エホバの実際的な教えに人々の関心を向ける
1 人間社会は時代の移り変わりと共に大きく変化してきました。しかし若者の欲求はほとんど変わっていません。それゆえ,聖書に基づく実際的な答えはいつの時代にも通用します。「若い人が尋ねる」の本が差し伸べている,種々の質問に対する答えは個人の意見や学説ではなく,神の言葉である真理に基盤を置いていることを強調できます。関心を幾らかでも示す人に会ったなら,さらに多くのことを学ぶようその人を助けるため,すぐに再訪問を行なうべきです。どのように話せるでしょうか。
2 若い人が抱えている問題について憂慮している人にこのように再訪問できます:
■ 「__さんが若者についての問題で関心があるのはこの点でしたね。[先回話し合った点に手短にふれる。] 十代の時期は,仲間からの圧力の大きさを特に感じる年齢と言えます。[77ページの写真を見せながら] 学校に通っている若者であればこのような圧力を何度か経験すると思います。親や先生の目の届かないところでもはっきりと断わる強さをどうしたら子供に与えることができるでしょうか。__さんはどう思われますか」。家の人の意見を聞いた後,続く78,79ページから,圧力に首尾よく立ち向かえる強さを培う方法やその助けについて話し合います。決して容易なことではないものの,こうして訓練されることが将来大人になってから必ず益となることを強調できるでしょう。
3 話し合いができた人や本を受け取った人と次のように会話できるかもしれません:
■ 「大人たちの間では,『最近の子供や若者たちの行動や考えは理解できない』といった言葉をよく耳にします。一方,若者たちは『大人は全然自分たちのことを分かってくれない』という不満を抱いているようです。若者たちが抱えている問題に助けを差し伸べたり,子供たちが立派に成長するよう後押ししたりするためには,そのような若者たちが今何を考え,どのような問題に直面しているのか知る必要があると思われませんか。先日お話し合いをしたこの書籍には,若者たちが家庭や学校,また日常生活で抱える様々な問題について扱っています」。その後,まえがきの部分からこの書籍に載せられている答えが聖書に基づく,いつの時代にも当てはまる実際的なものであることを述べ,目次を見せて家の人が関心を示す章から話し合うことができるでしょう。
4 若者を再訪問する場合,このように言えるかもしれません:
■ 「若い時は夢や希望に満ちたすばらしい時期だと言われています。しかし,今の世の中について考えると,10年か20年後あるいは30年後に自分はどこにいるのだろうかと不安に思う若い人も少なくありません。__さんも自分の将来について時々考えるのではないですか」と尋ねます。その後,38章を開き,多くの若者たちが将来を悲観しているものの,聖書には自分の将来について楽観的になれる確かな理由が書かれていることを説明できます。家の人の関心事に応じて,次回に「若い人が尋ねる」の本や「人生の目的」のブロシュアーから話し合うことを約束できます。
5 わたしたちは聖書研究を始めたいと思っているのですから,効果的な再訪問を行なう必要があります。家の人が若者の場合,短い再訪問を繰り返し行なうことは特に効果的と言えます。将来について,あるいは今社会で起きている事柄などについて手短に取り上げ,聖書の見方を話し合えるでしょう。家の人が若者であっても,そうでなくても,短い再訪問のための予定を組み,よく準備してください。そのようにすれば,わたしたちは心の正直な人々を本当に助けることができるに違いありません。