聖書研究を始めることを目標にして再訪問を行なう
1 最初の訪問で関心ある人を見いだした後,わたしたちはその関心を保つよう最後まで見届ける必要があります。再訪問を行なうなら,命を救う聖書からの話し合いや聖書研究へとつながるかもしれません。効果的な再訪問を行なうため,以下の提案を考慮してください。
最初の訪問の結びに次のように尋ねるなら,再訪問の土台を据えられるかもしれません:
■ 「これほど多くの宗教があるのはなぜだろうと考えられたことはありませんか」。再訪問では,「先日お訪ねしたとき,これほど多くの宗教があるのはなぜかという質問をしましたね。それには様々な理由があります。この質問について調べてきましたので,幾つかの興味深い点をお読みしたいと思います」と言えます。それから「論じる」の本の205ページ,「宗教がこんなに多いのはなぜですか」という主要な見出しの部分を読みます。
2 神はあらゆる宗教のうちに見いだせますか。神がある宗教と共におられるなら,その宗教は正しい実を生み出しているに違いありません。
再訪問を取り決めるため,次のように尋ねることができるかもしれません:
■ 「宗教は人の行ないにどのような影響を及ぼすべきだと思われますか。イエス・キリストがマタイ 7章17節から20節で述べられたことは,真の宗教が従うよう期待されている指針を示しています」。「神を探求する人類の歩み」の本の12ページ19節の末尾にある聖句を直接読みます。それから13ページのさし絵についてどう思うかを家の人に尋ねてください。「神を信じていると主張する人は大勢いますが,多くの人はその行ないで神を否定しています」。次いで,20節の冒頭にある二つの文を読みます。「こうした暴力的な行為を見るなら,互いに愛を示し,敵をさえ愛するようにというキリストの命令に従っていない宗教が明らかになります。今度お訪ねするときには,もしある宗教が良い実を結んでいるのであれば,何を行なっていなければならないかということについてお話しし合えると思います」。
3 まことの神を求める人たちの将来はどうなりますか。「神を探求する人類の歩み」の本から直接取られたこの質問に基づく話し合いは,聖書研究へとつながるかもしれません。
会話を始めるために,次のように言うことができるかもしれません:
■ 「現在の経済情勢から考えて,将来に対して積極的な見方ができるのだろうかといぶかる人は大勢います。私は,聖書が将来について非常に励みとなることを述べているのを知りました。イザヤ 65章21,22,25節にある神の約束をお伝えできればと思います。[聖句を読み,簡潔な注解を述べる。]『神を探求する人類の歩み』という本の372ページ17節は,この点に関する幾つかの興味深い質問に答えています」。それから,17節から20節を用いて聖書研究の仕方を示します。その後,「来週は,聖書で約束されている新しい世の基礎は何かという質問について考えてみたいと思います」と言うことができます。
4 現在なされている地のすべての国の人々への徹底的な証言にあずかるため,残された時間を賢明に用いてください。(使徒 20:21と比較。)聖書研究を始めることを目標にして再訪問を行なうことは,わたしたちが宣べ伝える人々に永遠の命を意味するものとなるでしょう。