真理を教えることによってわたしたちの自由を行使する
1 どうすればわたしたちはほんとうにイエスの弟子でありえますか。イエスご自身,『わたしのことばのうちにとどまること』によってであると答えておられます。その恵まれた立場にあるわたしたちすべてに対し,イエスはこう付け加えられました。「あなたがたは真理を知り,真理はあなたがたを自由にするでしょう」。(ヨハネ 8:31,32,新)「暗やみの権威から」救出され,「〔エホバの〕愛のみ子の王国の中へ」移されるのは,なんという特権なのでしょう。(コロサイ 1:13)それにしても,この自由は消極的な方法で享受すべきものですか。決してそうではありません。わたしたちは,他の人びとにもこの自由にあずかってもらいたいと望んでいるのです。そのうえ,イエスはわたしたちに,行って,人々を「弟子とし……バプテスマを施し……教えなさい」と命令されました。(マタイ 28:19,20,新)あなたはこの教えるわざにどの程度あずかっておられますか。
2 目的をもって働いてください。「王国を宣べ伝え,弟子を作るための組織」(英文)と題する新しい本にはこうしるされてあります。「1世紀のクリスチャンの場合と同様,わたしたちすべてにとって,人びとが真の崇拝に改宗するのを見聞きすることは,大きな喜びのいわれとなります。それはそのような人びとにとって命を意味するとともに,それはエホバの偉大さと善良さをたたえるものであることを,わたしたちは知っています。(使行 11:18; 15:3)わたしたちの目的は,正義を愛する人たちが命を得るのを助けることであり,宣べ伝えるためのいろいろの活動や用いられるさまざまな文書類はすべてそのための手段なのです。このことを十分に認識するなら,わたしたちは,関心を示した人たちを引き続き尋ねるために最善の努力を尽くすでしょう」。
3 わたしたちが真理を教え,擁護することのできる別の方法は,個人的な模範を通してです。わたしたちは真理を自分の生き方にすべきです。悪口を言わず,盗みをせず,不道徳な性行為をしない人,他の人びとと接するのに憎しみや圧制的な態度を取らない人は,他の人とは異なってはいませんか。その人は,真理の道に対する敬意を鼓舞します。しかも,エホバは清く秩序正しい神,すべての面において健全で清いかたですから,わたしたちもエホバにならうよう励ましておられます。(コリント後 7:1)この点に関して,あなたは最近,王国会館や他の集会所を見回してみたことがありますか。それはきれいですか。修繕の必要な箇所はありませんか。わたしたちはこの資産を敬意と関心をもって扱いますか。そうすべきです。また,わたしたちの家や身だしなみはどうですか。それは,真理に対し,また,わたしたちの崇拝する神に対して敬意を反映するもの,そしてそれを鼓舞するものですか。わたしたちのかばん,聖書,文書,また,集会や野外奉仕での服装はどうですか。新しいものである必要はありませんが,きれいで,きちんとしたものにすることはできるはずです。
4 エホバがわたしたちを「暗やみの権威」から自由の状態へ導き入れてくださり,さらに,エホバの清いお名前を賛美し,たたえるよう他の人びとを教えることによりわたしたちがこの自由を行使できるのは,なんとすばらしいことなのでしょう。
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「暗やみの権威」からの自由を行使しなさい