若者に関する実際的な知恵をふれ告げる
1 『大人になるのがこんなに大変だとは思ってもみませんでした』。この14歳の少年の言葉は,世界中の若者が健全な導きをいかに必要としているかをよく表わしています。3月中,わたしたちは「若い人が尋ねる」の本を積極的に配布することにより,若者たちがその「若い時から」エホバの知恵を取り入れ,問題に対処するよう助けることができます。(詩編 71:17)この本は,若い人だけでなく,親たちが子供の問題を知り,子供に良い導きを与える助けともなります。
2 このように言えるかもしれません:
■ 「この町内で学齢期のお子さんを持たれる親の皆さんに時々お会いしますが,幾人もの方が子供たちが抱える問題をどのように援助したらよいか難しさを感じておられるようです。__さんもご近所の皆さんから若者が抱える問題を,時折耳にされることはないでしょうか。若者が必要とする事柄は昔も今も変わらないにしても,経験する問題はかなり異なってきたと思われませんか」と尋ね,家の人の意見に耳を傾けます。その後,目次を見せ,「この出版物から,若い人たちが最近抱えている問題について知ることもできますし,どのように助けになれるかについても知ることができます。ぜひ参考になさってください」と積極的に勧めることができます。
3 自己紹介をした後,こう言えます:
■ 「親であればだれでも子供が楽しい学校生活を送ることを願いますが,最近では子供たちも学校で多くの圧力を感じているようです。大人から見れば本当にささいなことが原因でいじめられたりからかわれたりし,心に深い傷を負うという事件は後を絶ちません。いじめが起きる理由やそれに対処する方法などを知っておき,子供たちと共に話し合うのは助けになると思われませんか」と述べます。その後,19章を開き,この本は若者がいやがらせをする背景や,それを最小限に抑えたりやめさせたりする方法について言及していることを手短に説明し,是非読んでみるよう勧めます。
4 家の人が若者である場合,このように言えるかもしれません:
■ 「今日は,生活で起きている色々な問題に対処する方法について若い人たちと話し合っています。中には,将来親から離れて生活する時に備えて若いうちに色々なことを学ぶようにしている人もいれば,将来のことよりも今が楽しければよいという人もいるようです。きっと,あなたも将来のために,今の貴重な時間を大切に過ごすよう努力しておられると思いますが,それでも若いうちは経験不足のために失敗することもあるかもしれませんね。問題にぶつかった時に役立つアドバイスがあれば良いと思いませんか」と述べ,それを聖書の中に見いだすことができ,この書籍はそのアドバイスをどのように活用できるかを具体的に記した本であることを説明します。
5 この書籍は実に多種多様な話題を扱っています。直接目次を見せ,家の人にどの質問の答えを知りたいと思うか尋ねてみることもできるでしょう。若者や子供のいない家族を訪ねた場合はどのように証言できますか。この本は,若者だけに価値があるのではありません。例えば,内気な性格,うつ病,孤独,失業など大人の関心を引く問題に関しても深い考察を与えていますので,これらの問題を扱った章から話すこともできます。また地域の若者たちについて感じていることを述べてもらい話し合うことができるでしょう。では,学校の休みの時期にあたる3月中,「偉大な教訓者」であられるエホバの知恵をあらゆる人にふれ告げてゆきましょう。―イザヤ 30:20。