「イエスが伝えた良い知らせ」 撮影の裏側

今年，エホバの証人が特に楽しみにしていたのは，「イエスが伝えた良い知らせ」第1話のリリースです。すでに大勢の人が視聴しました。でも，まだ全18話のうちの1話にすぎません。この長編ドラマの撮影のために，兄弟姉妹はどんな努力を払ってきたでしょうか。皆さんはどのように貢献していますか。

出演者とスタッフをサポートする

この「良い知らせ」のシリーズのほとんどはオーストラレーシア支部で撮影されています。各シーンの撮影には50人から80人ほどの人が関わっています。a 出演者とスタッフ全員のために昼食や夕食やお菓子が用意されています。メニューは事前によく計画されています。給食部門で働いているエスター姉妹はこう言っています。「複数の業者から食品を購入することで，良質な食材を手ごろな価格で入手することができています。また，食品を無駄にしないために，定期的にレシピを変えています」。このようにして，1人当たりの1日の食費を約4ドル（約580円）に抑えることができています。

必要なのは食べ物だけではありません。オーストラリアは温暖で天候に恵まれることが多いので，紫外線にも気を付ける必要があります。紫外線にさらされるリスクを減らし，熱中症にならないために，プロダクションアシスタントはテントや涼める場所を設置して，みんなが日焼け止めや傘や水を利用できるようにしています。オーディオビデオサービスで働いているケビン兄弟はこう言っています。「プロダクションアシスタントのほとんどはコミューターの兄弟姉妹です。仕事はたくさんありますが，みんな謙遜で，楽しく働いています。コミューターの働きなしでは，このプロジェクトは成り立ちません」。

ロケ地での撮影

いくつかのシーンは，支部やスタジオや近くの撮影現場ではリアルな映像を撮ることができません。そのようなシーンは別の場所で撮影します。電線や舗装された道路や近代的な家のない聖書時代のシーンを撮るために，へき地に出掛けて行かなければならないこともよくあります。衣装や小道具や機材を梱包し，運び，ロケ地で安全に保管する必要があります。プロダクションコーディネーターのアシスタントは，撮影前に発電機やきれいな飲み水やトイレを利用できるようにします。出演者やスタッフは，地元の親切な兄弟姉妹の家，トレーラーハウス，ホテルやロッジに宿泊します。

ロケ地での撮影には，費用も時間も体力も求められます。それで，統治体は2023年に，バーチャル背景を映し出せる250万ドル（約3億6000万円）のビデオウォールを購入することを承認しました。この設備には，高解像度のビデオスクリーンと，バーチャル背景に同期する照明が使われていて，屋外で撮影しているかのように見せることができます。これにより，コストのかかるロケ地での撮影を減らすことができています。オーストラレーシア支部委員のダレン兄弟はこう説明しています。「ビデオウォールで撮影することによって，出演者たちの疲労を軽減し，特定のシーンを繰り返し撮影することができます。例えば，屋外で夕方のシーンを撮ろうとすると，日が沈むまで数分しかチャンスはありません。でも，ビデオウォールを使うと，ベストショットが撮れるまで何度も撮り直すことができます」。

「犠牲を払っているとは全く感じませんでした」

「良い知らせ」のドラマシリーズを作るためには，何百人もの出演者と，それを上回る人数のスタッフが必要とされています。兄弟姉妹たちはそのために払う努力をどのように感じているでしょうか。

このプロジェクトに参加するために，700キロ以上離れたメルボルンの自宅からやってきたアンバー姉妹は，こう言っています。「空港に到着した時から，ベテルの兄弟姉妹は本当によくお世話してくれました。たくさんのベテル奉仕者が食事やお茶に呼んでくれました。撮影現場ではみんな親しく接してくれたので，とても居心地が良かったです。楽しい思い出でいっぱいです。犠牲を払っているとは全く感じませんでした」。

プロダクションチームで働いているデリク兄弟はこう言っています。「多くの部門がプロジェクトの初めからサポートしてくれています。兄弟姉妹はプロジェクトのために時間や持っている物やエネルギーを進んで差し出しています。そういう兄弟姉妹と働けてうれしいです。皆親切で，協力し合っています。エホバは確かに私たちみんなを祝福してくれています。エホバがプロジェクトの結果だけでなく，私たちがどんなふうに働いているかにも注目してくれていると感じています」。

皆さんがdonate.jw.orgをはじめ，さまざまな方法で寄付し，この長編ドラマの制作をサポートしてくださっていることに感謝しています。