― ローマ 1:19,20,日本聖書協会 口語訳聖書。

胎内での奇跡

もう一つの質問を考慮してみましょう。このほうがむしろ興味をそそるかもしれません。この複雑な脳は,母胎内で受精した一個の細胞からどのように発達したのでしょうか。進化論者のレスタク博士はこう注解しています。「すべては遺伝的にプログラムされていたのだと軽々しく答える者もいるが,そうした人はプログラムという語がプログラマーなしには意味のない言葉であるということをそのとき忘れているのである」。しかし,進化論者は一般に,人間よりも優れた「プログラマー」の存在を信じていないので,それに代わる説明を探し求めます。母胎内に着床した,非常に小さな,受精した卵細胞からの脳の発達を研究すると,どんなことが分かるでしょうか。

レスタク博士はこう述べています。「着床後約3週間は,人間の胚には脳のようなものは何も見当たらない。[この時点で胚の体長は6㍉に満たない。] その後,脳をはじめとする中枢神経系は,胚を包む一ひらの細胞群から姿を現わしてくる」。そう言うのはいとも簡単なことですが,人間は受精したわずか一つの細胞から始まったことを忘れてはなりません。次にその細胞は信じられないような一連の増殖を引き起こし,1分間に25万個の新しいニューロンという率で9か月間増殖を続け,ついに1,000億の細胞を持ち得る,完全に形造られた人間の脳ができ上がります。

ある科学者たちが脳を研究して,謙遜な態度を取るようになるのも少しも不思議ではありません。神経科学者のマイルズ・ハーケンハム博士はこう述べています。「我々を驚かせ,驚嘆させ,謙遜にならせるものが常に存在するであろう。……人間の脳は,既知の世界の中で最もすばらしい器官と言わざるを得ない」。

そのように謙遜であれば,わたしたちは,人間の脳の背後にある最高の理知,人間の知能の背後にある比類のない知的存在を認める方向へと導かれるはずです。創造者ご自身が述べておられるとおりです。「あなた方の考えはわたしの考えではなく,わたしの道はあなた方の道ではないからである。……天が地より高いように,わたしの道はあなたの道より高く,わたしの考えはあなたの考えより高いからである」― イザヤ 55:8,9。

無数の手掛かり

地上の生命に見られる数知れない多様性と複雑さを生じさせた,全くの偶然よりも偉大な何かがあるということを示す手掛かりはほかにも数え切れないほどあります。例えば,鳥の渡りや魚の回遊など,先天的に備わっている本能には,科学者たちも音を上げます。その本能的な能力は何に由来するのでしょうか。

ニューヨーク・タイムズ紙に最近次のような記事が載りました。「毎年春と秋に,幾百万羽ものコウノトリ,ペリカン,ノスリ,ワシおよび他の大型の鳥類が,ヨーロッパと西アジアとアフリカの間の渡りをする際に,地中海を迂回する最短距離を求めてイスラエルの上空を飛ぶ」。それらの鳥はなぜ海の上を横断しないのでしょうか。記事は続きます。「羽を羽ばたかせて1日で海の上を横断できる小型の鳥とは違い,大型で体の重い鳥は空に舞い上がり,陸地から柱のように立ち上る熱い空気に乗って滑空しなければならない。……そうした鳥は一つの上昇温暖気流の頂から次の上昇温暖気流の底まで滑空し,アフリカへ行って帰って来るまでその過程をずっと繰り返す」。しかも,地図も羅針盤もなしに,また多くの場合経験もなしに,それをやってのけるのです。

渡りのタイミングにも感心させられます。同じ記事はこう説明しています。「各々の種は,毎年,同じ時期に,空中のほとんど同じ道筋をたどってやって来る。例えば,1984年9月4日と1985年9月4日に,ハチクマはイスラエル上空を通過するその飛行を始めた。2日間に,推定22万羽が通過した」。これらの鳥の遺伝子の中にこの本能的な能力をプログラムして組み込んだのはだれですか。だれでもないのでしょうか。それとも,理知ある創造者が組み込んだのでしょうか。a

神を信じることを妨げる主要なつまずきのもと

理知ある創造者の存在を裏づけるこの状況証拠を前にしても,これほど大勢の誠実で,教養のある人々がなお神を信じないのはどうしてでしょうか。その人たちの考え方に影響を及ぼしている要素が幾つかあるかもしれません。

例えば,宗教は幾世紀にもわたり,神を三つで一つというなぞに包まれた三位一体の神,魂を地獄の火による永遠の責め苦に運命づける神として描いてきました。また,天に住むものを増やすために,愛する人々が死ぬのを許す利己的な神という歪んだイメージも投影してきました。宗教が一つの事柄を説きながら,別の行動を取ることが多いのに目を留めた人々もいます。大勢の人が神に背を向けてしまったのも少しも不思議ではありません。

しかし,多くの人が神の存在を疑う別の理由は,人間が苦しんでいることです。公正な神は,人類の歴史の中でこれほど多くの苦しみが続くのをどうして許すことができたのでしょうか。神が全能であるなら,なぜ戦争や苦しみを終わらせないのでしょうか。

[脚注]

a 生命の起源についてさらに詳しい情報をお望みの方は,ニューヨーク法人 ものみの塔聖書冊子協会が1985年に出版した,美しいさし絵入りの,「生命 ― どのようにして存在するようになったか 進化か,それとも創造か」という256ページの本をご覧ください。

[5ページの図/図版]

(正式に組んだものについては出版物を参照)

脳にあるこのような神経細胞は1,000億に達し,総延長幾十万キロにも上る樹状突起と幾兆ものシナプスがそれに付随している

― 樹状突起

― シナプス

― 軸索

「人間の頭脳の学習能力……は,生物学的な世界における最も驚くべき現象である」―「驚嘆すべき脳」

[6ページの図版]

受精した一つの細胞は,9か月のうちに,1,000億にも上る細胞を持つ脳を備えた赤ちゃんになる

[7ページの図版]

渡りの本能は,創造物の背後に,より高い理知があることを示す別の証拠

ヨーロッパ産シュバシコウ

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする