より良い選択 ― 楽園の地での人生
問題に満ちたこの時代のことを考えると,現在のこうした人生は満足のいく選択とは言えないでしょう。それでも多くの人が生に執着します。どんなに問題があろうと,死ぬよりはましだ,と考えています。しかし人々は今,問題から解放された地上の楽園で生活する道を選べるのです。
すばらしい仕事
地を管理して,そこを食物を産する畑や美しい景色を作り出す公園に変えたいと思われますか。砂漠を花咲く所に変え,いばらやおどろが草原や森林に変わるのを見たいと思われますか。密林や山などの一部の地域に保護の手を加え,そこを野生生物の生息地として,また創造者を無言のうちにたたえる場所として保護したいと思われますか。地球を美化するこうした仕事にあずかることを望む人は,楽園の地で生活したいと思われるでしょう。こうした働きの望ましい結果を目にするのは「神の賜物」です。―伝道 3:13,新。
動物との平和な関係
銃や鞭や鉄格子ではなく,愛と相互の信頼によって動物を治めてゆきたいと望まれますか。クマと子牛が共に伏し,ヒョウと子やぎが共に草をはみ,ライオンが雄牛のようにわらを食べる時が訪れたらよいと思われますか。こうした動物すべてが幼い子供におとなしく従ってゆくようになる日が訪れるのを見たいと思われますか。もしそうなら,楽園の地で生活したいと思われるでしょう。「それらはわたしの聖なる山のどこにおいても害をもたらすことなく,損なうこともない」とエホバは約束しておられます。―イザヤ 11:9,新。
健康と命
足の悪い人が雄鹿のように跳びはねる日が訪れるのを見たいと心から願っておられますか。口の利けない人の舌が歌をうたうのを聞きたいと思われますか。盲人の目が開かれるのを見,耳の不自由な人が自由に音を聞くようになるのを目にしたいと思われますか。嘆息と叫びがほほえみに変わり,涙と嘆きが笑顔に変わり,苦痛と死が健康と命に変わるのを目撃したいと思われますか。もしそうであれば,こうした状態が永遠に見られる祝福された楽園の地に至る道にどんな障害物が立ちはだかることも許さないでしょう。これも,やはり神のお約束なのです。「神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死もなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない」― 啓示 21:4。
もはや戦争はない
剣が鋤の刃に,槍が刈り込みばさみに打ち変えられる時を心待ちにしておられますか。士官学校がなくなり,戦争を学ぶことも,爆弾を製造することも,戦争気運をあおることもなくなる時を待ち望んでおられますか。もしそうなら,そのすべてが現実となる新しい事物の体制を神がもたらしてくださることに感謝できるでしょう。エホバは次のような保証の言葉を与えてくださっています。「神は地の果てに至るまで戦いをやめさせる」― 詩 46:9,新。
圧制は終わりを告げる
圧制がなくなり,貪欲な商業主義が姿を消す時を待ち望んでおられますか。人々が家を建ててそこに住み,平安に過ごせる時が訪れるのを願っておられますか。地が喜びの笑い声で満ち,鳥の盛んなさえずりで震える時を,そして清らかな空気が花の香りでふくらむ時を待ち望んでおられますか。もしそうなら,楽園の地における生活に胸をときめかすことでしょう。神の民には次のような約束が与えられています。「わたしの選ぶ者たちは,自分の手の業を存分に用いる」― イザヤ 65:22,新。
夢のようで信じられない話ではない
これに対して懐疑的な反応を示したり,あからさまに嘲笑したりする読者がいますか。こうした楽園の地は夢のようで信じられない話でしょうか。読者はそのように考えているでしょうか。問題に満ちた現在のこうした生活しかわたしたちは経験したことがないのですから,それも無理からぬことです。「罪の報いは死」であり,人類はこれまで罪を犯してはその報いを刈り取ってきました。(ローマ 6:23)しかし,神の言葉は次のように約束しています。「世は過ぎ去りつつあり」ますが,「神のご意志を行なう者は永久にとどまります」。―ヨハネ第一 2:17。
信頼の置ける約束
楽園の地に関するこれらの約束は,「偽ることのできない」エホバ神からのものです。(テトス 1:2)イスラエル国民はこの点を思い起こさせられました。「あなた方の神エホバがあなた方に語られたすべての良い言葉のうち,一つとして果たされない言葉はありませんでした」。(ヨシュア 23:14,新)神に反対する者でさえ次のように言わざるを得ませんでした。「神は人でないゆえに偽りを語ることはな(い)……自ら語ってそれを果たさないことがあろうか」― 民数 23:19,新。
楽園の地における永遠の命 ― これは地球とそこに住む人間に対する神の初めの目的でした。そしてこれこそ読者が今選ぶことのできる人生なのです。エホバ神はそれを夢のようで信じられない事柄とはみなしておられません。ですから読者もそう考えるべきではありません。エホバは,現在のこの体制があまりにも悪く,存続するに値しないと考えておられます。読者もきっとそのことには同意されるでしょう。神はすでに,楽園におけるとこしえの命か,この古い世と共に味わう永遠の死のいずれかを人々に選択させておられます。
人はどのように自分の選択を明らかにするのでしょうか。どうすればあなたの決定を表わせますか。次の記事でこの点を考慮しましょう。