良い業を耐え忍んで続ける
1 エホバに専心の崇拝をささげる人は常に,耐え忍ぶことが必要とされてきました。サタンの支配するこの邪悪な体制は,容赦なく反対を引き起こしてきました。たとえ明らかな迫害を受けてはいないとしても,良い業をたゆまず行なってゆくために耐え忍ぶことが必要です。年の聖句はわたしたちひとりひとりに意味のあるものです。『あなたがたには忍耐が必要です……それは約束の成就にあずかるためです』。(ヘブライ 10:36)真のクリスチャンが断固として示した忍耐については,幾冊もの書物を書ける程です。
2 近年,「ものみの塔」誌はクリスチャンが忍耐するのを助けるのに,重要な役割を果たしてきました。それは人々を力付ける聖書の教訓を忠実に備えてきました。(箴 4:18)全世界の幾十万もの誠実な人々はその助けに対して感謝を言い表わしています。エホバのささえと,その民の決意によりこの雑誌は1879年以来とぎれることなく出版されています。
3 みなさんは毎号の雑誌を受け取る時,まずエホバに深く感謝されることでしょう。そして個人的に益を得べく雑誌をすぐにお読みになるでしょう。これはわたしたちに喜びを与え,わたしたちの楽しみとなるのではありませんか。自分の興味を引き,印象に残った点や,野外で効果的に用いられそうな点を見いだしたら,後で十分活用できるように準備しておきましょう。わたしたちは,エホバが与えてくださったこの霊的な備えを用いて熱心に神の目的を告げ知らせたいと思います。
4 あなたは野外の奉仕に毎月どれ程の時間をあてておられますか。どれ程であっても,それがあなたのできる最善のものであるなら,神はそれを大いに喜んでくださいますし,あなたも深い満足感を味わうことでしょう。12月の報告を見ると,全日本の伝道者は年末の忙しさにも負けず,平均15.9時間を奉仕にささげました。何とすばらしい努力でしょう。手をゆるめず励み続けましょう。
5 時は縮まっていますが,なすべき業はたくさんあります。わたしたちは天の父に「収穫に働き人を遣わしてくださるよう」祈り求めつつ,自分自身も何とか奉仕を拡大できないものか吟味してみるべきです。この世は,より楽な生活や楽しみなどと引き換えにわたしたちの時間を買い取ろうとしています。しかし貴重な時間を世に売り渡してはなりません。何かを多少失うとしても,自分の生活をふり返って時間を買い取るべきです。(エフェソス 5:16)何のためにですか。良い業を耐え忍んで拡大してゆくためです。
6 来たるべき大患難を,耐え忍ぶことなく生き残ることはだれにもできません。聖書を理解し,それを導きとして歩もうとする決意は大いに必要とされています。エホバは「良い業を耐え忍んで続け」る人々を報いてくださいます。(ローマ 2:7)他の人々を教えて援助する業に忙しく携わってゆくなら,それはすべての人に,忍耐するための助けを差し伸べることになるでしょう。―ヤコブ 1:4。