各地からのニュース
フェロー諸島から
ある時ひとりの兄弟が,耳を傾けて熱心に聞いた若い男の人に,「ものみの塔」誌を配布しました。その人は,このことについてもう少し話したいから,夜来るようにとその伝道者を招待しました。兄弟はその晩その人を訪問しましたが忙しいでした。何回訪問してもやはり同じことでした。でもついにその若い男の人は,いつも断わるのはわるいと思って,兄弟を招じ入れ,お茶でも入れましょうといいました。その時だけが話し合える唯一のチャンスでした。この若い男の人も彼の妻も鋭い関心を示し,制度や,教え方,いまの時代のもつ意義その他についてたくさんの質問をしました。彼らはまた書籍を求め,もっと話を聞くことを望みました。デンマークでの地域大会から帰った後,この開拓者の兄弟はもう一度その夫妻を訪問しました。大会のことを聞いたり,プログラムを見たりして若い男の人は言いました,「あなたたちが徹底した訓練を与えられているのが分かりますね」。もうひと晩多くの疑問について討論したあと,確実な取りきめがつくられて,組織的な聖書の研究が始まりました。それは,最初の訪問から5ヵ月目のことで,何回もむだ足を運んだあとのことでした。
ベルギー
良い成果をあげるには,雑誌を配布するだけでは不十分です。それを記録しておいて再訪問をすることも,伝道者にとってはたいせつなことです。孤立した地域のある特別開拓者が,新しい伝道者と一緒に奉仕をしていました。彼は,ある婦人に2冊の雑誌を配布しましたが,住所を書きとめるのを忘れました。開拓者はそれを書きとめる必要を巧みに彼に説明しました。そのことは彼らがその婦人を再訪問した時,家の中に招じ入れられたことで示されました。再訪問の話が終わってから,「御国のこの良いたより」という小冊子の勉強が始まり,翌週もそれを続ける約束ができました。次の週に開拓者が行ってみるとどうでしょう,その婦人は,家主さんやおじさんも勉強に参加するよう招待していたのです。そのため,5冊の本と1冊の聖書が配布され,3つの予約が得られました。その研究はずっとつづいて,これらの婦人はいまでは伝道者です。あなたが見出した興味をもつの人の住所を忘れずに書きとめて再訪問して下さい。―エホバの証者の年鑑より―