1994奉仕年度の日本の目標 ― 数多くの再訪問を行ない,宣教に喜びを見いだす
1 現在,日本には奉仕者と研究生を合わせると40万人の人々がいますが,それらのうち大半の人々は元々キリスト教に親しんでいたり,創造者や聖書に対する敬意を抱いたりしていたわけではありません。しかしながら,これらの人々は伝道者から聖書文書を入手し,聖書研究に応じ,やがてかつてのテサロニケ人と同様に聖書を神の言葉として受け入れ,信者となったのです。(テサロニケ第一 2:13)わたしたちは,パウロやバルナバのように関心を示し援助してくれた人々にどれほど感謝の念を厚くしたことでしょう。―使徒 15:36。
2 人々の霊的福祉に真の気遣いを示す人々は,「受けるより与えるほうが幸福である」とのイエスの言葉を自ら体験することになります。(使徒 20:35)なぜなら,幸福の極致は他の人を助ける喜びにあるからです。そして神とその道に関する教育は,問題や悩みを抱える人々を一時的に助けるだけでなく,永遠の命の見込みも与えるのです。(使徒 13:48)しかし,そのように人々を助けるためには教える業にぜひともあずかる必要があり,その第一段階は再訪問です。―マタイ 28:19,20。
3 再訪問という肝要な奉仕の分野にあずかればあずかるほど,わたしたちは宣教の喜びを経験することができます。(コリント第一 3:6,8)その喜びは結果のいかんに依存しません。義務感から物事をおざなりに行なうのではなく,正しい動機で,また自分がなぜそのことを行なっているのかを理解して行なうなら,だれでも達成感からくる喜びを経験することができるのです。(コリント第一 3:9)そうです,新しい伝道者でも年若い奉仕者でも,どれほど難しい区域で奉仕していても喜びを味わうことができるのです。
4 それでは特にこの一年間,わたしたち皆ができるだけ多くの再訪問を行なうように努力しましょう。そのようにして,他の人に対する真の気遣いを示しましょう。すぐによい結果が見られないとしても,決して落胆しないでください。数多くの再訪問を行なう上でのあなたの特別な努力をエホバが祝福してくださり,目標を達成した満足感を十分に経験されますように。再訪問に関する具体的な情報については,今後の「王国宣教」の記事を楽しみになさってください。