エホバの実際的な教えに対する関心を高める
1 『主権者なる主エホバよ,あなたはわたしの若い時からわたしを教えてくださいました』。(詩編 71:5,17)若者たちを当惑させ悩ませる諸問題が増大している今日,エホバからの教訓は大いに必要とされています。「若い時」からエホバに教えられるなら,確かに有意義な人生を送ることができます。わたしたちは,エホバからの実際的な教えを正しく理解するよう,それら若者たちにも「若い人」の本を用いて短い再訪問を繰り返し,関心を高めるよう努力する責任があります。
2 若い人には,このように言えます:
■ 「先日は若い人たちが直面する様々な問題についてお話し合いでき,うれしく思いました。若い時には知識や経験が限られているため,しばしば辛い経験や苦しい思いをすることがあります。自分の悩みや問題を首尾よく解決できれば,本当にうれしいですね。わたしたちの学んでいる聖書にもこのような格言があります。[伝道の書 11章10節前半を読む。] 前回お渡しした書籍はそのような『いら立ちを除き,災いを払いのける』ための実際的な資料と言えます。ここを見てもらえますか」と述べ,6ページの1節を要約して話し合います。その後7ページの最後の一文に言及し,この本は若い人が『戸惑いそうな質問に対して,実際的な,聖書に基づいた解答集』であることを強調します。目次を見せ,どの質問に関心があるかを尋ね,次回その章から話し合う約束をします。
3 親には,こう言えるかもしれません:
■ 「親にとって,わが子から感謝や優しい気遣いを示してもらうことほど大きな喜びはないとよく耳にします。でも成長期の子供のいる家庭では,親子の間で時折,意見の衝突が生じることがあるようです。大人と若者では考え方や物の見方が大きく異なるため,衝突が起きるのは当然かもしれません。先日お分かちした本の第1部では,家族や親子に生じる問題点を率直に扱っています」と述べ,10ページの2節を読みます。その後,特に家の人の希望がなければ1章から経験などを自由に含め,親と子供の双方の立場に立って話し合うことができるでしょう。次回,親を敬うことについて1章の最初の副見出しから話し合うよう約束することもできます。
4 話し合いができたものの,出版物を受け取らなかった人には,こう言えます:
■ 「若い時代は人生の中でも最も幸福な時期になり得ますが,残念なことにそうでない若者たちも大勢いるようですね。そのように若い人はいろいろな圧力にさらされているので,うまく対処するには助けを必要としています。わたしたちも,時々若い人の力になれたらと思うことがありますが,そのような時に実際的な導きとなるものがあったらと考えるのではないでしょうか。[答えてもらう。] その点,聖書が述べていることに注目していただけますか。[詩編 119編9節を読む。] この言葉と調和して,先日の書籍には聖書に基づく実際的な導きがたくさん載せられています」と述べ,家の人の関心を引きそうな章から具体的に話し合えるでしょう。
5 若い奉仕者たちには,大人の近づけない区域である学校という特別な畑があります。非公式に証言した友人や先生たちに,この「若い人」の本を用いて積極的に再訪問してください。親は分かってくれない(2章),自分がいやになる(12章),婚前交渉(23,24章),飲酒(33章)など多くの問題について実際的な提案をこの書籍は与えています。それで,他の若者たちにこの本から語る機会を探し求めることができます。
6 若い人たちに証言する際,敬意をもって接しましょう。そうすれば,わたしたちの伝える音信に対して彼らも敬意を抱くでしょう。エホバは,若者たちが抱くあらゆる問題や疑問の答えをお持ちです。(詩編 46:1)引き続き,若い人たちも含め多くの人を再訪問し,無限の知恵の宝庫である聖書に注意を向けてゆきましょう。