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  • 全地に伝道するエホバの証人
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1971
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  • ブルガリア
  • チェコスロバキア
  • トルコ
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1971
塔71 4/15 253–254ページ

全地に伝道するエホバの証人

(困難な状況の国々)

エホバの証人の1971年度年鑑より

ブルガリア

ブルガリアのエホバの証人にとって,事態は好転しておらず,公けに伝道することは依然禁じられています。この国にはごくわずかなエホバの証人しかいませんが,困難な状況にもかかわらず,兄弟たちは,聖書と自国語で入手できる少量の協会の出版物を用いて,いくらかの伝道を行なっています。その結果,ブルガリアの友好的な人々の中には,真理に関心をいだくようになった人がいます。政府によってもたらされる幾多の困難な事態にもめげず,ブルガリアでどれほどの人がエホバの王国の側に立つようになるかは,「大かん難」が過ぎ去った時になって初めてわかるでしょう。

チェコスロバキア

ひとりの姉妹は1年半のあいだ,関心を持つ一家族とともに家庭聖書研究をしていました。やがて姉妹は,その家の奥さんが近所のある婦人と長いあいだ仲たがいをしていることを知りました。ある時,姉妹がその聖書研究を司会するために出かけて行ったところ,偶然にもその近所の婦人に会いました。姉妹が神の王国について証言すると,驚いたことに,その婦人はすぐ音信に強い関心を示し,たちまち家庭聖書研究が取り決まりました。姉妹は事がもつれるのを避けるため,ふたりの婦人を同じ日に訪問しませんでした。しかし,それにもかかわらず,めんどうなことが生じたのです。ある日,先に聖書研究をしていた婦人は姉妹に,「わたしは,あなたがお隣にも行っていらっしゃるのを見ました。そうではありませんか」と言いました。「はい,訪問しています」と姉妹が答えると,その婦人は,「では,うちへはもう来ないでください。もうあなたに来ていただきたくありません」と断わりました。姉妹がそのときどう話してもむだで,その家族との研究は中止されました。それで,姉妹は2番目の研究に力を注ぎ,その結果,この婦人は日ごとに進歩を見せました。祈りのことが取り上げられた時,わたしたちの行ないが祈りに一致したものでなければならないことを学ぶと,その婦人は,すぐさま自分の生活の中で正さなければならないことがある,つまり隣人との関係をよくしなければならないと感じました。そして,自分の方から隣の婦人のところへ行き,仲たがいするのをやめるために友好的な態度を示しました。それは成功し,仲たがいしなくなりましたが,そればかりでなく,最初に聖書の研究をしていた婦人はこう言いました。「聖書の研究をやめて,自分が失ったものが何か,今になってわかります」。その婦人との聖書研究は再開されました。ふたりの婦人のあいだに争いはなく,ふたりとも円熟に向かってよく進歩しています。確かに真理は一致させる力を持っています。

ひとりの兄弟が自動車であるジプシーの村を通過しかかったときに,その自動車が故障してしまいました。助けを求めると,村人で,トラクターの運転手をしている人が,50クラウンで修理を引き受けてくれました。大ぜいの人が見物に来たので,自動車が修理されるあいだ,その兄弟は見物に来た人たちに証言しようとしました。人々は兄弟の話を聞いて,彼がエホバの証人であることに気づきました。村人たちは兄弟がどこに住んでいるかを尋ねました。兄弟が近くの町の名前を教えると,その人たちは好感をいだき,その町にいるジプシーの世帯全部もエホバの証人で,彼らは聖書を学びはじめてからたいへんよい人になったと話しました。すると突然,自動車を修理していた人が兄弟のほうを振り向き,「あなたがエホバの証人なら,ただで自動車を直してあげますよ」と言いました。兄弟は修理代を払おうとしましたが,その人は一銭も受け取りませんでした。この経験から,エホバの証人は世間で大いに憎まれていますが,一方,エホバのしもべのりっぱな行状と良い働きを見て親切を示す人々も大ぜいいることがわかります。

トルコ

ある姉妹が寄せた次の経験から,良いたよりの伝道に携わるエホバの証人は,文字どおり教育のわざをしていることがわかります。「わたしは読み書きのできない,ひとりのマホメット教徒の婦人と知り合いになりました。その婦人の家族は何度となく彼女に読み書きを教えようとしましたが失敗しました。当然ながら,わたしはその婦人に真理について話しはじめ,それから,いっしょに聖書を研究してはどうかと勧めました。しかし,彼女は字が読めないので,なかなか進歩しませんでした。それでわたしは,婦人に読み書きを学ぶよう励まし,さもなければ,自分の信仰を聖書から証明できるようには絶対になれないと言いました。学んでいる事柄がほんとうに真理であることを十分理解していた彼女は,わたしが真理のほかに読み書きを学ぶ手助けをしたいと言うと,たいへん喜んでその申し出を受け入れ,比較的短期間に字が読めるようになりました。それ以来,その婦人は聖書研究の予習をいつも十分にしています。また,他の信仰の仲間と集まり合う機会を欠かしたことがありません。数か月間に彼女はたいへんよく進歩し,現在では伝道者になっています。また,次の機会にバプテスマを受けたいという希望ももらしています。この一部始終,ことに婦人がクリスチャンになったことが,婦人の年老いた母親に伝えられました。マホメット教徒である母親はそのことを聞いて,無理もないことですがたいへん驚き,さっそく娘に会いに来ました。母親が娘の家を訪れたとき,わたしは彼女に十分証言することができました。すべての事情がわかり,特に,家族が長年のあいだ試みて失敗していたこと,つまり,娘が上手に読み書きできるようになっているのを見て,母親は深い感銘を受け,こう言いました。『さっそく村に帰って,娘が真の宗教を見つけたことをみんなに知らせなくてはなりません』」。

神のみことばはまた,道徳の面で生活に大きな変化をもたらします。ひとりの兄弟は次のように報告しています。「野外奉仕に携わっていたある日,わたしは昔からある『カーベハニ』(いわゆる喫茶店)のそばを通りました。耳をつんざく金切り声が聞えました。タバコやきせるの,もうもうたる煙を通して,若者や老人がテーブルのまわりに腰を掛け,しゃべったり,飲んだり,トランプをしたり,あるいはうつろな眼でぼんやりと何かを見つめているのが見えました。わたしが人生の大半を過ごしたのは,まさにそのような所でした。くる日もくる日も,時には日なが一日夜ふけまで,わたしはそうした『暇つぶし』の場所にすわり,少しずつ自分の寿命を縮めていたのです。なぜなら自分の健康がだんだんすぐれなくなっていたからです。当時わたしには何の希望もなく,ただ死にたいと思っていました。そうしたある日,ひとりのエホバの証人がわたしの家を訪れ,神の王国が全人類に差し伸べるすばらしい希望について話してくれました。研究するのは,わたしにとって全く慣れないことでしたが,それが真理だとすぐわかったので,熱心に聖書研究をはじめました。現在,わたしはバプテスマを受け,人生に対する希望と目的を持つ,幸福な人間です。もちろん,わたしの生活上の変化は友だちのあいだに知れわたり,そのため友だちに証言するというすばらしい機会に恵まれています。そして,いつの日か,少なくともそのうちの幾人かが生活を変えて,永遠の生命への道を歩むよう願っています。また,かつてのむなしい生活から抜け出るのを助けてくださったエホバに深く深く感謝しています」。

活発に野外奉仕をする人は,天使たちに用いられる有用な器となれます。ひとりの若い姉妹はこう語っています。「たいへん暑い日でしたが,わたしは,もう1軒訪問しようと決心しました。戸の開いた玄関のところにひとりの年配の婦人がすわっているのを見つけたのでその人に近づいて,某家がどこにあるかを尋ねたのですが,その婦人は知りませんでした。しかし,わたしがたいへん疲れている様子なので,老婦人はほほえみながら,意味深長に『あなたがほんとうに捜している家がどこかを,ひょっとしたらだれかが知っているかもしれませんよ』と言いました。それでわたしは,彼女に証言するよい機会を得,自分のしているわざについて説明しました。70歳ぐらいのその婦人は,まもなく地上に新しく樹立される楽園の希望を聞いて,たいそう喜び,また,子どもの時から聖書を読んでいたにもかかわらず,そうしたすばらしい希望を聖書から見いだせずにいたことに驚きました。わたしは家に招き入れられ,話を続けました。わたしたちは今,『とこしえの命に導く真理』と題する本を毎週学んでおり,その婦人はよく進歩しています。確かに,失われた『羊』が見いだされたのです」。

13人の兄弟が裁判にかけられていることが,昨年の報告に載っていたのを覚えておられる読者も多いことでしょう。法律専門家から必要な報告が出されていないため,この事件は今だに落着していないことをお伝えしなければなりません。その間にも,いろいろな都市で別の逮捕事件が数件起きています。エホバの証人はたいてい,数時間尋問された後釈放されましたが,一つの事件だけは裁判にかけられるようです。別の2件の場合,エホバの証人は法を守る市民であり,政治に関与せず,また真実を知らない狂信的な人々から偽って非難されているように,利己的な目的のため,また人々を搾取するための宣伝をしないということが裁判官たちにすぐわかってもらえたため,却下されました。いうまでもなく,兄弟たちの熱意や喜びが,これらの妨害のために失われてはいけません。兄弟たちは,正直な人々が真の希望をとらえるのを忠実に援助し続けています。その努力は祝福され,昨奉仕年度中,伝道者数は8パーセント増加しました。

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