とこしえの命に導く真理を広める
1 「とこしえの命に導く真理」という本の題は何とすばらしいものでしょう。この本には,人々がとこしえの命に至る道を歩み始めるのに必要な真理が収められていることにあなたは同意しておられるに違いありません。この本を読んだ方々は,これがわかりやすく,簡潔であり,思いやりに富み,読者を助けるものであることを認めています。
2 真理を尋ね求めている人々は大変多いので,この本はいままでに非常に多く発行されてきました。この本が出版されて以来13年間に,実に世界の115の言語で1億冊以上も配布されてきたのです。この本を用いて世界中で何と大きな証言の業がなされてきたのでしょう。これはイエスが予告された通りです。「そして,王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから終わりが来るのです」― マタイ 24:14。
3 この9月にわたしたちはこの本を再び野外で提供できることをうれしく思います。「真理」の本に2冊の最新号の雑誌を添えて400円の寄付で配布できます。「真理」の本は人々と家庭聖書研究を始めるための優れた手段ですから,わたしたちは,(1)この本を配布すること,そして(2)それを用いて家庭聖書研究を始めることを目指したいと思います。
4 どのように本を提供できますか。一つの方法は「会話するための話題」を会衆や群れで,そして奉仕の仲間たちとよく練習して準備できます。多くの方々は「犯罪と暴力がなくなる時は近い!」と題する「会話するための話題」を非常に使いやすいと感じられることでしょう。
5 次のように話すこともできます。「おはようございます。―― と申します。私は人々が何の不安もなく平和に暮らせる時代が近づいているという良いお知らせを伝えている者です。ドアに鍵やのぞき穴が必要でなく,夜でも外出することに何の恐れや不安もない世の中で暮らせるとしたら,すばらしいことではありませんか。(家の人の反応を待つ)犯罪や非行を除き去ることは人間にはできませんが,こんなことが約束されています。(詩編 37:10,11を読む。)邪悪な者が除かれ,神に対して柔和な者たちが地に住むとしたら,人々は本当に平和な時代を楽しむことができるのではありませんか。そこに住むために求められていることは,このようなことです(詩編 37:34を読む。)」。そして,「真理」の本の中のふさわしい部分を紹介できます。証言で用いた詩編 37編と「真理」の本とを結び付けたいと思うなら,本の6ページ4節,105ページ10節などにもこの聖句は出てきます。
6 さし絵を用いる簡単な提供方法もあります。「非行や犯罪の増加のゆえに,将来を不安に思う人は少なくありません。しかし,神がこの時代のうちに平和と幸福を全地にもたらすと約束しておられることをご存じでしたか」と言って,4ページのさし絵を示し,詩編の聖句を用いることもできます。別の方法は「あらゆる場所に見られる犯罪や不法の増加を憂慮しておられる方々は少なくありません。こうした恐るべき状態はいったい何を意味しているのだろうかとお考えになったことはありませんか」と尋ね,本の11章の主題と,95ページのさし絵に注意を向け,詩編の聖句を用いることもできます。
7 区域が大変ひんぱんに回られているようなところでは別の方法を用いることもできます。聖書研究を始めることがわたしたちの宣教の目的の一つですから,率直な話し方を試みることもできます。自己紹介の後,「わたし自身聖書を学んで大きな益を受けたので,みなさんにもその益をお分かちしたいと思っています。こんな良い手引きがあるので,これを用いて聖書を読み合えば,聖書があなたにどれ程役立つか知って,益を得られると思います。少しの時間都合をつけてくだされば,何の負担もおかけしないでお手伝いできます」。もしこのような提案が断わられるなら,自分で学ぶよう,本を提供できるでしょう。
8 親族,仕事仲間,訪問客など非公式に証言できる人々のことも忘れないようにしましょう。そしてだれとであっても,「真理」の本を配布したなら是非家庭聖書研究を始めるよう努力しましょう。
9 取り入れの仕事を成し遂げるのに残された時間はいよいよ少なくなっています。いっそう速められてゆくこのすばらしい取り入れの仕事にいま携わるのは,なんという特権でしょう。「とこしえの命に導く真理」を,正義に飢えかわく人々すべてに時間を用いて,そうです,時間を生み出して広めてゆきましょう。―マタイ 5:6。