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『その時,神の秘義は終了する』
秘 第24章 388–406ページ

第24章

終了した「神の秘義」とあなたとの関係

1 「神の秘義」とは何ですか。それはいつ告げ知らされ,いつ終了しましたか。

終了した「神の秘義」は,今日すでに啓示されました。六千年近くも前にこの秘義を設定された,すべてのことを御存じの神が,今やわたしたちのためにそれを解いてくださったのです。全人類に対する唯一の希望を表明する言語に託されたその秘義は,神の「女」の王統の「胤」がつかさどる,統治権を付与された神の王国すなわち,メシアまたはキリストつまり油そそがれた者による神の王国です。(創世 3:15。啓示 12:1,2,5-10)人類の歴史に最初の危機が訪れた時,神はご自分の意志と目的に従ってその秘義を告げ知らせました。それから六千年近くの後,常に生きておられるその同じ神が,世界をゆるがす年となった西暦1914年に,その秘義を終了させたのです。

2 エホバ神はご自分の「秘義」をどのように終了させましたか。

2 政治的「野獣」が何ら干渉を受けずに地を支配することのできた,長期間にわたる「諸国民の時」が終わったその年,エホバ神がご自分の「秘義」を終了させる輝かしい時機が到来しました。神は,メシアによる王国を天に誕生させ,統治権を付与することによりそれを終了させたのです。エホバは,天におけるメシアの座に,ご自分を犠牲にされた,子羊のようなみ子を即位させることによりそうなさいました。こうしてみ子は,統治するメシアつまりキリストとして仕え,地上の人類からすべての敵を除き去る権限を付与されました。―啓示 10:7; 11:15-18。詩篇 2:1-9; 110:1-6。ルカ 21:24。

3 (イ)終了した「神の秘義」の益を受けることはなぜ肝要ですか。(ロ)今日各人は,過去のいかなる時よりも大きな責任を負っています。なぜですか。

3 読者であるあなたは,この終了した「神の秘義」から永遠の益を受ける立場にあります。わたしたちすべてが,終了した「神の秘義」から永遠の益を受ける立場にいるのです。わたしたちはその益を平和な態度で,感謝して受けるでしょうか。そうするのは良いことです。なぜなら,この終了した「神の秘義」の働きは地の四隅に及び,それは,あなたの命,わたしたちの命,そして地上の全人類の命に影響を及ぼすからです。あなたも,わたしたちも,その驚くべき働きを無視することはできません。これからは,「神の秘義」を考慮に入れて行動することを余儀なくされるのです。正しい行動を取るなら,尽きることのない益にあずかれます。以前の無責任な人類世界の状態は,永遠に過去のものとなります。わたしたちは情勢の変化する「終わりの時」,つまり正しい決意をすることが急を要する時代に住んでいるのです。過去の安易な時代に逆戻りすることも,時をとどめることもできません。人間と神の敵すべてに臨む壊滅的な結末,そしてメシアの王国に関する神のその後の輝かしい目的の実現へと,時は刻一刻と進んでいるのです。苦悩するわたしたちの心は,人類を支配する義にかなったその完全なメシアによる政府のもたらす祝福,わたしたちの苦悩を和らげてくれるその祝福を切望するのではありませんか。

4 終了した「神の秘義」はすでにすばらしい業を成し遂げました。どのように。

4 終了した「神の秘義」はすでにすばらしい業を成し遂げ,その信望を高め,エホバ神がすべての者を支配する主権者であることを立証しています。1914年,冠を頂いた王,メシアなるイエスは,「征服しに,また征服を完了するために出て行った」のです。(啓示 6:1,2)彼は,み使いの頭ミカエルという天的な称号の下に聖なる使いたちを率い,サタン悪魔である「大いなる龍」とその使いの悪霊たちと戦って勝利を収め,彼らを地に投げ落としました。地ではその時,象徴的な「野獣」の「頭」,および王冠を着けた「角」が,世界支配をめぐって,西暦1914-1918年にわたる第一次世界大戦を行なっていました。「龍」とその使いたちが卑しめられたこと ― それは,エホバ神および統治しておられるメシア,つまりイエスの側に付く者すべてに,何という勝利の救いを意味したのでしょう。―啓示 12:7-12; 6:3-6; 13:3。

5,6 神のメシアによる王国は,大いに怒り狂ったサタンが地に投げ落とされてからの期間,何を成し遂げましたか。

5 わたしたちは今,卑しめられた「龍」とその使いたちが地球の近辺に閉じ込められる,あの『短い時』に生きています。それは,彼らがわたしたちの近辺から獄のごとき「底知れぬ深み」へ移され,無力かつ不活発の状態に置かれるまでの期間です。その間,勝利に輝くメシアなる王は,14万4,000人の霊的イスラエルの残りの者たちが,神の特別な所有物として額に「生ける神の証印」を押されるよう,彼らを集めておられるのです。(啓示 7:1-8。マタイ 24:31)しかし,天のメシアによる王国でご自分の共同相続者となるこの残りの者たちに加え,彼は第二次世界大戦が始まった1939年以前から,地的臣民をメシア王国の側に集めておられます。―ヨハネ 10:16。

6 卑しめられた「龍」が,地と海に怒りを込めてもたらしているあらゆる「災い」にもかかわらず,それら地的臣民の数は増加の一途をたどっており,すでに「大群衆」の規模に達しています。それは,献身し,バプテスマを受けた幾十万もの,イエス・キリストの弟子から成る「大群衆」です。イエスは,彼らを「大患難」から奇跡的に導き出し,苦難のない地の新秩序に導き入れると約束しておられます。―啓示 7:9-17; 12:12。

7 (イ)残りの者と「大群衆」は,この世的な人びととどのように,またなぜ違いますか。(ロ)実質的に,『わたしが何をすべきか,あなたに指図される筋合いはない』,と言っている人たちに対し,どんな答えを提供することができますか。

7 集められた残りの者たち,そして増え行く「大群衆」はみな,「神の秘義」が終了し,それがメシアに関する役割を果たすべく,何ものも抗し難い勢いで行動していることを全世界に示す,目に見える,生きた証拠です。その理由で,彼らは「世の中」にいるとはいえ,世と異なっているのです。彼らは「世のものではない」からです。(ヨハネ 15:19; 17:14,16)不満と反抗の精神がびまんするこの世の中で,わたしたちはよく次の言葉を耳にします。「わたしは『あなたはこうすべきだ』と言われるのが一番いやだ」。しかし,わたしたちはだれにも『こうすべきである』とか,『こうしてはならない』などと言っているのではありません。あらゆる国民を強制し,無理やりに何かをさせ,しかも周囲の事情からそうせざるを得ないような状態に追い込んでまでそうさせるのは,別のものです。超人的な影響力を行使し,すべての民に『こうすべきだ!』と言っているのは,悪霊を率いる,目に見えない「龍」つまり悪魔サタンなのです。それら知性を備えた悪質な霊者は,政治的「野獣」を使い,『自分の支配下で生き延びたいなら,こうすべきである』と言っているのです。

8 「野獣の印」を「右手」と「額」に示している者たちはどんな状態にありますか。

8 自分の周囲を見回してください。「右手」や「額」に「野獣の印」を付けている人を何人見いだすことができますか。彼らは,自分がだれの奴隷であるか,また,自分に『こうすべきだ』と命令する自分の所有者あるいは主人がだれかを否定するわけには行きません。本性を明らかにする「印,つまり野獣の名もしくはその名の数字」は,印を持っている者たちを疑問の余地なく暴露します。(啓示 13:16-18)霊的に盲目であるためにその「印」を見分けられない人がいても,全能の神はそれを見分けることができます。政治的「野獣」を崇拝するそれら『印を付けられた』者たちは幸福ですか。彼らは安全に保護されていますか。その心と思いには平安がありますか。目に見える,悪魔の世界的政治組織である「野獣」の足下に置かれた彼らに,有望な将来が約束されていますか。いいえ。では,その理由を考えてみてください。

9 「野獣」の崇拝者たちは今日何を経験していますか。

9 人間が「野獣」および「野獣の像」の崇拝者として「印」を帯びることには,どんな益がありますか。そのような崇拝者は今,自分の好むと好まざるとにかかわらず,苦い飲み物つまり,神の「憤りの杯」から「神の怒りのぶどう酒」を飲んでいることに気づきます。そればかりか,当人は,すべての偽りの崇拝者の滅びを,さほど遠くない将来に控えた今でさえ,「聖なる使いたちの見るところで,また子羊の見るところで,火といおうによる責め苦に遭わされ」ているのです。(啓示 14:9-12)さらに今日,考慮すべき別の事柄があります。それは,見ることのできない,神の「七人の使い」によって全地に注がれている「神の怒りの七つの鉢」です。注ぎ出された第一の「鉢」は,「野獣の印を持ち,その像を崇拝していた者たち」に影響を与えます。「害をもたらす悪性のかいよう」に相当するもの,つまり,自分たちの偶像崇拝が痛みを伴う不快な死に至ることを示す前兆が彼らに臨むのです。―啓示 16:1,2。

10 「野獣」の「印」を帯びる人びとに関し,いま考慮に値するどんな重要な質問が提起されていますか。

10 啓示の中でこのような苦痛を伴う象徴の下に描写されている事柄は,生けるまことの神であられる,全能のエホバのみ手からもたらされる不快なもの以外の何物でもありません。神が,その忌むべき「印」を持つそれらの人びとを喜んでおられないのは極めて明白です。このことは,いま考慮に値する重要な問題を提起します。それは,ハルマゲドン(アーマゲドン)という意味深い名で呼ばれる迫り来る世界情勢において,「全能者なる神の大いなる日の戦争」が激発する時,それら『印を付けられた』人びとはどこにいるか,ということです。彼らが戦場で正しい側にいるはずはありません。この点を熟慮するのは賢明なことです。

11 人びとはどんな源から害となる影響を受けていますか。

11 人びとは今日,幾年にもわたり,目に見える源および目に見えない源から発するものによって,大きな影響を受けてきました。見ることのできる一つの源は,「印」を持つ人たちが強い愛国心を抱いて崇拝している,政治的「野獣」です。目に見える別の源は,「野獣の像」のために感銘的な予言をする,「偽預言者」です。もう一つの源は,見ることのできないもの,すなわち「大いなる龍」です。それはサタン悪魔であり,全人類に対する世俗の力と座と権威を「野獣」に与えた,強力な霊の被造物です。これら三つの源から出てくるものは,宣伝,発言,布告そして「霊感の表現」です。「霊感の表現」とはいっても,それはエホバ神の霊による霊感の表現ではありません。

12 神の言葉は,それらの源から出る「霊感の表現」をどのように描いていますか。それはどこに民を集めていますか。

12 神の霊感を受けたみ言葉は,それら「霊感の表現」を,象徴的な龍と野獣および偽預言者の口から飛び出る汚れた「かえる」として描いています。それにしても,この「霊感の表現」はだれに向けられているのですか。読者であるあなたを支配する,政治指導者に対してです。これに関してあなたは何をすることができますか。一般の人びとと同じ行動をしますか。今日,指導者は導きを与え,人びとはそれに従います。しかし,民を先導するそれら指導者たちは,三つの「汚れた霊感の表現」によってある場所へ集められているのです。どこへですか。ハルマゲドンの戦場における,全能者なる神に敵する最終的な戦争へです。―啓示 16:13-16。

形成されつつある戦線

13,14 わたしたちはどんな質問に真剣に,そして緊急に答える必要がありますか。

13 ハルマゲドンはどれほど近づいていますか。そこに向かう諸国民の行進は,もうかなりの間続いています。人類が最終的に到達せざるを得ない世界情勢は,神の行動を必要としており,それは必然的にハルマゲドン(アーマゲドン)をもたらします。性急な態度を取らないでください。それは必ずや到来し,わたしたちはそれに直面するのです。

14 読者であるあなたは,今の生活の必然的結果として,その戦争のどちらの側に付いているでしょうか。その戦争には二つの側しかなく,今の生活の仕方いかんにより,わたしたちはどちらかの側に間違いなく付くことになります。その時,あなたはどこにいることを望みますか。考えてもみなかったところ ―「全能者なる神」に敵する側にですか。神のお名前であるエホバ,あるいはヤハウェに対する偏見にあなたは影響されていますか。一体どちらの名が勝っていますか。神のお名前ですか。それとも「野獣の名」ですか。

15 ハルマゲドンの時,「野獣」の「印」を帯びている者たちには宗教的な援助も霊的な援助も差し伸べられません。なぜですか。

15 右手や額に象徴的に押された「印」を帯びる人たちは,現在選んだ道がたどり着くところに自分を見いだすでしょう。それは,象徴的な龍,野獣そして偽預言者の側,つまり,全能者なる神および終了した「秘義」に敵する側です。その時,宗教的な大いなるバビロンは,彼らにとって少しも霊的な助けとはなりません。バビロン的な偽りの宗教を信奉するその世俗的帝国は,「全能者なる神の大いなる日の戦争」の直前にすでにぬぐい去られていることでしょう。その驚くべき滅びは,かつてはその帝国と親しかった政治的後援者の手によってもたらされるのです。(啓示 17:1から18:24)宗教的偽善は,キリスト教世界の偽善をも含めて,公に暴露されます。その時,うわべだけの宗教は,いかなるものであろうと,安全な覆いの用をなしません。

16,17 (イ)「龍」は象徴的な野獣と偽預言者に,神の王国に敵する戦闘隊形を整えさせます。なぜですか。(ロ)続く預言の描写によれば,政治的「野獣」の崇拝者たちはどんな点で自分を欺いてはなりませんか。

16 ハルマゲドンの世界情勢において,象徴的な野獣と偽預言者は戦闘隊形を整え,終了した「神の秘義」すなわち,神から力を付与されたメシアの王国に敵対して戦います。サタン悪魔である「龍」が彼らに戦わせたい相手は,実にこのメシアによる王国なのです。人類の大多数を自分の側に付かせてみせたと,全能の神の前で自慢するためです。支配せよ,さもなくば滅ぼせ! というのがサタン悪魔のスローガンです。その『短い時』が尽きた後に彼らを自分で支配できないのであれば,サタンは彼らを滅ぼしてしまいます。(啓示 12:12)「偽預言者」に奨励されて自分がいま崇拝している「野獣」が,あるいは勝てるのではないか,または戦いが膠着状態に陥るのではないか,などとだれも考えてはなりません。その可能性は皆無です。ハルマゲドンの「戦争」には一つの結果しかなく,啓示 19章20節は神の霊感の下に,それを次のように記しています。

17 「そして,野獣は捕えられ,それとともに,野獣の前でしるしを行ない,それによって,野獣の印を受けた者とその像に崇拝をささげる者とを惑わした偽預言者も捕えられた。彼らは両方とも生きたまま,いおうで燃える火の湖に投げ込まれた」。

18,19 (イ)「野獣」と「偽預言者」は徐々に死んで行くのですか。(ロ)「野獣」と「偽預言者」を支持する者たちはどうなりますか。

18 「野獣」と「偽預言者」は徐々に死んで行くのではありません。機能を果たす政治組織として「生きたまま」,火といおうによるかのように急速に,永遠の滅びへ投げ込まれます。しかし,「野獣」と「偽預言者」の永続を図り,最後まで両者を支持して戦う個々の政治支配者,その軍隊,また臣民たちはどうなりますか。その時,勝利を収める全能者なる神は,それら個々の人間をご自分の予告どおりに処置されます。

19 「しかし,そのほかの者たちは,馬に乗っている者の長い剣で殺された。その剣は彼の口から出ているものであった。そして,すべての鳥は,彼らの肉を食べて満ち足りた」― 啓示 19:21。

20,21 ハルマゲドンで殺される者たちの死がいはどう処置されますか。

20 ハルマゲドンにおいて,勝ちを収める戦士,王の王イエス・キリストの口から,鋭くて長い,刑執行の剣のごとくに出される命令によって殺される者たちは,立派に埋葬されることも,軍葬の礼をもって埋葬されることもありません。彼らの死がいは忌みきらわれ,地面に捨て置かれ,腐肉を食らう鳥にさらされます。鳥たちは,栄光に輝く使いから出される招待に応じて,その死体を食べ,「神の大きな晩さん」にあずかって,満ち足りるのです。

21 「さあ来なさい,……集まれ。王たちの肉,軍司令官たちの肉,強い者たちの肉,馬とそれに乗る者たちの肉,そしてすべての者,すなわち自由人ならびに奴隷および小なる者と大なる者の肉を食べるためである」― 啓示 19:17,18。

22 その時,「野獣」とその「像」を崇拝することに関して栄誉と考えられている事柄はどうなりますか。

22 今日,政治的「偽預言者」に促されて,「野獣」とその「像」を愛国主義的,国家主義的な方法で崇拝することによりもたらされる益は,その時いったい何の役に立つでしょうか。人びとは今日,「印」すなわち「野獣の名もしくはその名の数字」六百六十六を身に帯びることは,栄誉とか名誉また公共心の表明である,一種の標章のように考えています。しかし,それらのものはその時どうなりますか。現代のそうした魅力的な事柄は,ことごとく空しいものとなってしまいます。

23 (イ)怒り狂ったサタンとその悪霊たちは,今や何を行なおうとしていますか。(ロ)彼らはハルマゲドンで多くの者が滅びるのを見て悦に入りますが,それもつかの間です。なぜですか。

23 その災いの臨む前の,「時の短い」間,象徴的な「大いなる龍」とその使いの悪霊たちは,天の戦争に負けて地の近辺に投げ落とされたことを大いに怒っています。この同じ「時の短い」間,「龍」は海と地に住む全人類に多くの「災い」を集中的に注いでいます。しかし,彼は間もなくハルマゲドンにおいて,人類の大多数に最悪の「災い」をもたらすという,自分の悪意ある意図を実現させようとしています。その「災い」とは,彼らが全能の神の手に掛かって完全に滅びてしまうことです。自分がそれらの人間すべてを取り返しのつかない滅びに陥れ,他のいかなる霊者にも彼らを支配させなかったということに,「龍」はこのうえない満足を覚えることでしょう。しかし彼とその使いの悪霊たちが,自分たちの引き起こした人間の破滅を見て悦に入る時間は長くはありません。天の邪悪な霊者である「大いなる龍」とその使いの悪霊たちは,誤導された人類に長い間,不可視の力と偉力を行使して来ましたが,彼らよりさらに強力なエホバの使いが聖なる天から下って来るのです。彼らが長いあいだ恐れていた時 ― 底知れぬ深みに投げ込まれ,全き拘束状態に置かれるその厳粛な時が,たちまちにして到来します。―ルカ 8:29-31。

24 「龍」とその悪霊たちを縛るエホバの使いはだれですか。彼はなぜそれをするにふさわしいかたですか。

24 超人間的な業を成し遂げるため,だれの援助も受けずに,天から下って来るこのエホバの使いはだれですか。それはエホバの鍵の保管者,「底知れぬ深みの使い」,また,「底知れぬ深みの穴の鍵」を持つ,星のようなかたです。(啓示 9:1,11)彼は,完全な人間として地上にいた時,自ら「底知れぬ深み」に下るという経験をしました。(ローマ 10:7)それは,幾千年もの古きにわたる「神の秘義」の中に秘められていた主要なかた,すなわち,へびの頭を打ち砕く者として予告されていた,神の「女」の「胤」の主要なかたなのです。(創世 3:15。ローマ 16:20)エホバの執行官であるこの強力な使いに抵抗することは全く無意味です。「大いなる龍,すなわち,初めからのへびで,悪魔またサタン」は,自分の使いの悪霊すべてと共に捕らえられ,断ち切ることのできないくさりで縛られ,底知れぬ深みに投げ込まれます。その出口はすべて「鍵」で閉ざされ,正式に封印されます。どれほどの期間ですか。「千年のあいだ」です。

25 サタンとその悪霊たちが千年の終わりに釈放されるのはなぜですか。

25 彼らがその千年の終わりに解き放たれるのは,地の住民を再び堕落させる試みを,もう一度だけ,短期間行なうためです。その悪意のこもった努力をした後に,彼らは永遠に滅ぼされます。―啓示 20:1,2,7-10。

新しい天と新しい地

26 人類がエデンの園におけると同様の楽しみを享受できるよう,ハルマゲドンにおいてどんな妨害が取り除かれますか。

26 サタン悪魔が底知れぬ深みに閉じ込められた後,ハルマゲドンにおける「全能者なる神の大いなる日の戦争」を生き残って歓喜する者たちを,なんと美しい天が待ち受けていることでしょう。その天は彼らに優しくほほえみかけます。また,人類のエデンにも似た楽しみをもたらす,なんと美しい「地」がそのとき到来することでしょう。古い「天」と古い「地」は,忘却のかなたに追いやられ,天と地の創造者エホバ神のみ顔の前に二度と姿を現わすことはありません。(啓示 20:11)最初に追い払われるのは古い「地」です。アーマゲドンあるいはハルマゲドンで,邪悪な人間社会全体が神によって滅ぼされることにより,それは追い出されます。その結果,預言者ノアの時代に全地を覆った洪水後間もなく人間社会をとりこにし,今日に至っている,人間の作り出した政治,宗教および社会的事物の体制はぬぐい去られます。この地は,「新しい地」に全くふさわしい,待望の新しい事物の体制を招来すべく清められ,創造者に喜ばしい満足をもたらすのです。―ペテロ第二 3:13。

27 邪悪な人類社会の古い「地」が一掃された後の地上の状態を描写しなさい。

27 輝きわたる紺碧の空の下,全創造物を通してハレルヤが高らかに鳴り響く中を,「新しい地」は,神の保護によって「大患難」を生き残った者たちと共に始まります。それは,その時から始まる人類史において,決して置き換えられることのない「地」です。(啓示 7:15。マタイ 24:21,22)神権組織がこの全地球に至高の支配を行ないます。鍵で固く閉ざされた,底知れぬ深みの中に監禁されている「大いなる龍」すなわち「初めからのへび」は,人類の神権的取決めに干渉することはできません。海から出てきた「野獣」が地を横行闊歩し,帝国的世界強国の七つの頭を人類の事態に突き入れることはもはやありません。もうカエサルのものをカエサルに返す必要はなく,その時にはすべてのものが,偉大な神権統治者であられる神に返されるのです。(マタイ 22:21)「野獣」の崇拝,また「野獣」を通して「大いなる龍」にささげられる間接的な崇拝は根絶され,禁止され,忌避されます。全地は,エホバ神にのみ崇拝をささげる場所として神聖にされます。そのみ名は神聖にされ,そのご意志は天におけると同様,地においても全く成されるのです。―マタイ 6:9,10。

28 ハルマゲドンを生き残る者たちの前には,どんな膨大な,しかし喜ばしい仕事が置かれますか。

28 そのとき破滅させられるのは,いま「地を破滅させている者たち」です。(啓示 11:18)ハルマゲドンにおける,「全能者なる神の大いなる日の戦争」の結果生じた残がいは,取り除かれねばなりません。地の領域全体を美しいパラダイスにする時が来たのです。六千年前のエデンの園は,神が与えてくださった,その最初のひな型です。(創世 1:26-31; 2:7-14)罪を償う,神の子羊の血によって買い戻された人類が,命とエホバ神への奉仕と賛美の特権を永久に享受するため,園のような完全な住まいを持つのはふさわしいことです。人間の足もとに広がる地は,人の命を永遠に生気はつらつとした完全な健康のうちに保つべく,産出的な地とならねばなりません。組織された人類社会の「新しい地」は,真の地的パラダイスのただ中で繁栄しなければならないのです。ハルマゲドンを生き残った者たちは,言葉に尽くせない喜びと熱意に満たされ,挑戦的な仕事に着手し,全人類の先頭に立って働きます。彼らは買い戻される他の者たちを迎える準備をしなければなりません。時間は少しもむだにできません。

29 ハルマゲドンを生き残る者たちは,キリストが「死とハデスの鍵」を使うことによりどんな喜びを味わいますか。

29 さあ,耳を澄まして聞いてごらんなさい。エホバの目的に関する正確無比の時計が,驚くべき時を告げるではありませんか。記念の墓にいる者すべてが,神のみ子の声を聞き,死人の中から出て来る時が到来するのです。(ヨハネ 5:28,29)神のみ子が「死とハデスの鍵」を使います。ごらんなさい! 死とハデスがその中にいる死人を出し始めました。それは,人類共通の墓であるハデスが,その中に見いだされる,買い戻される最後の者を出す時まで続きます。海でさえ,その深みに沈んだ死人を出すのです。(啓示 20:12-14)その時,わたしたちは自分の目を信じることができるでしょうか。最初の殉教者アベルがいます。それにエノク,また,ノア,アブラハム,サラ,イサク,リベカ,ヤコブ,ラケル,モーセ,ダビデ,ダニエル,マラキ,バプテストのヨハネ。本当に『大ぜいの雲のような証人たち』がいるではありませんか。彼らはみな,エホバの最大の証人かつ最愛のみ子,イエス・キリストの時以前に生きていた者たちです。(ヘブライ 11:1から12:2)そして,ハルマゲドンを生き残った者たちはどんなにか歓喜することでしょう ― そこには,エホバの「りっぱな羊飼い」が,この「終わりの時」にご自分の地的な群れの中に集め始めた,「ほかの羊」の多くの者がいるのです。ハルマゲドンを生き残る者たちは,はっきり確認できる能力により彼らがだれかを知り,至高の神への奉仕を共に,一致のうちに再開します。―ヨハネ 10:16。

30 あなたは,「新しい地」で死人が命によみがえらされるのを見る時,どう感じるでしょうか。

30 「新しい地」で,死人がハデスの死の眠りから地の楽園の命へとよみがえらされるのを見る時,あなたはどう感じるでしょうか。主イエス・キリストがガリラヤのナインに住む貧しいやもめの息子をよみがえらせ,生き返ったその息子を母親に渡すのを見た人たちと同じ思いをあなたも抱かれるはずです。復活を目撃したその人たちと同じく,あなたも畏怖の念を持たれることでしょう。いいえ,それだけではありません。彼らは「神の栄光をたたえつつ,『偉大な預言者がわたしたちの間に起こされた』,そして,『神はご自分の民に注意を向けてくださったのだ』と言いだした」のです。(ルカ 7:16)もっと身近なこととして,自分の地的な親族の復活を最初に目撃する時も同じです。やはり主イエス・キリストによってよみがえらされた十二歳の娘を,しっかりと抱き締めたときの両親と同じく,あなたの感情は深く揺り動かされるに違いありません。「たちまち彼らは,狂喜のあまり我を忘れるほどになった」。(マルコ 5:42)死人がハデスと海から復活する時,あなたは本当に言葉に言い尽くせない喜びを味わうことでしょう。あなたの心は深い慰めを得るのです。何と輝かしい明日が間近に訪れようとしているではありませんか。

31,32 (イ)ハルマゲドンを生き残った者たちは,復活の時が到来する前にどんな準備を喜んで行ないますか。(ロ)その時使用される,指導要項また資料に関する教科書について,啓示 20章12節は何と述べていますか。

31 買い戻される死人が地上に復活する時刻が近づくにつれ,ハルマゲドンを生き残った人たちは,買い戻す力のある,神の子羊イエス・キリストの完全な人間の犠牲によって復活してくる人びとを迎えるため,深い愛のこもった準備をすることでしょう。彼らは地のパラダイスを拡大し,復活してくる人たちが生活できる場所を整えるため,勤勉に土地を耕作します。また,復活してくる人が知らない,神の言葉や業すべてに関し,エホバ神とその子羊の忠実な証人として,大掛かりな準備をすることでしょう。生き返ってきた死者が,海を覆う水のごとくにエホバの知識で満ちた地で生活できるよう,彼らのために命を与える教育の業を行ないます。(イザヤ 11:9。ハバクク 2:14)この世界的な教育の業における指導要項,資料また教科書の役を果たすのは,神からの音信や定めであり,啓示 20章12節はこの点に関し次のように述べています。

32 「そして,数々の巻き物が開かれた。……そして,死んだ者たちはそれらの巻き物に書かれている事がらにより,その行ないにしたがって裁かれた」。

人間が当然信頼を寄せ得る政府

33 復活してくる死者が「新しい地」で公正かつ完全な裁きを受けることを,なぜわたしたちは確信できますか。

33 今わたしたちの耳に,第七の使いがラッパを吹き鳴らした後に発表された言葉が,もう一度返ってきます。『死んだ者たちを裁き,預言者なるあなたの奴隷たちと聖なる者たちに,そして,あなたの名を恐れる者たち,小なる者にも大なる者にもその報いを与える定めの時』。(啓示 11:15-18)あなたも復活してくる死者も,「新しい地」におけるそれぞれの行ないにしたがって下されるその裁きが,公正,正当,不偏かつ完全であることを確信できます。なぜですか。なぜなら,エデンのような「新しい地」を治めるのは,「新しい天」だからです。もはや,目に見えない「大いなる龍」とその使いの悪霊たち,正義をゆがめるそれら「このやみの世の支配者たち」,また「天の場所にある邪悪な霊の勢力」と闘う必要はありません。それら古い「以前の天」は,底知れぬ深みに封じ込められています。(エフェソス 6:12。啓示 21:1)それは,神の与えられた「新しい天」つまり,終了した「神の秘義」によって取って代わられるのです。

34 その天的政府の要員は臣民から全き信頼を得ます。なぜですか。

34 その天の政府は,ハルマゲドンを生き残った者たち,また,死人の中から復活してきた者たちの全き信頼を鼓舞する,何と優れた要員を有することでしょう。その天的な首都組織における主要なかたは,神の子羊である,復活と栄光を受けたイエス・キリストすなわち,「忠実かつ真実と称えられ」,「義をもって裁きまた戦う」かたです。(啓示 19:11)彼は,へびの頭を砕く,神の妻にも似た天的組織の「胤」の主要なかた,つまり絶対に欠くことのできない重要なかたです。そして,へびの頭を砕く目的は,「死をもたらす手だてを持つ者,すなわち悪魔を無に帰せしめる」ことです。(創世 3:15。ヘブライ 2:14)その天的な首都組織において,義なる神の子羊と共同で働く者たちは,「神およびキリストの祭司」としての14万4,000人の忠実な油そそがれた追随者たちであり,彼らはキリストと共に千年の間統治します。羊のような追随者から成るこの「小さな群れ」は彼と結婚しており,「子羊の妻である花嫁」と美しく表現されています。(ルカ 12:32。啓示 21:9)その天的政府は命を与える花婿とその最愛の花嫁を要員として有しているのですから,臣民を自分の子供のように世話する父親にも似た政府と言えます。

35 花婿と同じく,花嫁級も彼の共同統治者として決して腐敗することはありません。なぜそう確信できますか。

35 花嫁級も,その花婿である王イエス・キリストと同様,地上のすべての民から当然信頼を受けるに足る者たちです。彼女は目を奪うばかりの美しい都になぞらえられており,「聖なる都市,新しいエルサレム」と呼ばれています。「憶病な者,信仰のない者,不潔で嫌悪すべき者,殺人をする者,淫行の者,心霊術を行なう者,偶像を礼拝する者,またすべての偽り者」は決して彼女の成員になることはできません。事実,「すべて神聖でないもの,また嫌悪すべきことや偽りを行ないつづける者は,だれひとりとして決してその中に入れない。子羊の命の巻き物に書かれた者だけが」入るのです。(啓示 21:8,27)聖なるかたエホバ神が,これほど注意深く準備してくださった政府から期待できるものは,清く,義にかなった,敬神の支配以外の何物でもありません。

36 地上の民が永遠の命へと正しく導かれることをどうして確信できますか。

36 「神の栄光」が,都市にも似たその政府を明るく照らします。神の子羊はその「ともしび」です。全地は都市のようなこの政府の下にあって明るく照らし出され,楽園の地に入る道を知るのです。そしてそこで,はちきれんばかりの完全な健康を伴う,永遠の命と幸福という輝かしい賞を得ます。啓示 21章24節は,この点に関する当然の自信を示しつつ,『諸国民はその光によって歩む』と述べています。

37 新しいエルサレムが天から下って来ることによってもたらされる状態と,サタンおよびその天が地に投げ落とされた後に起こった状態とを比較しなさい。

37 「新しい天」がわたしたちの地にもたらす変化は,何と心暖まるものなのでしょう。サタン的な「以前の天」が神の忠実な使いたちの神聖な領域から投げ出され,その結果,「大いなる龍」とその使いたちが地の近辺に下って来た時,それは「地と海には災い」を意味しました。そして,事実そのとおりになりました。(啓示 12:7-12)しかし,新しいエルサレムが,婚礼の日における,夫のために着飾った,まばゆいばかりに美しい花嫁のごとくに,天から,神のもとから下って来る時,それは,人類の中から買い戻されたすべての者にとって,つまり,ハルマゲドンを生き残った者および復活してくる死者すべてにとって祝福の時となるのです。

38 神はその時どのようにして人類と共に住まわれるのですか。それは人類にとって何を意味しますか。

38 神の保護が天幕のように地の住民を覆い,神は,彼らを治める権限を付与したメシアの政府により,人類と共に住まわれます。「また神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死もなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである」。罪を犯し,有罪の宣告を受けた後のアダムからわたしたちすべてが相続した死は,「命を与える霊」つまり,自分を犠牲にされた,神の子羊によって取り除かれます。(ローマ 5:12。コリント第一 15:24,25,45)罪と死の統治がもたらした悪い結果は,ことごとく永久に取り除かれるのです。―啓示 21:1-4。

39 買い戻された人類にとって,地のすべてのものはすがすがしく,清新の気に満ちたものとなります。この点エホバ神はどんな保証を与えておられますか。

39 美しい完全さのうちに人間の命が始まった楽園つまり,そのエデンの園の中に一度も入ったことのない買い戻された人類にとって,地上のものすべてはすがすがしく,清新の気に満ちたものとなります。この新しい状態は必ず到来するのです。なぜなら,天のみ座に着いておられるエホバ神の次の言葉は,決して変わることがないからです。「見よ! わたしはすべてのものを新しくする」。そして使徒ヨハネに,エホバ神は,「書きなさい。これらのことばは信頼できる真実なものだからである」と述べておられます。(啓示 21:5)神が偽ることはあり得ません。その話される言葉,また,霊感を受けた聖書の記述においても,神が偽ることは全く不可能です。神の目的はすべて,メシアなる王イエス・キリストによる神の王国を通して驚くべき成就を見るのです。

終了した「神の秘義」からもたらされる慰め

40 「神と子羊とのみ座」は何の象徴ですか。それは人類の益となる何の源ですか。

40 「神と子羊とのみ座」は,変化の年であった西暦1914年以来,確立されたものとなりました。「神と子羊とのみ座」は,就任されたメシアによる神の王国,すなわち,終了し,かつ最終的に実現した「神の王国」の象徴なのです。その天のみ座から,そして「聖なる都市,新しいエルサレム」を通して,買い戻された人類が永遠の命を得るためにあずかる神の備えが,「新しい地」に流れのようにもたらされます。とどめることのできない,また,決して尽きることのない,命の水の川のごとくに,「水晶のように澄み切った」それら命の備えは,清められた地上の人類のもとに流れ来るのです。―啓示 22:1,2。

41 過去六千年もの間,人類はどんな状態に置かれてきましたか。それにもかかわらず,わたしたちは今日どうすることができますか。

41 今日の人類は,苦しみにうちひしがれた,実に哀れな存在です。ほとんど60世紀もの間,人類は失われたエデンの楽園の外で苦しんできました。愛する者を死で失い,悲痛の涙を流してきました。病気,疾患,老衰,人間の体を不具にする事故,こうしたものからくる身を刺し通すような痛みに耐えかね,苦しみの叫びをあげてきました。同胞また兄弟であるはずの,人間同士の間で行なわれた不敬虔な戦争による残虐行為また荒廃のため,苦しみの涙を流してきました。人間を創造された,愛に富む生ける唯一のまことの神を誤り伝え,その神に非難をもたらすあらゆる宗教的偽善,および真理と正義の退廃に深く嘆き悲しんできました。「いつまで,ああ神よ,いつまでですか」,とあなたはうめきながら言われたことでしょう。地の住民の間に邪悪な状態が続くことを,神はどれほど許されるのでしょうか。しかし,うなだれたあなたの頭を上げてください。涙に曇った目をふき,悪魔的なこの邪悪な事態がもうすぐ終わることを示す,世界の出来事や情勢の背後にある証拠を見てください。

42 わたしたちは今,何に耳を傾けねばなりませんか。そうすることにより,わたしたちはどんな益を受けますか。

42 相争う諸団体の騒ぎを離れて,耳を澄ましてごらんなさい。あなたの気持ちを引き立ててくれる知らせが聞こえませんか。それは,わたしたちが,滅びに定められた現在の事物の体制の「終わりの時」に生きていることを告げているではありませんか。喜びに満ちた音信,「王国のこの良いたより」に耳を傾けてください。聞こえませんか。きっと聞こえるはずです。この慰めの音信は,エホバ神のクリスチャン証人によって,「あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で」宣べ伝えられているのです。(ダニエル 12:4,新。マタイ 24:14)あなたも,立派な羊飼いに似た神の子羊に導かれて,「命の水の泉」に来てください。全地の「ほかの羊」の国際的な「大群衆」は,神の子羊に助けられ,すでにそうしています。そうすれば,今から後,神は『[あなたの]目の涙をぬぐい去ってくださいます』。―啓示 7:9-17。

43 愛のこもったどんな招待が差し伸べられていますか。わたしたちはどんな精神でそれを受け入れるべきですか。

43 今でさえ,魂に満足を与える「命の水」を得ることができます。それによりわたしたちは,「新しい地」での永遠の命に対する,神の備えの満ち満ちたさまを,いわば前もって味わい知ることができるのです。子羊の花嫁すなわちその忠実な残りの者たちは,依然地上で宣べ伝える業に従事しています。その花嫁は,神の預言の霊に加わり,「来なさい!」と叫んでいます。あなたは命を,それも真の命を渇望しておられるのではありませんか。来ることを望んでおられるのではありませんか。それなら,どうぞ来てください。そして「命の水を価なくして受け」てください。「だれでも渇いている者」,また「だれでも望む者」に招待が差し伸べられているのです。招待を聞いて来るには来るが,自分のことだけしか考えない,というような人にはならないでください。「だれでも聞く者は,『来なさい!』」との寛大な願いに倣ってください。(啓示 22:17)愛ある態度で,「命の水」に至る道を他の人びとに指し示し,天からの招待を広めてください。それを飲み,生きてください。そうです,永久に生きるのです!

44 啓示 11章15-17節に記されているヨハネの幻によると,第七の使いのラッパの音を聞き,「神の秘義」が終了したことを知った時,わたしたちはどんな態度を取るべきですか。

44 遠い昔に予告され,そしていま驚くべき成就を見ているこれらの事柄を秘密にしないでください。「定められた時が近いから」です。(啓示 22:10)この祝福の知らせに他の人びとと共にあずかってください。今は,神の第七の使いがラッパを吹き鳴らした時代なのです。その意義深い音の響きを聞くあなたの耳は祝福されています。あなたはそれにより,神のメシアによる王国が天に建てられ,その王国に関する重大な預言が輝かしい成就を見ていることを知り,理解しているからです。全人類にとこしえの祝福をもたらすキリストによる神の王国,現に統治しているこの王国の側に,心からの献身の念を抱きつつ確固とした立場を取ってください。終了したこの「神の秘義」を,歓呼して迎えてください!―啓示 10:7; 11:15-17。

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