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  • 神の目的とエホバの証者(その21)
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1961
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  • エホバの怒りは支配者たちに対して表わされる
  • エホバの僕たちは御国の召しに答え応ずる
  • 第2番目の音信は区分を示す
  • 1924年の音信の中で牧師は告発された
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1961
塔61 7/1 407–411ページ

神の目的とエホバの証者(その21)

「『あなたがたは私の証者です』とエホバは言われる。」― イザヤ 43:10,新世訳

エホバの怒りは支配者たちに対して表わされる

ロイス: ジョンさん,今晩は1922年に始まった強烈な運動について話してくださるのですね。これは「万民運動」あるいは「ZG<ゼッドジー>」の配布と類似のものでしたか。

ジョン: いいえ,それは特に七つの国際大会を中心としたものです。もちろん,この期間に興味と重要性が加わったいろいろの他の活動もありました。1922-1928年までの7年間に御国の宣明はどんどん行なわれ,神の裁きは告げられました。a 1922年9月5-13日にわたって,オハイオ州シーダー・ポイントで国際大会がふたたび開かれました。この2度目の場合のときにもエホバの活動力は,組織された御自分の民にそそぎ,それぞれの責任ある使命をなし行なわせるべく,権限と力を与えました。b

最初の日から興奮の気持は高まっていました。そして特に金曜日に行なわれる集会に対しては鋭い関心が払われました。この金曜日は,「重大な日」と前もって定められていたのです。その名前はほんとうにふさわしいものでした。その興味を増し加えるため,会場のまわりの大きな記章には「ADV<エイデイブイ>」という文字が書かれていて,各人はいったいその意味が何かと推量し合っていました。

このとき,エホバの民の前にはほんとうに心はげます新しい真理の御馳走がひろげられました。ルサフォード兄弟は,御国の主題を強調して,「御国」と題する歴史的な講演をしました。彼は次のように語ったのです。

なぜ王は来たか。〔神の〕御国を設立して,王として支配するためである。しかし,彼の支配が始まる前になすべき仕事があった。それは,準備のわざである。彼の体の成員は彼と共に統治しなければならぬ故,これらの者たちは集められ,支配が始められることに備えなければならぬ……

もちろん,主はサタンが地の国々を平和のうちにゆずり渡さぬことを知っていた。彼は大きな戦いがあることを知っていた。それで,彼はその戦いを準備しなければならぬ。1914年……異邦人の時は終わった……そして,その直後に世界大戦がつづいた。そして,その日以来地上の諸国民には苦しみと困惑がのぞんだ。いまはくらやみ,暗黒,そして苦しみの増し加わるときである。準備の日は1874年以降であったと事実は明白に示している。……その準備の日は1914年に終了し,1918年あるいはその頃に,主はその宮に来られた。宮にこのように来られたのはさばきをするためである。なぜなら,さばきは神の家から始まらねばならぬ。(ペテロ前 4:17)さばきは,真の教会とまた教会制度と自称するものの上にのぞむ……

1878年以前は,自称の教会は地上で強大であった。1878年,神のめぐみはこの教会制度からはなれた。その時以来,ラッセル兄弟たちは,国内を伝道し,……キリスト教国の心を変えて,神に対する子供のごとき信仰を持たせようとつとめた。名前だけの教会は,それに注意を払わなかった。1914年,これらの制度は自分たちの力と影響をほこり,次のように語った,「我々は富んでおり,必要なものは,なにもない」。世界大戦が1914年に始まったとき,名前だけのキリスト教国は,大声をあげて戦争を支持したのである……

世界大戦の大暴風は吹きやんで,しばらくのあいだ戦争は中止した。そして,しずまり返った諸国家は会合して,別の大戦勃発を食いとめようとした。いまや,名前だけのキリスト教国とその貴族,その牧師,その勇士たちは,成就された預言に示されたごとく,主は臨在されてその御国は近づいているということを戦争とその結果から学ばないであろうか。彼らはそのようなことを学ぼうとしなかった。彼らは戦争中に得た力と富で酔いつぶれてしまった。

1919年の1月,国際連盟が完全に誕生する前,教会の連邦会議は次のようなぼうとく的な言明文を大胆にも出した……c

ジャッジ・ルサフォードは,私たちが以前に読んだ言明文を引用しました。その言明文によると,牧師たちは連盟を「地上における神の御国の政治的な表現」としてほめそやしました。d 彼は次のように言葉をつづけました。

かくして彼らは,主と人類を祝福する御国の来たことを否定した。そして,公然と悪魔の計画に参加し,ぼうとく的にもこれを主の前にささげようとした……

主イエスとエホバのためにだれが行くか。いま,その唇が清められた者のたれが,音信を自発的にたずさえるか……

主の預言者は,次のように答える,「目あれどもめしひのごとく耳あれどもみゝしひのごとき民をたづさへ出でよ 国々はみな相集いもろもろの民はあつまるべし,彼らのうち誰かいやさきに成るべきことをつげ之をわれらに聞することを得んや,その証人をいだして己の是なるをあらはすべし,彼らききてこはまことなりといはん エホバのたまはく,なんぢらはわが証人わがえらみし僕なり,さればなんじら知りて我を信じわが主なるを悟りうべし,我よりまへにつくられし神なく我よりのちにもあることなからん ただ我のみ我はエホバなり,われの外にすくふ者あることなし……なんぢらの中には他神なかりき,なんじらはわが証人なり,われは神なり,これエホバ宣へるなり」― イザヤ 43:8-12

それで,今日の宮級の者は主の証者であると明白に示されている。彼らは慰めの音信を人々に伝え,天の御国が設立されていると述べ,そしていま生きている万民は決して死なないという音信を述べ伝える。かくして,神の目的は彼の名前があがめられ,人々が彼こそ主であると知ることである。神の目的は,この危難の時における地上にひとつの民を持つことである。彼らは他のすべての民から明白に分けられ,しるしづけられ,彼の証者として立ち,「天の御国は近づけり」という音信をおそれずに叫ぶ。……

あなたがたはそれを信ずるか。栄光の王が臨在しておられること,しかも1874年以来臨在しておられたことをあなたがたは信ずるか。その期間中,彼はその収穫のわざを行なわれたことを信ずるか。その期間中,彼は忠実にして賢明な僕を持ち,その者を通して彼のわざと信仰の家の者を養うことを指示されたことを信ずるか。主はいまその宮におり,地上の諸国家をさばいているのを信ずるか。栄光の王は,その支配を始めたことを信ずるか。

それでは,あなたがた最高の神の子らよ,武具を身につけよ! 野外に戻れ! 心をひきしめ,警戒をはらい,活動的で,しかも勇敢であれ。主の忠実な真の証者であれ。バビロンがまったく荒廃するまで戦いに前進せよ。音信を遠くひろく述べ伝えよ。エホバが神であり,イエス・キリストが王の王,主の主であると世界は知らねばならぬ。今日こそ,あらゆる時代のうちで最も重大な日である。見よ,王は支配しておられる。あなた方は彼の公の代理者である。ゆえに,王とその御国を宣伝せよ,宣伝せよ,宣伝せよ。e

トム: あなたのお話しされた記章についていた「ADV<エイデイブイ>」は「ADVERTISE<アドバータイズ>」(宣伝せよ)という言葉を略したものだと思います。

ジョン: そうです。しかし,興味をひきおこして音信の重要性に兄弟たちの心をひきつけたもうひとつのものもありました。それは協会の図案家のつくったものですが,長さが約10米もある3色の大きな記章でした。それは講演台の上にくくられていて,その心理的な最高潮の瞬間にいたるまでだれもそれを読めませんでした。ルサフォード兄弟が御国を宣伝せよという心はげます劇的な言葉でその強烈な講演を終えたとき,記章を巻いていた紐は切られて聴衆は「王とその御国を宣伝せよ」という言葉を読みました。この記章の真中には,イエスの大きな絵が画かれていました。

ロイス: それはほんとうに心わかす時だったにちがいありません。ジャッジ・ルサフォードは,主の証者であるということを繰り返し強調しておられるのに気づきますわ。

ジョン: しかし,別の特筆すべきことは日曜日にきました。1万8000名の出席者は,公開講演の終りにひとつの決議を熱烈に採決しました。後に,この強烈な告発状は3500万部も印刷されて,キリスト教国内で配布されました。f その二,三の点を次に記します。

この大会に集まった万国聖書研究生は,この音信を地上の諸国民に伝えることを義務および特権と見なす……神の御言葉およびキリスト・イエスを通して人類とむすばれた神の御処置にもとづき,われわれエホバの証者は次のことを信じ,証言する,すなわち……

4 ながい期間この世の神であったサタンは為政者,財界人,および牧師をあざむき,次のことを信じさせた。つまり国際的な同盟や他の結合した努力により彼らは全国民の欲望を成就させるということ

5 世界の現在の全制度はサタンの帝国または制度の見える部分を構成し,サタンの帝国はいま栄光の王の前進の前にくずれるにちがいないということ

6 それ故に,国際連盟契約をふくむ国際会議や国際条約と契約は,失敗に終わるにちがいない。なぜなら,神はそれを定めたからである。

7 宗派的な教会制度,その牧師,その指導者,およびその同盟者が,地上の事態を救って再建し,平和と繁栄をもたらそうとあらゆる努力を払っても,それは失敗するにちがいない。なぜなら,彼らはメシヤの御国のものではないからだ……

その後の節は,さらに牧師の不忠実を暴露したものです。なぜなら,彼らは戦争に参加して,神の御国を否定し,そして国際連盟がその御国である。あるいはその御国の政治的な表現であると,世界に向かって大たんに発表したからです。g

神の御言葉とすべての人の知る事実に立脚したこれらの厳然とした,しゅんれつな真理は,神からきた破壊的な怒りのようであり,サタンの全世界に霊的な死をもたらすものでした。これらの真理は,次のことを示しました,すなわち宗教,政治,および地上の支配者と著明な指導者たちによる商業的な要素,および彼らが世界にさしのべていた新鮮な新しい希望は,いまや燃しつくされたということです。それはキリスト国の牧師にのぞんだ霊的なライ病に人々の注意を引いていました。彼らは1919年に国際連盟が採用されて以来,その状態に落ちこんで,死に向かっていました。これらの指導者たちを支持する者は,みなサタンの世の精神的な不快,霊的な不快に参加するでしょう。

エホバの僕たちは御国の召しに答え応ずる

トム: それは証言のわざをいっそう活気づけたものにちがいありません。

ジョン: その通りです。実際のところ,大会の1日は特に証言の日とされました。そして,報告の示すところによると,たくさんの自動車の群れはその機会を利用して,エホバの御名をあがめ,エホバの目的を述べ伝えました。

10月になると,聖書文書を提供する家から家のわざは,「キャンバス」(運動)と最初呼ばれた協会の準備した証言を使用することにより,兄弟たちにとって簡単なものになりました。「ブルティン」(掲示)と題された奉仕の指示書は,1922年の10月以降の毎月1度発行されました。それは「勇壮な兵士」なる全部の者をはげまし,これらの証言を記憶させて,御国の音信を全世界にわたり統一するようにしました。1922年,協会は工場をコンコード・ストリート18番に移転しました。h 協会はこの6階建の建物の中の4階までを占有することによって,増加した文書の需要に応ずることができました。年月が経つにつれて,協会は別の2階をも使用し,さらにマートル・アベニューの建物をも紙と文書の倉庫に用いました。1922年にはまた,「ものみの塔」の群れの研究がはじめて会衆内で組織されました。助けとして質問が印刷されました。i

そして,1923年になると,わざはさらに進歩しました。5月1日以来,毎月の最初の火曜日は「奉仕の日」と定められました。これによってクラス奉仕者たちは,協会の任命した管理者ともに野外奉仕に参加することができました。その当時には,彼らはこれを「本の販売」と呼んでいました。j 同年,協会は1年の中の2,3の日曜日を「世界的な証言」の日として,全世界中が一致した努力を払って公開集会を同時に開くようにしました。すべての者は,「現存する万民は決して死することあらじ」の講演の宣伝に参加するよう励まされました。k このわざをはげますため,および兄弟たちをいっそうはげますため,このときから以後は毎水曜日の夜に開かれていた会衆の祈りの集会のプログラムの半分は野外でのわざの証言を語ることになりました。

第2番目の音信は区分を示す

エホバは御自分の制度により,諸国民の期待すべきことを明白に言明されました。その年以来,諸国家には挑戦の言葉が高らかに告げられたので,これら世界指導者たちの責任は,ますます増加しました。しかし,エホバの証者は,これらにせの世界建設者たちが平和を設立することを待っていませんでした。彼らは,指導者たちがエホバの道をうけいれないことを知っていました。それで,彼らは自分たちの王キリスト・イエスを待ちのぞみ,彼の指示に従いつづけました。そして,神のさばきを告げ,将来のために建ておこすというふたつのわざをしました。

1923年の夏には,エホバの処罰を告げる別の音信が述べられました。それは8月18-26日,カリフォルニア州,ロサンジェルスでの大会でした。協会の会長は,すばらしい聖書の話をしましたが,彼は次のことをはじめて聖句から示しました。すなわち羊と山羊についてイエスの譬話に出てくる羊とは,キリストの千年統治以前のいまこの地上に住んでいる善意者の群れであって,彼らはいまキリストの霊的な兄弟たちに善を行なっています。ついでですが,彼の話には「羊と山羊」lという題がつけられていました。彼は次のように語っています。

羊は諸国家の全国民を代表する。彼らは御霊によって産み出されていないが,正義を愛している。彼らはイエス・キリストが主であるとあたまの中で認め,彼の支配下における良い時を待ちのぞみ希望している。山羊は,クリスチャンと称する級のもの全部を表わす。彼らは,キリストを大いなるあがない主,および人類の王と認めず,むしろこの地上にある現在の悪い組織制度がキリストの御国であると主張する。a

大会の最高潮は,ジャッジ・ルサフォードが公開講演をしたときにふたたび来ました。3万人の熱心な聴衆は,ロサンジェルスのコロセウムをうめつくし,別の歴史的な決議を採択するため熱烈な態度で起立しました。これはキリスト教国に対する神の第2の怒りの表明になりました。私は特別な注意を払うため2,3の抜き書を持ってきました。トムさん,ちょっと読んでいただけますか。

トム: 〔読む〕

われわれは,次のことを信じて言明する。イエス・キリストが御自分の教会を清い状態のうちに組織して,地上で御自分を代表させた。神の是認よりも地的な名誉や栄光を愛する利己的な野心的な人々は,神とその御言葉にたいする信仰を滅ぼす偽りの教理を持ちこんだ。またその結果として,いろいろの宗派的な教会内では,ふたつの級が存在するようになっている。すなわち

第1: クリスチャンであるふりをするが,聖書を神の霊感した真理の御言葉として認めない者たち……そして

第2: クリスチャンであると称し,キリスト教の基礎的な教理を信ずる者たち……

前述の最初の級は,自己を愛する者たち,食欲で,誇る者たち,感謝を知らぬ,きよからぬ者,狂暴で,良くなろうとつとめる者を侮り,高慢で,思い上がり,敬虔のかたちは持つがその実がなく,そしり,悪く代表し,そしてわれらの主を代表することを忠実につとめる者たちを迫害する……彼らはわれらの主の代表者であると主張するが,次のことにおいて主を悪く代表する,すなわち

(1)彼らは神の御言葉を捨て,人間の堕落を否定し,そして主イエスを否定した。人間は主イエスの血によりあがなわれるのである。……

(2)彼らは自分たちの不義を覆う衣としてクリスチャンおよびキリスト教という名前を使用した。……

(3)彼らは平和の君の代表者である振をしたが,戦争を準備し,戦争を公然とすすめ,はげまし,そして提唱した……

(4)彼らは利己的なたくらみを持ちつつ,高等批評および進化論という神をぼうとくする教理を学校,専門学校,神学校,および大学に導入した。……

(5)彼らはイエスと使徒たちの真の教えを拒絶し,神の羊の群れを散らした……

(6)彼らは光と,光をになう者たちを憎んだ……

(7)彼らは主の再臨と神の御国の設立についてのイエスの教えや使徒たちの教えを意識的に否認し,排斥した……

さらに,われわれは次のことを信じて言明する,すなわち第2の級の中で述べられている者の中で,平和と秩序を愛する多くの者たちがいる。彼らはカトリックと新教徒の宗派的な教会内にいる者たちである……彼らはわれらの主イエス・キリストの御国とそれにともなう祝福に希望を持っている。主はそれらの者たちのために御自分の愛を示された。b

ロイス: それは羊と山羊のあいだにするどい区別をつけるものですね。この決議も配布されましたか。

ジョン: そうです。この国や海外の国々で4500万部以上のパンフレットが配布されました。そのパンフレットの題は,「宣明,すべてのクリスチャンに対する警告 ― 世界にさし迫った危機 ― 原因 ― クリスチャンの義務 ― その結果」でした。c 期待されたとおり,キリスト教国の背教に対する神のさばきの大胆な言明文には,敵意にみちた激しい反応がありました。

1924年の音信の中で牧師は告発された

しかし,これは始まりに過ぎません。翌年には,別の強烈な一撃がなされました。これは,1924年の夏,オハイオ州コロンブスで3番目の国際大会のときに発表されたのです。7月20-28日に行なわれたこの大会には,毎日2万人の証者たちが出席し,最後の日曜日の公開集会にはオハイオ州大学講堂に3万5000人が出席しました。ある者たちはオーストラリア,スイス,ドイツ,ポーランド,スカンジナビア,そして英国から来たと報ぜられました。多くの者たちはカナダや,アメリカ合衆国の各州から来ました。以前の大会のときと同じように拡声機が使用されました。

ロイス: この大会の決議は,だれに向けられたものですか。

ジョン: これは牧師たちに直接向けられました。大会出席者たちがその決議を採決してのち,それは「教会教職者級を告発する」と題するパンフレットの一部に入れられました。それの表題は次のようでした,「文明は滅亡に定められている ― 世界危機の理由 ― つづくべき人々の祝福 ― 約束のすえ対蛇のすえ」。またまたその幾百万部が配布されました。d ロイスさん,私がしるしをつけておいた抜萃のところを読んでいただけますか。

ロイス: 〔読む〕

われわれは次のことを言明し,かつ非難の言葉を述べる,すなわちサタンはひとつの陰謀をつくった。その目的は,生命,自由,および幸福で人々を祝福するための神の御準備について人々を無知の状態に保つことである。そして,他の者たち,すなわち不忠実な牧師たち,良心を持たぬ利益追求者,および鉄面皮な政治家たちは,意識的にせよ,無意識的にせよ,同じ陰謀に加わった。

不忠実な牧師たちは教会制度をつくりあげ……そして,意識的に経済界の大立物や,職業的な政治家たちを自分たちの群れの内の主要な者にした。

われわれは次のことを言明して非難する,すなわち牧師たちはサタンの提供した誘惑に屈した。そして,神の御言葉に反して,同じ陰謀に加わり,次のような明白な行いをした。すなわち,

(1)彼らはその地位によって得たその霊的な力を用いて,自分たちの利己的な欲望をみたそうとした。彼らは自分だけ食べて,神の真理の言葉を人々に食べさせて,教えることに失敗し,かつ拒絶している。

(2)彼らはこの世の栄光を愛し,人々の前で輝いて人々の是認をうけることをのぞんでいる……ので,見せびらかしの衣服を身につけ宝石で身を飾り,神の御言葉とその力を否定しながらも敬虔のかたちを取った。

(3)彼らはメシヤの御国の音信を人々に伝道し,メシヤの再臨についての証拠を人々に指摘することに失敗し,かつ拒絶した。そして,主がその予定のときに御国を設立することを待とうとせず,国際連盟を是認して,それを「地上における神の御国の政治的な表現」と言明した。かくして,彼らは主イエス・キリストに対する忠節を破り,悪の神である悪魔に忠節をささげると言明した。e

これは全く強烈な言葉です。

ジョン: ほんとうにそうです。特に1924年には宗教の指導者たちがいまよりも人々から支援されていたことを考えると,そうです。その決議は,さらに七つの点の下に当時のエホバの証者の理解していた顕著な聖書教理を示しました。また,この告発状の述べていたごとく,それらの顕著な聖書教理は,キリスト教国の指導者により無視されただけでなく,反対され人々からかくされていました。この告発は偽りの宗教の致命的な性質をばくろするだけでなく,これらの宗教家に対して霊的な死が確実であると示し,幾世紀にもわたる背教の後にそれはすでに始まったと示しました。それで,彼らがばく露されることは,まったく当然でした。

ロイス: 4番目の告発が,この決議より強いということがあり得るでしょうか。

ジョン: 実際のところ,それは3番目ほどに強くありませんでした。それは世界の偽りの支配者たちをばくろしましたが,次の宣言文は,実際にはその題の示すとおり,「希望の音信」でした。今夜つづけて話しましょうか。あるいは来週にしましょうか。

ロイス: もし御時間がおありなら,今夜のうちに聞きたいですね。ノートをそろえておられるあいだにコーヒーを1杯さし上げましょう。

[脚注]

a (イ)「光」第1巻(英文)1930年版,102-107頁。「光」第1巻(英文)1930年版,19-67頁。

b (ロ)1922年の「ものみの塔」(英文)323-352頁。

c (ハ)1922年の「ものみの塔」(英文)333-335頁。

d (ニ)第14章348,349頁

e (ホ)1922年の「ものみの塔」(英文)333-335頁。

f (ヘ)1922年の「ものみの塔」(英文)390頁。

g (ト)1922年の「ものみの塔」(英文)324頁。

h (チ)1922年の「ものみの塔」(英文)98頁。

i (リ)1922年の「ものみの塔」(英文)146,159頁。

j (ヌ)1923年の「ものみの塔」(英文)104,105頁。

k (ル)1923年の「ものみの塔」(英文)24,50頁。

l (オ)1943年の「ものみの塔」(英文)342頁。1944年の「ものみの塔」(英文)10頁。1946年の「ものみの塔」(英文)156頁。

a (ワ)1923年の「ものみの塔」(英文)309頁。

b (カ)1923年の「ものみの塔」(英文)326,327頁。

c (ヨ)1923年の「ものみの塔」(英文)373頁。

d (タ)1924年の「ものみの塔」(英文)259-264頁。

e (レ)1924年の「ものみの塔」(英文)

[410ページの図版]

1922年9月8日金曜日オハイオ州シーダー・ポイント大会の「重大な日」

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