聞く者は他の者を教える
現代の宗教にまず殆ど見られないもので,しかも真のキリスト教の際立つ特徴は,学ぶ者自身出かけて他の者を教えることです。このことは昨年全世界に亘つて行われたヱホバの証者の地域大会の際特に明瞭に表われました。韓国で,兄弟たちを充分励まし力づけた多くの講演者たちは,以前一度もマイクロホンの前に立つたことがないのです。インドネシヤで,出席した宣教者たちの報告によると,その地の多くの兄弟たちが大会の講演をなし,良い円熟した助言を与えることのできたのを見てうれしく感じたとの事です。また南ロデシヤのサルスベリーで,一アフリカ人の兄弟は洗礼の講話をキシヨナ語でなし,他の者はそれをシンヤンジャ語で訳し,もう一人の者は,出席しているヨーロッパの兄弟たちの益のためにそれを英語に訳しました。宣教者ではなく,アフリカの兄弟たち自身で,そのような義務を果したのでした。それで,初期キリスト教の原則に従うとき,真理は『忠実な人』に委せられ,そして次にその人は『他の人を教える十分の資格を得』しかも熱心にそうするのです。―テモテ後 2:2,新世。