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目ざめよ! 1974
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ことばはどのようにしてできたか

ローデシアの「目ざめよ!」通信員

人が言語を修得すると,人の思考はことばと切り離せない関係を持つようになり,ことばを使わないでは思考を形成できなくなります。しかし,ことばそのものはどこから来ているのですか。ことばはどのようにして作られるのでしょうか。

聖書に通じている人は,言語の偉大な形成者がエホバ神にほかならないことを知っています。エホバは最初の人間男女に言語能力を与え,のちには,バベルの塔の建設のさい,それぞれに語彙と文法体系を備えた多様な言語を作り出されました。これは,神の目的に逆らった人々の企てを恥辱的な結果に至らせるのに有効な手段でした。―創世 11:1-9。

それ以後のさまざまな言語間の相互的な影響やその結果について調べるのは,きわめて興味深い研究課題です。

英語の成り立ち

現代の言語学者は,英語をゲルマン系言語の中に入れています。英語は,ローマ帝国ゴール州と呼ばれた欧州西部から来た,アングル人やサクソン人の言語にその起源を置いているからです。しかしながら,今日の英語はさまざまな国語の混成語のような形をなしています。英語の多くの部分はギリシャ語やラテン語,および当初のアングロ-サクソン語に由来してはいますが,今日英語を話す人のことばの中には,多少の例を挙げただけでも,フランス語,イタリア語,ヒンズー語,ロシア語,トルコ語などの形跡を認めることができます。

英語の単語には,語頭に「接頭辞」のついたものがあり,これはその語の起源を知る手がかりとなります。例えば,接頭辞「テレ」(遠い)がついていれば,それはおおむね,その語がギリシャ語的な背景を持つことのしるしです。その例として,「テレグラム」(電報)があり,その字義は,「遠くから書き送られたもの」です。また,「テレスコープ」(望遠鏡)は,「遠くから見る」という意味です。「テレビジョン」という語は一種の合の子であり,前の部分はギリシャ語から,後ろの部分はラテン語から来ています。その文字どおりの意味は,「遠くから見る」ですが,それこそわたしたちがテレビを見るさいに行なっている事です。

「パン」(すべて)もギリシャ語から来た接頭辞です。「すべての神」という意味の「パンテオン」という語にその例を見ることができます。また,「パンデモニウム」(大混乱)ということばもあります。この語の字義をご存じですか。「すべての悪霊たち」です。すべての悪霊の集まっているところ,それはたいへんな混乱を呈していることでしょう。

語の終わりに付けられるものを,言語学者は「接尾辞」と呼んでいます。これも,その語の背景を知るのに役だちます。「アーキオロジー」(考古学),「アンスロポロジイー」(人類学),「バイオロジー」(生物学),「ジオロジー」(地理学)など,「ロジー」で終わる一連の語があることに気づいておられるかたがあるかもしれません。ギリシャ人は,「ロギア」ということばを,「話すこと」「討論」「研究」という意味で使いました。したがって,「アーキオロジー」とは「古代の物事に関する研究」という意味であり,「アンスロポロジー」は「人間に関する研究」,「バイオロジー」は「生命に関する研究」,「ジオロジー」は「地球に関する研究」という意味です。

英国を旅行する人は,同様の語尾で終わる町や都市の名が多いことに気づきます。例えば,チェスター,チチェスター,マンチェスター,ロチェスターがあり,また,ビスター,チレンスター,レスター,ウースターがあります。こうした類似の名が多いのはなぜでしょうか。これらの名は,ブリテン島をローマ人が占領していた時代のなごりです。その時代には,“パックス・ロマナ”(ローマの平和)を維持するため,各地に軍隊の駐留地が設けられました。「駐留地」を意味するラテン語は「カストラ」であり,これから,今日の「-チェスター」や「-セスター」が来ました。ウイグストン・パルバ,ウイグストン・マグナといった英語の地名に注目するかたもおられるでしょう。これも英語に対するラテン語の影響を物語っています。「パルバ」とはラテン語で「小さい」という意味であり,「マグナ」とは「大きい」という意味ですから,上記の二つの名はそれぞれ「小ウイグストン」「大ウイグストン」という意味にほかなりません。

人や場所の名が,日常使用する品物を表わすことばとして英語に取り入れられている場合もあります。建設業者などは,いろいろな資材を建物の高い所につり上げるために,「デリック」と呼ぶ装置を使いますが,この便利な機械の名が,17世紀,イギリスの絞首刑執行人であった,デリックという人の名から来ていることを,どれほどの人が知っているでしょうか。

雪や雪解け道のぬかるみから子どもの足を守ろうとして,イギリス人の母親は,「ウェリントン」をはきなさいよ,と言うことがあります。普通なら「長ぐつ」と呼ぶものを,なぜこのような変わった名で呼ぶのでしょうか。この呼び名は,1815年のワーテルローの戦いで名高い英国の将軍,ウェリントン公爵がはいていたくつの形に由来しています。ウェリントン公爵と同時代のドイツの陸軍元師フォン・ブリュッヒャーは別の形のはきものを好みました。そのために,「ブリュッヒャー」と呼ばれる,異なった形の長ぐつもあります。

電気のことを勉強する人は,電力,電圧,電流,電気抵抗などの単位の名が,スコットランドの技師ジェームズ・ワット,イタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタ,フランスの科学者アンペール,そしてドイツの物理学者ゲオルグ・オームなどの人名から来ていることをすぐに知るでしょう。電気の学徒はこうした人名を毎日の計算の中で使っています。

二つか三つの英語のことばの小部分をつなげて新しいことばが作られている場合もあります。その例として,「アビオニクス」(「航空」を意味するアビエイションと「電子工学」を意味するエレクトロニクスの結合),「パルセク」(「視差」という意味のパララックスと「秒」を意味するセカンドから作られた)などがあります。「パルセク」とは天文学上の単位で,3.26光年に当たります。数語から成る長い名称の各語の頭文字だけを取って作られたことばもあります。「レーダー」(RADAR,radio detecting and ranging,電波探知測定),「メーザー」(MASER,microwave amplification by stimulated emission of radiation,誘導放出によるマイクロ波の増幅)などにその例を見てください。

英国イングランド北東岸のニューカスル・オン・タインという都市には,「ツー・ボール・ロンネン」(二つの玉のロンネン)と呼れる通りがあります。この奇妙な名は何に由来するのでしょうか。「ロンネン」という部分は簡単です。これは,古い北部英語で「小道」という意味だからです。しかしなぜ「二つの玉のロンネン」と呼ぶのでしょうか。土地の人々は,昔この道の先に大きな屋敷があり,屋敷の入り口の両側にあったレンガ作りの柱が大きな石の玉の上にのっていた,と言います。これが今日の珍しい名前のおこりです。

アフリカにおける言語の交流

言語の交流は英語に大きな影響を与えてきましたが,同様のことは中央および南部アフリカの諸言語にも見られます。マラウィ,モザンビク,ローデシア,南アフリカ,ザンビアなどで使われているシショナ語,シベンバ語,シンヤンジャ語,ヤオ語,ツンブカ語,ズル語その他は,バンツー語として知られる言語グループに属しています。これら諸国間の旅行や交易の歴史を考えれば,言語の面でも交流がなされたことは容易に理解できます。その良い例は,シンヤンジャ語の「虹」ということば,「ウタ ワ レザ」です。これは,文字どおりには,「神の弓」という意味です。しかしながら,シンヤンジャ語で「神」ということばは,「レザ」ではなく,「ムルング」です。では,なぜ「レザ」が「虹」を表わすこの語に入って来たのでしょうか。シンヤンジャ語を話す人は,近くのザンビアにいる,シベンバ語を話す人々からこの語を借り受けたのです。シベンバ語では,「神」のことを「レザ」と言います。

バンツー系の諸言語は,アフリカの外部からこの地を訪れた人々の影響も受けています。何百年か前,ポルトガルの水夫たちがモザンビク島に上陸し,内陸地方にまで及ぶ影響を残しました。ポルトガル人はやがてシンヤンジャ語を話す人々とも接し,その関係で,今日のシンヤンジャ語には,明確なポルトガル語の影響が残っています。カピタオ(親方),フォシコ(マッチ),ムカジュ(カシューの木),ビンヨ(酒),マオラ(時間),ンサパト(くつ),マリンエロ(水夫)などのことばがシンヤンジャ語に入っているのはそのためです。

しかしながら,バンツー系のことばに,他の言語とつづりや音の似たものがあっても,他の言語の音訳であると思い込んではなりません。必ずしもそうではないからです。シンヤンジャ語を話す人たちが出会うと,彼らの口から最初に出て来ることばは「モニ」です。これは彼らのあいさつのことばです。この語の起源はまだはっきりしていません。英語の「グッド モーニング」から来たのだろうと思う人もいます。特に,この語は「モーニー」と発音されるからです。しかし,「あなたに健康を(もしくは,命を)」という意味のシンヤンジャ語「モヨ ニー」の短縮形であろうという説も決して無視できないのです。

シンヤンジャ語の「ワウレシ」ということばについても同じことが言えます。これは,「怠惰で,柔弱な人」という意味です。これは特に,「ワウーレイシー」と発音されますから,英語の「レイジー」(lazy)から出ているのではないか,と思う人がいます。しかし,意味の上ではその英語のことばと対応するとはいえ,英語から来ているのではありません。それは,実際には,「柔らかい」を意味する「レ」という語根から来ているのであり,生来の体格上の弱さを,多少の非難を含めて語ることばです。

風変わりな起源を持つことばの例として,「リフュール」があります。これはシンヤンジャ語で「かぎたばこ」をさしています。マラウィには,自分の穴の入り口,または少し入った所を,土でふさぐ小ネズミがいます。このために使われるくずれやすいどろは「チフュール」と呼ばれます。この掘り出された土に似て,とてもくずれやすいところから,「かぎたばこ」は「リフュール」と呼ばれるようになりました。

シンヤンジャ語で,別の小さなネズミは「リディ アクウェア」という名を持っています。この名は「クダヤ」(食べる)と「ククウェラ」(よじ登る)の二語から来ていて,字義的には,「上に身を伸ばしながら食べる」という意味ですが,この小動物の習性をよく表わしています。この同じ語源「ククウェラ」から,「ククウェラ ムティマ」(怒っている)というシンヤンジャ語の表現ができています。この文字どおりの意味は,「心臓が上にのぼる」です。これと対照的な表現,「気が静まる」(クツシカ ムティマ)は,心臓が「下にさがる」もしくは元の場所に戻る,という考えから来ています。この「下にさがる」という同じ概念が,シンヤンジャ語で「日」を表わすことば(トシク)の中にも見られます。これは,太陽が「下にさがる」という発想から来ていて,太陽が下にさがる時間的な一区切りをさしています。

英語にもシンヤンジャ語にも,擬声的なことば,つまり,そのものの発する音を模したことばがあります。例えば,欧州の小鳥たげりの別名は「ピーウイット」です。この別名はその鳴き声を模したものです。

わたしたちは,語原学の分野に短い散歩を試みたにすぎませんが,これがいかに興味深い研究題材であるかは容易に知れるでしょう。交易・旅行・征服・文化交流などのすべてが,世界の諸言語にそれぞれの足跡を残してきたのです。

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