フイリピンにおいて
真理はそれを受け入れる各人の生活に大きな変化をもたらしますが,このような経験をした人は少ないでしょう。セブー島にあるばくちうちが住んでいました。彼は妻の時計,イヤリングまで質に入れて,ばくちにかける金にかえるほどのぼせていました。ついに妻は,彼とは二度と共に住むまいと心にかたく誓って彼のもとを去りました。それからその男は何年間も,南フィリピン一帯を渡り歩く放浪者になりました。しかしそのうちに真理に接しました。ところが,彼の考え方と生活には一大変化が生じてきました。彼はセブーに戻って,ダナオにある孤立した群れと交わりはじめ,群れと一緒に伝道もしました。ある日のこと,戸別訪問をしていた時に,彼は人もあろうに自分の妻に会いました。彼女もエホバの証者と研究していたのです。ふたりはセブー島のカトモンで一緒に洗礼を受け,真の神エホバの崇拝において結ばれ,再び共になれたことを喜びました。―エホバの証者の年鑑より。