ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • パ-75 2–6ページ
  • いつの日か苦しみはなくなりますか

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • いつの日か苦しみはなくなりますか
  • いつの日か苦しみはなくなりますか
  • 副見出し
  • 熟考するための聖書の参照箇所
いつの日か苦しみはなくなりますか
パ-75 2–6ページ

いつの日か苦しみはなくなりますか

あなたは,生涯中に一度も苦難を経験したことのない人をだれかご存じですか。恐らく,思い当たらないでしょう。あなたは,この世界になぜこれほど苦しみが多いのか,その理由を確信をもって答えられる人をだれかご存じですか。人々が苦しんでいるのはなぜか,あなたはご存じですか。

それは業だ,と考えている人は少なくありません。つまり,人は前世に行なったことの報いを受けている,というわけです。業を信じることは,理にかなったこととして広く受け入れられています。人々はしばしば,自分のせいではないのに様々な苦難を経験するからです。貧しい家庭に生まれる場合があり,中には生まれつき体に異常のある人や体の不自由な人もいます。これは前世で行なった何らかの悪に対する罰である,と一般に考えられています。もしかしたら,あなたもそう考えておられるかもしれません。

しかし,皆が皆こうした考え方に同意しているわけではありません。現在の生活に影響する前世などというものはない,と信じている人も少なくありません。この考え方は一考に値します。なぜでしょうか。では,次のような状況を考えてみてください。

ある国々では,大多数の人が非常に貧しい状態にあります。その結果,そこに住んでいる子供の大半は,多くの苦難に遭い,一生,病気と貧困から抜け出せない場合が少なくありません。これは,そういう子供たちは皆,前世で悪を行なったので今不利な影響を被っている,という意味でしょうか。他方,豊かな国では,子供たちの多くが裕福な家庭に生まれています。そのため,そういう子供たちは,貧しい国に住んでいる子供たちよりも健康に恵まれ,より多くの益を受けています。これは,貧しい国に生まれる人よりも富んだ国に生まれる人のほうが前世において善良な人であった,という意味でしょうか。

そう考えるのは本当に道理にかなったことですか。そう考えるならば,貧しい国に生まれる人よりも富んだ国に生まれる人のほうがずっと善良な人である,ということにはならないでしょうか。しかし,そうではないことをわたしたちは知っています。ですから,人の現在の苦しみはいわゆる前世において行なった何らかの悪の報いである,という信条については,首をかしげたくなるもっともな理由があるのです。この問題に関し,真理をはっきり知る方法があるでしょうか。

確かに,あります。その真理は世界最古の本の中で説明されています。その本は他のどの本よりもはるかに多くの言語に翻訳されており,それゆえに地球上のどこに住んでいる人でも読めるようになっています。その本は中東で生活していた人々によって書かれたものであり,一般に聖書と呼ばれています。

この古代の本は,最初の男と女が完全な人間として創造されたことを述べています。二人は地上の完全な環境 ― 美しい園のようなパラダイス ― の中に置かれていました。ですから,苦しみなどの全くない生活を送っていたのです。創造者の意図によって,人間はどんな障害に遭遇しようとも何ら苦しみを経験することなく対処できるように造られていました。二人がいつまでも幸福のうちに生き続けるためには,満たさなければならない一つの重要な条件がありました。その条件とは,彼らが創造者の定めた生きてゆくための規則に従うことにより,創造者に対する感謝の念を示すことでした。

残念ながら,この最初の夫婦は,まだ子供をもうけていない時に,創造者から与えられた一つのごく簡単な命令に背いて,感謝の念のないことを示しました。その結果,彼らは完全な健康と美しい園のような住まいを失いました。間もなく,様々な苦しみに見舞われるようになりました。病気になり,ついには年老いて死ぬ,という事態になったのです。子供たちが生まれたとき,子供たちは親の不完全な状態を受け継いでいました。そのため,生まれつき人間は,多くの苦しみを避けることができず,年老いて死ぬ定めにあるのです。

この説明に,あなたは,なるほどと思われますか。もしそう思われないのでしたら,どうぞ次のことを考えてみてください。幾千人もの子供たちが,エイズの原因となるウイルスを持って生まれています。これはもちろん,それら子供たちが何か悪いことをしたためではありません。そうではなく,保菌者であった母親のウイルスに感染したのです。母親は不道徳な生活をしたために保菌者となったのかもしれず,あるいは不道徳な生活をした夫からうつされたのかもしれません。いずれにせよ,ウイルスは胎児に伝わりました。同様に,不従順になった最初の人間夫婦の子孫が生まれつき不完全なのも,種々の生物学的要因によることなのです。

聖書によれば,すべての人間はその最初の夫婦の子孫です。したがって,人は皆,生まれつき不完全であり,それゆえに苦しみに見舞われやすいのです。そのようなわけで,聖書は,今日の人間が経験している苦しみのおもな原因が,受け継いだ人間的不完全さ,ならびに不完全な環境の中での生活にあることを示しています。

こうした事態を変えることはだれにもできないので,あなたは,『この惨めな状態から抜け出す望みはないのだろうか』とお考えになるかもしれません。それに対する聖書の答えはこうです。その名をエホバという創造者は,人類を完全な状態に回復させ,全地を輝かしいパラダイスにするために,ご自分の子イエス・キリストによって数々の備えを設けてこられた,ということです。聖書はこう述べています。「神は世を深く愛してご自分の独り子を与え,だれでも彼に信仰を働かせる者が滅ぼされないで,永遠の命を持てるようにされ(まし)た」― ヨハネ 3:16。

創造者は愛と憐れみにより,ご自分の子イエス・キリストを用いて人間をその不完全な状態から,またそれに関連したあらゆる苦しみから完全に解放してくださいます。創造者はイエスによってこの地から,他の人々を虐げる邪悪な人や,人々が生きることを偉大な創造者がどれほど願っておられるかについて少しも気にかけないような邪悪な人をすべて一掃されます。前述の聖句,ヨハネ 3章16節の中で述べられているように,「信仰を働かせる」人たち,すなわち神に対する感謝の念を示す人たちだけが,間もなく創造者によってもたらされる新しい世で生きることを許されます。

聖書預言によれば,そうした事柄の起きる時が間近に迫っている,ということを知ってあなたは驚かれるかもしれません。実のところ,聖書は今の時代をこの事物の体制の「終わりの日」と呼んでいるのです。(テモテ第二 3:1)この事物の体制が終わったあとには,全地がパラダイスになります。そのパラダイスでは,生きるにふさわしいと裁かれる人たちが,何の苦しみも経験することなく永久に生きます。最初の夫婦が創造された時に創造者が当初意図されたとおりの状態になるのです。

そうした祝福がもたらされることを,どうすれば本当に確信できるでしょうか。さらに情報を得たいと思われる方は,どうぞご遠慮なく,このパンフレットを渡したエホバの証人と連絡を取ってください。

熟考するための聖書の参照箇所

創世記 1:31前半: 「そののち神は自分の造ったすべてのものをご覧になったが,見よ,それは非常に良かった」。

創世記 2:8: 「さらに,エホバ神はエデンに,その東のほうに園を設け,ご自分が形造った人をそこに置かれた」。

創世記 2:16,17: 「また,エホバ神は人に命令を与えてこう言われた。『園のすべての木から,あなたは満ち足りるまで食べてよい。しかし,善悪の知識の木については,あなたはそれから食べてはならない。それから食べる日にあなたは必ず死ぬからである』」。

ローマ 5:12: 「それゆえ,一人の人を通して罪が世に入り,罪を通して死が入り,こうして死が,すべての人が罪をおかしたがゆえにすべての人に広がったのと同じように」。

詩編 49:7: 「だれひとりとして,兄弟をさえ決して請け戻すことはできない。また,彼のための贖いを神にささげることもできない」。

イザヤ 33:24: 「『わたしは病気だ』と言う居住者はいない」。

テモテ第二 3:1: 「しかし,このことを知っておきなさい。すなわち,終わりの日には,対処しにくい危機の時代が来ます」。

テモテ第一 6:17,19: 「富んでいる人たち(は)……神に希望を託(し)……自分のため,将来に対するりっぱな土台を安全に蓄え,こうして真の命をしっかりとらえる(べきです)」。

啓示 21:3,4: 「見よ! 神の天幕が人と共にあり,神は彼らと共に住み,彼らはその民となるであろう。そして神みずから彼らと共におられるであろう。また神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死はなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない」。

聖句は,特に注記がない限り,すべて新世界訳聖書からの引用です。

[6ページの図版のクレジット]

表紙の写真: Patrick Frilet/Sipa Press

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする