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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
塔54 4/15 143–144ページ

人類の為の新しい完全な世

神の目的は,人類のために新しい完全な世を設立することであります。政治,商業,人間の科学,そしてこの世の宗教の助けを受けずに,ヱホバは完全な新しい世を設立するでしよう。それは正義の世であり,新しい世でありましよう。(黙示 21:5)その新しい世は完全ですから永遠に存続し,そしてその新しい世の目に見えない支配力と,目に見える地上の制度は永遠でありましよう。その永遠であることは,天にある太陽,月,星や,私達の居る地球が永遠であることと全く同じようであります。―詩 72:1-8。

ヱホバ神の新しい世は,完全でありますので,それは人類に絶えざるよろこびを与えるでしよう。すべての願いは,全くかなえられるでありましよう。(詩 145:16)その新しい完全な世にあつては,悪鬼達や利己的な人間によつて支配されている現在の世を振り返つて考え見ることもないでしようし,また望むこともないでしよう。天にある力も地上の力も,神の新しい完全な世を腐敗させることはなく,覆すことはないでしよう。神によつて創られたものは,その世を侮つて反対するということは出来ないでしよう。間もなく来て支配を始める神の御国を拒絶し,反抗する人間や人間の制度は,正しくないことを示します。そのようなものは,邪悪であり,正義でなく,そして新しい世の統治の下で存在する価値のないことを示しています。

ヱホバ神の新しい世は,進化論に従つて出来上るのではありません。始まりはなにか単純な,幼稚な,不完全なものですが,それが徐々に発展してすべてのものが完成した状態となり,生きているすべてのものの凡ゆる必要物を与えるのに適するようになるのではありません。そうです,新しい世の初まりは完全で,申し分なく,そしてその完全な状態は永遠に続くのです。ヱホバの業について,モーセはこう書きました『私はヱホバの御名を讃めたゝえよう。私達の神に栄光を捧げなさい。ヱホバは磐であられ,彼の業は完全,彼の道は公正であられる。そして,ヱホバは誠実の神であられ,悪いところはなく,全く正義と公正な方であられる。』― 申命記 32:3,4,ア標。

最初に人間が創造された時の本来の世は,完全でありました。人間の地上の家は『エデンの園』でありました。エデンの園とは,『歓楽,歓喜の楽園』という意味です。完全な人間の歓楽と歓喜が,エデンの園で退屈なものとなつたり,また疲れて仕舞うということもなかつたでありましよう。完全な人間を全く十分に幸福にさせるために,神は時が来れば彼を天に取りあげるであろうというような約束は,その完全な人間に与えられませんでした。人間の幸福は,この地上で全く十分でありました。(コリント前 15:47)創造主ヱホバがアダムとエバを創造した時,何一つとして不足しては居りませんでした。病気,痛み,汚れ,不浄,罪もなく,またアダムとエバに罪を犯すような性質もありませんでした。彼等は神に像りて,神の像のように創造されましたが,彼等は清い心を持つて居り,神の像を反映しました。(創世 1:26-28)彼等のために,神が与えられ準備されたものに何一つ不足しているものはありませんでした。彼等の幸福と福祉に貢献するすべての事柄は,永遠に十分で完全でありました。

欺き偽る者,または悪魔をその本来の世に置いて,その美と完全さを害うようなことをヱホバはいたしませんでした。人間の崇拝を自分のものにしたいと貪欲な心を起して,その掩うことをなすケルビムはその心に誇りの野心を抱き,その心を腐敗させました。エバの住んでいる世は完全ではないという悪魔の欺きに,エバがだまされた時に彼女は完全さを失いました。アダムは,彼の意志で決定してエバに従い罪適を犯しました。このため,彼等はその時まで住んでいた楽園に生活する資格を失いました。それで,彼等はエデンの園から,未だ開墾されていない地に追放され,罪人として死にました。そのようにして,正義の世はなくなり,不敬虔な世が来ました,地球を完全な正義の子孫で満たすという,ヱホバ神の本来の目的を成就する為に,正義の世を再び立て起す必要が生じました。つまり,新しい正義の世を創造する必要が生じたのです。今日生存している私達は,その約束の成就を経験しようとして居ります。

すぐ目前に近づいているハルマゲドンの大いなる戦いは,土地を清め,そして地上に美しい栄光ある新しい制度を全く立てることに対する準備となりましよう。その地上に立てられる新しい制度は,人間の永遠の利益のためであり,神にたいして朽ちることのない誉れを捧げるものであります。新しい世の政府によつて,神の御意は天に於けるように地上にも行われます。(マタイ 6:9,10)ヱホバ神は,その選ばれた代表者,すなわち新しい世の王であるイエス・キリストによつてこのことを為し遂げます。従順な人類は年老いることはないでしよう。彼等は完全になり,彼等の造り主ヱホバ神に栄光を捧げるでありましよう。統治されるキリストは,墓を開き,墓にいる者を死の眠りから呼び起して,生命を得させ,心からのよろこびを与えるでありましよう。(ヨハネ 5:28,29。黙示 1:18)この新しい世に関して,次のように書かれています『見よ,神の幕屋は人と共にある。そして神は人と共に住まわれるであろう。そして人は神の民となり,神自ら人と共に居られるであろう。そして神は彼等の目から涙を全部拭い取られるであろう。死はもはやないであろう。そして歎きも,叫びも,苦しみもないであろう。以前にあつたものは過ぎ去つたからである。すると御座に坐られる方は言われた。「見よ,私はすべてのことを新たにする。」また言われる。「書き記せ,これらの言葉は信頼するに足り,真のものであるから。」― 黙示 21:3-5,新世。

地上にいる動物についてはどうでしようか? 動物は生き残るでしようか? 野獣は人間を殺す,人間の敵でありました。それで人間は,野獣を非常に怖れています。もともとには,すべての野獣と,空の鳥と海の魚は,完全な人間の監督の下にあつたのです。人間が創造者に対して反逆した時,人間は動物に対する支配を失いました。イエス・キリストの支配の下では,ヱホバは野獣と空の鳥に指示を与えられ,そして彼等と人間との間に平和を確立されるでありましよう。その時の状態は,予言者イザヤの述べた通りでありましよう。(イザヤ 11:6-9)すなわち『狼は小羊と共にやどり,豹は小山羊とともにふし,犢牡獅肥えたる家畜ともに居りて小さき童子にみちびかれ,牝牛は熊と食物を同にし,熊の子と牛の子とともにふし,獅は牛のごとく藁を食らい,乳児は毒蛇のほらにたはむれ,乳ばなれ児は,手をまむしの穴に入れん。斯くてわが聖き山の何処にても害うことなく傷ることなからん。そは水の海をおおえるごとくヱホバを知るの知識地にみつべければなり。』

現在では,茨や薊は地の妨害となつて居り,また多くの匍匐類や翼を持つ害虫の害は人間の作物を台無しにしてしまいますが,そのような状態は新しい世の統治の間存在しないでしよう。このことは,イザヤ書 55章13節に述べられています。地球は,その時にはペストとか疫病がなくなり,その生産物は増加するでしよう。人間は非常によろこぶでしよう。

エゼキエル書 36章34,35節の模型的な成就を示して,ヱホバが昔しにパレスチナで為されたことは,完全な新しい正義の世で,地上のすべてのところで行われるでしよう。神はそのような世を人類に約束されています。人『すなわち言ん。この荒たりし地はエデンの園のごとくに成れり。』

新しい世は,あらゆるすべてのことを意味して居り,人類にとつて価値ある大切なものです。新しい世は,よろこび,幸福,繁栄,安全,そして永遠の生命を意味します。ヱホバの素晴らしい約束と御準備にたいして,人類の中の誠実な者達,そして感謝の心を持つ者達はヱホバを今讃美するでありましよう。

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