ほんとうのキリスト教ではない
◇ 公立学校の正規課目としての祈りを禁じたアメリカ合衆国最高裁判所の判決を論じて,エドワード・ミラーは1962年8月1日のザ・クリスチャン・センチュリーに次のことを書いています。「今まで政府の不干渉を一貫して主張してきたビジネス・リーダーは,政府の保護がなくなると,アブラハムとイエスの神を信ずる宗教が覆されてしまうと,今度は主張している。神を救うためにクリスチャンが政府の保護を求める事は,何時から始まったのだろうか。ローマのコンスタンチン皇帝がキリスト教を公認し,キリスト教を国教にしたとき,それはあやうく滅びかけた。カークガードがその著『キリスト教国に対する攻撃』の中に書いている通り,政府の保護を求めるたぐいのキリスト教は,それが新約聖書のキリスト教ではないことを自ら暴露している」。