質問箱
● 集会で祈りの割当てを受けた人は,どんな事柄を考慮すべきですか。
まず何よりも,それが大きな特権であり十分に準備して扱わねばならないプログラムの一つであるとの認識を持つべきです。啓示 8章3,4節の言葉の中で祈りと「香」が結びつけられていますが,香があらかじめ調合されてからたかれたように,神殿で人々がささげた祈りも最もふさわしいものに準備されていたに違いありません。(ルカ 1:8-10。出エジプト 30:34-38)それで,今日もその場に適した要点や目的のある祈りとなるように準備しなければならないでしょう。
ほとんどの場合,集会での祈りは時間が限られています。たいてい,それらは歌と祈りで5分間ほどです。もしそうなら,そのことが考慮されるべきであり,必ず時間内に終わるようにしなければなりません。それに加えて,集会の性質や出席者のことも考えることができます。友好的ではあっても,まだ会衆の成員ではない方々が多く出席する公開集会での開会の祈りと,大部分の出席者が信者である奉仕会での閉会の祈りとでは,祈りに含まれる事柄は自然に違ってくることでしょう。新しく交わった方々は,祈りの中で激しい迫害のことが強調されるなら,当惑を覚えて今後の交わりにためらいを感じるかもしれません。さらに,閉会の祈りがその日の集会で学んだ事柄の総復習を決して意味しているのではないことも思いに留めておきましょう。
祈りはできるだけ具体的であるのが良く,取りとめのない漫然とした筋の通らないものであってはなりません。こうした点を考慮すれば,いつも同じ内容で何でも含めるような祈りではなく,その場に適した祈りをささげることができるでしょう。そうです,祈りの割当てに対して準備できることは数多くあります。