島々からの喜びに満ちた経験
1959年度のヱホバの証者の年鑑より
インドネシア
ヱホバに賛美をささげるためには,子供たちも用いられて来ました。子供たちが良いわざを行う点に関しては聖書はこう述べています。『イエスは彼らに言われた,「そうだ,聞いている。あなたがたは『幼な子,乳のみ子たちの口にさんびを備えられた』とあるのを読んだことがないのか。」』(マタイ 21:16)ヱホバ神は,この集めるわざをされるのに,男や女を用いられるだけではありません。子供たちでもヱホバを愛する者はヱホバに賛美をささげます。インドネシアからの報告による経験はこのことを証明しています。
伝道活動に従事するには,大人になるまで待つ必要はありません。年の若い人たちが,驚くべき成果をおさめることは度々あることです。ジャカルタでのこと,10歳のある年若い伝道者が,家から家に伝道して,18歳の青年から初めて予約を取りました。この若い10歳の伝道者は,ひとりで2,3回その人を再訪問して,その人と研究をはじめました。しばらくの間研究が続けられてから,その人は今では奉仕会と「ものみの塔」研究に出席しています。会衆の僕は,この若い伝道者が,自分よりずつと背の高い,その善意者のそばに坐つているのを見ると,心が踊ると話しています。
これと同じ会衆の中に,11歳の姉妹がいて,再訪問に聖書研究にすばらしい成果をおさめています。この11歳の若い姉妹は,過去4ヵ月の間に,平均18.5時間を奉仕にささげ,8.5の再訪問と,2つの聖書研究を行いました。彼女は11歳になる自分のお友だちと共に「御国の良いたより」を研究し,彼女がその研究を司会して来ました。1ヵ月研究してからこの少女は,集会に出席したり野外奉仕に出かけるようになり,また洗礼を受けました。そして今では10歳のお友だちと研究しており,そのお友だちも伝道をはじめました。最初に述べたあの11歳の姉妹は,今学校のお友だちともう2つの研究を行つています。そしてその二人とも集会に出席します。彼女は,野外奉仕において,集会で注解を述べることにおいて,そのお友だちをよく訓練しています。そして自分自身も学校が休みの時,休暇開拓をしました。
また沖縄においても
これは,真理がどのように家庭生活を変化させるかという一つの実例です。ある家族がヱホバの証者と研究をはじめました。御主人はとても良い人でしたが時時お酒を飲みすぎました。ある晩お酒を飲んでおそく帰つて来て奥さんに『お前は僕のことをおこつているか』と聞きました。すると奥さんは『いいえ』と言つて,『御国のこの良いたより』という小冊子の最後の部分の,主人に対して妻の取るべき態度が説明されているところを見せました。御主人は『ああそうか,すまなかつたな。お前は僕の妻にはできすぎている』と言いました。それからというものは彼はお酒をやめてしまい定期的に集会に出席するようになりました。
沖縄のある姉妹たちは,主人に迫害されていながら良く奉仕しています。ひとりの姉妹などは,伝道を止めなかつたら殺してやるとさえおどかされましたが,このおどしは伝道を続けようという彼女の決心をますます強くしただけでした。彼女は定期的に伝道し,定期的に集会に出席しますが,いつも子供を連れてきます。ヱホバは彼女の態度を祝福されました。ある日その人が畑仕事をしていると,近くの畑に女の人がこれも畑仕事にやつてきました。そこで彼女はその偶然の機会をとらえてその人に伝道しました。そして『御国のこの良いたより』という小冊子をあげましたが,その人がたくさんの質問を持つていることを知つたので,書籍研究に出席するよう招待しました。間もなくしてその女の人は伝道をはじめ,洗礼を受け,今ではグループと一緒に週に3回伝道するだけでなく,娘さんと聖書研究を行つています。
かずかずのすばらしい経験をしたその奉仕年度の最後を飾るものとして,沖縄は,8月24日25日と,はじめての地域大会を開きました。二日間だけでしたが非常に充実した二日でした。神の御心国際大会から日本に帰る途中の約10人の兄弟たちがその大会に出席しました。そして沖縄の兄弟もニューヨークでえられたすべての良きものをいただくことがきました。大会はまず,16人の人々の水の浸礼による献身の象徴によつて良い出発を致しました。これは沖縄で過去3年間に洗礼を受けた人々の合計数よりも大きい数です。公開講演には112人が出席し,決議に対しては82人が熱意をこめて『はい!』と叫びました。間もなくこれだけの数の人々が沖縄で家から家に神の御心を伝える時が来るように私たちは希望しています。この土地もやはり刈り入れを待つている畑の一つです。