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目ざめよ! 1986
目86 12/8 12–14ページ

クレジット・カード ―“プラスチック製のわな”?

クレジット・カード! お持ちですか。お持ちでないとしても,先進国に住んでおられるなら,クレジット・カードの使用を勧められるのは時間の問題でしょう。銀行,デパート,石油会社などは,この小さな長方形のプラスチック製カードを世界に浸透させているので,遅かれ早かれ,あなたのところにもやって来ることでしょう。しかし,そのカードを所有することは祝福ともなれば,災いともなります。あなたにとってはどちらになるでしょうか。

今日,深刻な財政難に陥るカード利用者の数が増加しています。なぜでしょうか。それはクレジット・カードを思慮分別なく使うことが原因です。そうした人たちは,“現金のいらない消費”熱に浮かされて,ある人たちの言う“プラスチック製のわな”にはまり込んでしまいました。その人たちにとってクレジット・カードは災いです。「警告: クレジット・カードはあなたの財産にとって危険かもしれない」という言葉を各カードに表示するよう提案した人がいますが,その人たちも同じように感じているかもしれません。

それでも,多くの人は何の不満も抱いていません。その人たちにとってクレジット・カードが利用できるというのはありがたいことです。カード利用者が認めている比較的よく知られている利点には次のようなものがあります。買い物をする際に多額の現金を持ち歩かなくてすむ,必要としている商品が不意に値引きされた時すぐに購入できる,今買って後で支払えばよいという融通性がある,必要が急に生じた場合すぐに現金が手に入る,電話で購入や支払いができるという便利さがある,などです。

“プラスチック製のお金”は,賢明に用いないと苦悩の種になることがありますが,正しく利用するなら,他の方法では容易に得られないような特典を享受する機会を提供してくれます。この点を考えて,『クレジット・カードがわなになるとはどういうことなのか』と尋ねる人もあるかもしれません。

「本当は必要ではないのだが……」

宣伝や仲間の圧力でクレジット・カードを使うようになった人は少なくありません。銀行は一人でも多くの人をその“プラスチックの楽園”に誘い込もうとして,広告宣伝に巨額の費用を投じています。子供たちでさえその促進計画の対象にされ,8歳とか7歳,それどころか6歳の子供の申し込みまで受け付けてきました。

大抵の宣伝は,クレジット・カードを持っていればそれだけでたちまち認められ重要視されると思い込まされている,目立ちたがる人々の心を引くように仕組まれています。中にはクレジット・カードを,財政面での成功や名声を証明する免状のように思っている人もいます。最近,チェンジング・タイムズ誌は,「テレビのコマーシャルは,りっぱなカードを所持していれば友人を得ることができ,人々に影響を与えることもでき,それに,とてもほのぼのとした気持ちになれるというふうに描く」と述べました。

クレジット・カードを持っている人の中には,カードを使うと,暮らし向きがよくなったような,“急に財力が付いた”ような,偉くなったような気がすると言う人もいます。多くの人は,そのカードを本当に必要としているわけではないのに誘いに負け,結局資力以上の出費をしてしまうことがよくあります。

ある心理学者は,クレジット・カードを持っている人の行動を調査した後,「クレジット・カードを使う人たちはその時の支出を記録しない」という,全般的な観察を通して得た所見を述べました。多くの人はカードを入手するとたちまち価格にむとんちゃくになり,衝動買いをするようになることが観察されました。ある人は,使っていたクレジット・カードを処分した後,久しぶりに物の値段に気を留めるようになった,と述べました。

人目につかない諸経費

銀行は「プラスチック製のクレジット・カードを,実際には使えるほどの資力のない人々,そして債務の込み入った事柄が分かっていない人々の手に渡して」いる,と最近のある新聞記事は述べていました。多くの人は,クレジットがどのような仕組みになっているのかを知らずにカードを使った結果,財政難に陥ってしまいました。

例えば,ある新聞記事によると,一人の婦人が自分のクレジット・カードで3,000㌦の融資を受けました。最初の3回の支払いで合計220㌦戻してもなお2,956㌦の負債がありました。7か月の期間に584㌦支払いましたが,それでも負債額はわずか157.19㌦減ったにすぎませんでした。差額はどこへ行ったのでしょうか。利子として差し引かれたのです! 最近まで一部の銀行は22%もの利子を取っていました。その結果,カード所有者たちの負債は歴史的な高額に達しました。

加えて,ほとんどの銀行は発行する各クレジット・カードに対して年間使用料を取ります。米国ではその料金は大体15㌦(約2,400円)以上250㌦(約4万円)以下といったところでしょう。年間使用料を取らない銀行は,カードが1回使用されるごとに一定額を課しています。こうした人目につかない経費がかかるため,クレジット・カードは世界中で“高価なプラスチック”という評判を得ています。

「私はそれを買わなかった」

もしあなたがクレジット・カードを持っておられるなら,自分の買わなかった物に対する請求書をもらうことがあるかもしれません。それは銀行か,またはあなたがカードを使った商店が,間違って請求したためかもしれません。しかし,そのようなたまに起きる請求の間違いに加えて,どのカード所有者も詐欺の被害者になる危険があります。

あなたのクレジット・カードを不正使用するには,ただあなたの名前,口座番号,およびカードの有効期限を知ればよいのです。あなたの取り引き伝票のカーボン・コピーはもちろん,盗難に遭ったり紛失したりしたカードは,泥棒にこの貴重な情報を提供することにもなりかねません。あるカード所有者のところには,知らない会社から,あなたに賞金が当たりましたという電話がかかってきました。電話の主は,手の込んだ説明で相手を煙にまき,不正使用に必要なクレジット・カードの情報を得ようとします。

詐欺行為が困難になるよう多くのことが行なわれてきました。以前のカードは数字が書き込まれた平凡なプラスチック板にすぎませんでした。やがて,磁化記録帯上の記号化された情報が付け加えられました。今ではホログラムやさらに複雑な印刷様式が用いられています。地域によっては,マイクロコンピューターを内臓したいわゆるスマート・カードの実験が行なわれています。

こうした措置によって詐欺行為は次第に難しくなるでしょうが,ニューヨーク・タイムズ紙はさらに,「ごまかしは山ほどある。盗まれたカードでの取り引きが停止する前に,ほとんどの泥棒は確実に少なくとも数時間,物を買いあさることができる」と述べています。最近の報道によると,米国では1985年中にクレジット・カードの詐欺で7億㌦(約1,120億円)余りの損失があったということです。

結局だれがその損失分を支払うのでしょうか。銀行が払うように思われるかもしれませんが,ペアレンツ誌はもっと現実的な答えを出しています。銀行は「カードを悪用されて被った損害を埋め合わせるために……カードに課す金利を人為的に高くしている」と,同誌は見ています。さらに,銀行は「お金の借り入れに対して7%ないし8%の利息を払う一方,クレジット・カード所有者からは16%,18%,時には20%もの利子を取り,非常に多いクレジット・カードの詐欺による損失をその大きな差額で吸収している」のです。それで,結局,各カード所有者がその代価を払っているのです。

わなを避ける方法

わなにはまらないようにすることはできます。どのようにして?まず,本当にクレジット・カードが必要なのかどうかを考えます。カードを申し込む前に,それを求める自分の動機を分析します。宣伝に乗せられることなく,分別のある決定をします。

クレジット・カードを持つことに決めたなら,それを賢明に用いましょう。クレジット・カードを商取引の場合と同じように扱うことです。請求間違いを報告する時や,詐欺の疑いがある時に取るべき手順をよく知っておくようにします。自分の保護になる地元の法律を調べます。自分のところに回された請求書も毎月注意深く調べます。クレジット・カード会社から受け取る,コンピューターで打ち出された請求書にも,絶対に誤りがないとは言えないからです。

また,クレジット・カードの借り方残高を残さないようにすることも必要かもしれません。多くの人は利子の計算が始まらないうちに,購入のために用いた全額を支払います。負債を払うのにどうしても幾らか時間がかかるのであれば,できるだけ早いうちに支払いを済ませるようにします。

そうです,思慮深い消費者であるように努めるなら,プラスチック製のわなにかかることは決してないでしょう。

[14ページの囲み記事]

クレジット・カードの詐欺にかからないようにする方法

■ 自分のカードを現金のように注意深く保管する。決してほうりっぱなしにしない。

■ 毎月,計算書を調べ,自分の収支計算と矛盾のないようにする。不確かな負債の記入があれば報告する。

■ 定評のある会社と取り引きしているのでないかぎり,自分のカードの番号は決して電話では伝えない。

■ 自分のカードを事務員や給仕に手渡したなら,戻される時にはそれが自分のカードかどうか確かめる。間違って取り替えられてしまうこともある。

■ 自分の書いたカーボン紙をもらい,破棄する。また,取り引き伝票の自分用の控えを保管する。

■ 期限切れの,あるいは不要になったカードは破棄する。

■ クレジット・カードの口座番号の完全な記録を安全な場所にしまっておく。

■ カードを紛失したり盗難に遭ったりしたなら直ちに報告する。

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