真理に対する感謝を示す
1 真理はどこに見いだせますか。イエスは言いました。「(汝ら)真理を知らん,而して真理は汝らに自由を得さすべし」。エホバの証人で,イエスの弟子であるわたしたちはイエスの言及した重要な真理は神のみことば聖書の中にのみ見いだせることを知っています。聖書には永遠の命を意味することばが収められています。イエスは天の父にささげた祈りの中で,「汝の御言は真理なり」と証しました。ですが,わたしたちは,世の人びとの大多数は真理によって自由にされてはいないことをも知っています。聖書は世界中の本の中で最大の発行部数を保持しているにもかかわらず,それらの人びとはこの世と,「世の支配者」悪魔サタンに依然束縛されています。キリスト教世界ではほとんどすべての家庭に聖書は少なくとも1冊ありますが,それを理解するのは別問題です。わたしたちは,人びとが聖書を理解して,命に導く真理を見いだすよう望んでいます。―ヨハネ 8:32; 17:3,17。
2 8月中,エホバの民は戸別訪問をして証言をするさい,「真理」の本を提供します。聖書がわたしたちの主要な教科書であることを念頭に置き,年長の伝道者は,聖書の効果的な用い方の面で新しい伝道者を訓練できるでしょう。聖句を2つ,あるいはただ1つだけ読んで家の人に説明する場合でさえ,相手の注意は聖書に向けられ,王国奉仕に対する認識と敬意は高められます。それから「真理」の本を提供できます。神のことばを人びとのもとに携えてゆき,しかもこれほどの少額の費用でこの本を提供できるのは,なんとすぐれた特権ではありませんか。その本を読んで,人に真の自由をもたらし,命に至る道を歩むよう人を導く真理を学ぶことは自分にはできないと言いうる真に正当な理由はだれにもありません。
3 8月6日には日本の一連の「神の支配権」地域大会が終了します。この大会でわたしたちは大いに励まされ,8月をこれまでの王国奉仕の最もすばらしい月とすることができるでしょう。大勢の新しい人びとがわたしたちの奉仕の仲間になるよう,この大会で励まされるに違いありません。ですから,それらの人たちが必要な資格を備えているなら,奉仕に参加するよう,ぜひ励ましてください。8月もきっと,たいていの会衆や孤立した群れで再び伝道者の最高数を見る月となるでしょう。昨年は15万人近くの人びとがバプテスマを受けました。今年夏の地域大会では,さらに幾万人もの人びとがバプテスマを受けるでしょう。これは喜ばしいことではないでしょうか。わたしたちの区域にはまだ羊のような人たちがいます。エホバはなお機会のとびらを開いておられます。多くの人びとが大いなるバビロンからのがれており,それらの人の中には,神を代表していると唱えるキリスト教世界で見聞きする事がらのゆえに『嘆き悲しんで』いる人もいます。また,仏教や神道を含め,東洋の宗教のむなしさを認める人たちもいます。わたしたちが出かけて行って宣べ伝え,それらの誠実な人たちを教えるべく目ざとく研究を始めるなら,取り入れのわざにあずかるわたしたちの努力をエホバが祝福してくださることは確かです。
4 神の真理を伝える若い伝道者のみなさんにとって8月は学校の夏休みの月で,他の事がらをする時間がたくさんあります。では,その余分の時間を用いて何をしますか。実際,夏休みはあなたが真理をどれほど認識しているかを示すすばらしい機会です。これはよく考えてみるべき事がらです。というのは,「大かん難」が襲う以前に,夏はあと何回訪れるでしょうか。多くはありません。ですから,神の真理を自分がどれほど深く認識しているかを神に示せるような仕方で余分の時間を用いてはいかがですか。それは個人の聖書の勉強をもっと行なったり,野外奉仕にさらに十分あずかる機会ともなります。みなさんの中でバプテスマを受けた人たちは8月の間,休暇開拓を行なうことができませんか。
5 わたしたちは真理を見いだしたことをどれほど感謝しているかしれません。あなたは,「われらメシヤに遇へり」と叫んで,自分の兄弟ペテロをイエスのもとに案内したアンデレのように感じていますか。(ヨハネ 1:41)エホバに向かって,「なんぢの大なる能力を執りて王と成り給ひしことを感謝す」と語った「二十四人の長老」のように感じていますか。(黙示 11:16,17)それでは,聞く耳を持つ人に真理を語ってください。