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    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1995
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1984
塔84 6/1 4–7ページ

非人道的行為 ― その終わりは間近に迫っている

「美しきものはとこしえの喜び」と,詩人のキーツは書きました。絵画,彫刻,そして特に文学の名作など,数々の美しきものは,それを作り出した者について何かを物語ります。地球というこの「美しきもの」は,命と成長,色彩,味わいおよび他の無数のすばらしいものといった驚異を備え,全知全能で愛に満ちた創造者について物語っています。

あらゆる時代を通じて最大の文学的名作である聖書も,「美しきもの」の一つで,幾百年にもわたって無数の人々にとって「喜び」となってきました。聖書は,「神は愛」で,「憐れみと慈しみに富み」,さらに人間は「神の像に」造られたと述べています。(ヨハネ第一 4:8。出エジプト記 34:6。創世記 1:27)造り主の特質を明らかに反映し,真の同情心と親切を示す人間は少なくありません。そうした人々は残忍さや非人道的行為を忌み嫌います。そうすると,次の点が問題になります ―

「人間が人間に対して行なう非人道的行為」はどのようにして始まったか

明らかに神から出ているのではありません。最初の人間夫婦を創造される前に,神は愛をもってその二人のために美しい住みかを準備されました。地球の一部分は,樹木や花,果実,小川そして動物などで豊かに飾られ,楽園になっていたのです。この美しさをいつまでも味わうためには,神に従順を示し,神の仕方で物事を行なわなければなりませんでした。しかし二人は従うようプログラムを組まれたロボットなどではなく,自由意志と選択の自由を持っていました。神は,目に見える被造物の冠たる栄光を備えた人間という被造物が,ご自分を愛し,ご自分の意志を行なうことに喜びを抱くゆえにご自分に仕えることを望んでおられました。

神にとって,また神の創造された,目に見えないみ使いたちにとって,エデンの園とそこに住む幸福で仲の良い住民たちは麗しく映ったに違いありません。神の目的は,この栄光ある始まりから出発して全地が幸福な民で満ちる世界的な楽園になり,神に誉れと賛美をもたらすことでした。

しかし,み使いたちもやはり道徳的に自由な行為者でした。そのうちのひとりが強欲さと野心に自ら捕らわれるままになりました。その者は自分を人類の神であるとみなすようになったのです。(コリント第二 4:4)そこで,最初の二人の人間を自分の側に引き入れようと陰謀を巡らしました。エバを誘惑してその反逆に加わらせるために,『あなた方は必ず神のようになる』と約束し,その上,「あなた方は決して死ぬようなことはありません」と言いました。一番最初に語られたうそです。(創世記 3:4,5)エバはその誘惑に陥り,アダムも後にエバに加わってその反逆的なみ使いの指導者の教唆に乗ってしまいました。こうしてかつてはみ使いだった者が,神の敵対者,つまりヘブライ語で「サタン」になりました。

「あなたは必ず死ぬ」。反逆の結果はこのようになると,神はアダムに警告しておられました。(創世記 2:17)肉体で死ぬことはないというサタンの約束が偽りで,神の警告が真実であったために,アダムとエバは確かに死に,こうしてサタンは「その始まりにおいて人殺し」になりました。(ヨハネ 8:44)その悪魔的な影響力のために,人類の平和と調和もやはり打ち砕かれました。その後,アダムの長男カインは,エホバに対する自分の弟アベルの捧げ物が受け入れられ,自分の捧げ物が退けられたためにねたみを抱くようになりました。カインは「非常な怒りに燃え」,無情にもアベルを殺害しました。「人間が人間に対して行なう非人道的行為」が始まりました。―創世記 4:2-8。

この殺害はまた,清い崇拝対偽りの崇拝の論争にも注意を向けました。アベルは,自分たちの信仰のゆえに殉教した,エホバの証人の長い系譜の最初の人になりました。

アベルが殺害されてから少しして,他のみ使いたちがサタンに誘惑されて肉体を着け,地上の魅力的な女性と同棲するようになりました。こうしてそれらの者たちはサタンの影響力に屈してしまいました。その不義の結合から,「ネフィリム」,すなわち「力ある者たち」つまり残忍な暴漢が出て来ました。ほどなくして,「地は暴虐で満ちるようになった」のです。人間の「非人道的行為」が増し加わりました。(創世記 6:1-11)全き公正と憐れみを持たれるエホバは,そのような混乱した状態が続くのをお許しになることはできませんでした。エホバはノアの時代に,その古代の事物の体制を洪水で流し去られました。―ペテロ第二 2:5。

しかし,それはサタンの下劣な影響を除き去るものとはなりませんでした。不従順なみ使いたちは洪水のために肉体を捨てることを余儀なくされ,もはやエホバの聖なる組織から分かたれ,サタンの支配下にある目に見えない悪霊の組織になりました。(エフェソス 6:12)悪霊たちは人類を支配するために,心霊術や降霊術,占星術およびその他のオカルト的な策略を用います。再び人間の体を着けることはできなくなりましたが,しばしば人間や動物および呪物のような無生の物品に取りつきます。悪霊の力の影響と,盲目的で熱狂的な偽りの宗教や国家主義や人種的偏見の下で,人々は普通であればしないような非人道的な事柄を行なうのです。

ですから,今日に至るまで宗教的な迫害が続いているのも別に不思議なことではありません。3ページの冒頭の節で,こん棒で殴り殺されかけたクリスチャンの一グループに言及しましたが,その人たちはエホバの証人であるという理由で苦しみに遭ったのです。その時には,殴られはしたものの死なずにすみました。その群れの司会者は強打を浴びせられている間,「ご自分の『羊』であるこれらの人々の命を顧みてくださるよう」エホバに請願をささげていました。そのグループの中から一人の死者も出なかったことに,警察は目をみはりました。エホバはご自分がそう望むなら,ご自分の民を保護することができるのです。―歴代第二 16:9。

米国では,人種的な憎悪が野蛮な暴徒活動を生み,それがリンチにまでなったことがあります。アフリカに住む一部の白人が黒人に対して示す苛酷で横暴な態度もよく知られています。宗教はしばしば政治と手を結んで,歴史書に満ちあふれる,非人道的な行為の長い,血染めの記録を築き上げてきました。ナイジェリアのイバダン大学の宗教学の教授,E・ボラジ・イドウは次のように書いています。「神の名において犯されたあらゆる……ぞっとするような形の残酷な行為をともなう聖職者の策謀 ― これは宗教にとって絶えず困惑の源になってきた。……十字軍やイスラム教徒の聖戦,異端審問所,あの火あぶりや手足の切断や略奪の爪あとなどを,歴史はどうして忘れることができようか」。

どのようにして終わるのか

言うまでもなく人間の努力によるのではありません。人道主義的な組織の中には人間の境遇を向上させようとするものもありますが,人間の努力ではどうにもならないほど,世界は堕落と暴力の泥沼に深くはまり込んでしまっています。

しかしイエスは,「人には不可能な事も,神にとっては可能です」と言われました。(ルカ 18:27)またご自分の弟子たちに,「勇気を出しなさい! わたしは世を征服したのです」と言われました。(ヨハネ 16:33)神の主要な敵対者であるサタンはイエスを憎み,赤子のイエスを殺害しようとしたヘロデ王からイエスを杭につけて殺すためにローマの権力を利用した祭司たちに至るまで,政治および宗教の指導者たちを使ってイエスを攻撃しました。サタンはまた,「世のすべての王国とその栄光」という途方もない誘惑を使ってイエスをたぶらかそうとしました。イエスが自分を崇拝しさえすれば,それを与えるというのです。(マタイ 4:8)しかし,イエスはご自分のことを服従させようとするサタンの努力をくじき,むちで打たれて杭につけられるという恐ろしい苦しみを受けた間もずっと忠誠を保ちました。

意義深いことに,敗北かと思えたその陰うつな瞬間に,イエスはサタンに対する決定的な勝利が実際に起きたことを示唆されました。苦しみを共にしていた一人の強盗が,「イエスよ,あなたがご自分の王国に入られる時には,わたしのことを思い出してください」と請い求めました。イエスを通してこの名もない犯罪者でさえ,人間の唯一の希望である神の王国に対して幾らかの認識を得るようになっていました。イエスは勝ち誇ったように,「今日あなたに真実に言いますが,あなたはわたしと共にパラダイスにいるでしょう」とお答えになりました。―ルカ 23:42,43。

ここでイエスはご自分の王国をはっきりとパラダイスと結びつけ,王国がこの地に対するエホバの当初のお目的を実現する上で主要な役割を果たすことを示唆されました。では,いつ,どのようにして実現するのですか。明らかに,サタンの邪悪な世がまずぬぐい去られなければなりません。さまざまな事柄の示唆するところからすると,それは間近い将来に起こります。

それがいつ起きるかについて弟子たちから尋ねられた時,イエスは世界大戦・食糧不足・地震・疫病・犯罪の増加・天に見られる,恐れを引き起こす不思議な出来事・将来に対する大きな不安およびその他の要素が,「終わり」の近いことを示す複合のしるしになる,と話されました。(マタイ 24:3-14。ルカ 21:10,11,25,26)こうした事柄は1914年以来空前の規模で生じています。それで,イエスが言われたように,「これらの事が起こり始めたら,あなた方は身をまっすぐに起こし……なさい。あなた方の救出が近づいているからです……神の王国の近いことを知りなさい」。(ルカ 21:28,31)「人間が人間に対して行なう非人道的行為」の終わりがようやく間近に迫ったのです。

それだからこそ,エホバの証人は聖書を勤勉に研究してそこに書かれている事柄を行なうことにより,自分たちの生活をすでに大きく変化させています。証人たちは政治的な紛争に巻き込まれることなく,『もはや戦いを学びません』。また,温和な気質の人になり,隣人を愛するよう努力しています。イエスは,「平和を求める人たちは幸いです」,そして「温和な気質の人たちは幸いです。その人たちは地を受け継ぐからです」と言われました。―イザヤ 2:4。マタイ 5:5,9。

回復された楽園

神の定めの時に,キリスト・イエスは「地の王たちとその軍勢」と戦い,この地上からサタンの世の痕跡をことごとくぬぐい去られます。この例えようもない大勝利は,『世の初めから起きたことがないような大患難』で最高潮を迎えます。その後,サタンと配下の悪霊たちは,1,000年の間『縛られ』ます。つまり人類に対してその邪悪な影響力を行使する力を奪われます。―マタイ 24:21。啓示 16:14-16; 19:11-20; 20:1-3。

それからどうなるのですか。『義が宿る』「新しい天と新しい地」がもたらされます。神の王国は権力を完全に掌握し,『神のご意志が天におけると同じように,地上においてもなされます』。(ペテロ第二 3:13。マタイ 6:10)その王国の指導の下で,地は徐々に楽園<パラダイス>へと回復されてゆきます。そして,イエスと共に死んだ強盗が,イエスの声を聞いて「出て来る」「記念の墓の中にいる」幾百万もの人々の一人として死人の中からよみがえらされるのはこのパラダイスでのことです。―ヨハネ 5:28,29。

このかつての犯罪者は何を見いだすでしょうか。ローマおよびその他すべての帝国や政府の腐敗や残忍な行為は永久に除き去られているのです。貪欲や肉欲,憎しみ,恐れといったサタン的な霊が地を覆う代わりに,平和,喜び,一致そして愛のすばらしい雰囲気があるでしょう。幾百万ものエホバの民がすでに享受している霊的パラダイスが全地に広がります。「淫行,汚れ,みだらな行ない,偶像礼拝,心霊術の行ない,敵意,闘争,ねたみ,激発的な怒り,口論,分裂,分派,そねみ,酔酒,浮かれ騒ぎ,およびこれに類する事柄」といった「肉の業」は除き去られます。『そのような事柄を習わしにする者が神の王国を受け継ぐことはない』からです。―ガラテア 5:19-21。

先に述べた強盗はこうした事柄の幾つかを習わしにしていたに違いありませんが,復活させられてからは過去を清算して出直します。「死んだ者は自分の罪から放免されている」からです。その強盗はすでに,『罪の報いである死』を受け,「神の賜物」,すなわち「わたしたちの主キリスト・イエスによる永遠の命」を受ける見込みを持つ者となります。―ローマ 6:7,23。

それは,その強盗およびさらに幾百万もの人々にとって,実にすばらしい救済,すばらしい見込みです。神の王国が全地を義と知恵をもって治めるので,地はその実を産出し,美しくされます。魅力にあふれる多彩な地上の生き物すべては創造の当初と同様,再び人間に服従するようになります。(創世記 1:28。イザヤ 11:6-9)この地上の楽園<パラダイス>,「美しきもの」は,「とこしえの喜び」になります。

さらに重要なこととして,エホバの聖霊が自由に流れる結果,「愛,喜び,平和,辛抱強さ,親切,善良,信仰,温和,自制」といったその霊の実が満ちあふれます。(ガラテア 5:22,23)すべての人種と国民は一つの大きな兄弟関係に入ります。どのようにしてですか。『結合の完全なきずなである愛を身に着ける』ことによってです。「人間が人間に対して行なう非人道的行為」は二度と再び見られなくなるでしょう。―コロサイ 3:14。

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