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目ざめよ! 1970
目70 7/22 29–31ページ

世界展望

見捨てられる教会

◆ フランスの1万8,000あまりの教会や礼拝堂が見捨てられたり,見捨てられる寸前にあることがパリからの特報によって明らかにされ,多くの人を驚かせた。トロントの「スター」誌によれば,この数字は,「聖俗双方の権威者がすみやかに手を打たないかぎり,フランスの礼拝の場所の約半数は比較的近い将来,消滅あるいは衰退のうきめにあうことを意味している」。

同誌上,ある宗教評論家は「16世紀の宗教戦争以来フランスの教会がこれほど深刻な事態に面したことはない」と語った。教会は顧りみられなくなり,出席者の減少,財政困難,高価なこっとう品目あての破壊行為などに悩まされている。また教会の財政状態を改善するために,家具・花びん・敷物・多灯架・シャンデリアを売る教区司祭もいる。

聖書を拒否する牧師

◆ アメリカのプロテスタントの牧師1万人を対象に,何を信じているかとの質問がなされたところ,7,400人余が答えを寄せた。「あなたはイエスの復活が歴史的な事実であると信じていますか」という質問に対し,メソジスト派の牧師の51パーセントが「信じていない」と答えた。それを受け入れられないとしたアメリカの僧職者は次のとおり。監督教会派の司祭の30%,長老派教会の説教者の35%,バプテスト教会の説教者の33%,ルーテル教会の説教者の13%,そしてミズリー州合同ルーテル派の牧師の7%。

イエス・キリストの処女降誕を生物学上の奇跡として信じるかという質問に,メソジスト派の説教者のうち60パーセントは強く否定し,監督教会の司祭の44パーセントおよびルーテル派の牧師のうち49パーセントも同様に否定した。

聖書そのものについてはどうかという質問に,メソジスト派の説教者の82パーセントは聖書を神のことばとして信じていないと述べた。同じように答えたのは,監督教会の司祭の89%,長老派教会の牧師の81%,アメリカ・バプテスト派の牧師の57%,アメリカ・ルーテル派の牧師の57%であった。

アメリカにおいて信仰が薄れていることをいぶかるなら,その教え手を見なければならない。「わたしの兄弟たちよ。いちじくの木がオリブの実を結び,ぶどうの木がいちじくの実を結ぶことができようか」。(ヤコブ 3:12,口)同様に,不信仰な人が信仰を建て起こすこともできない。

「不統一の危機」

◆ ローマ・カトリック教会は「不統一の危機」に直面している,とカナダのローマ・カトリックの一司教およびアメリカのジェスイト派のある司祭は語った。このふたりによれば,この危機を取り除く唯一の方法は,司教,司祭などの僧職者と平信徒にも決定権を与えることである。ふたりは,教会のあらゆる層の会員全部が教会の運命を決める発言権を持つべきだと信じており,この目標への第一歩として,司教と司祭間の「意志交流の溝」が取り除かれねばならないと述べた。

ハーバード大学の社会学教授,ジョセフ・H・フィッチャー司祭によれば,アメリカの教会は「重要問題に関する一致の欠如を公にしてはばからないほど多元化し,分裂してしまった」。同教授はまた,「多くの場合,聖職者と平信徒は分離しつつある……彼ら[平信徒]のうちのある者は自分の思いどおりに行動し,司祭の話すことなど『意に介さない』」と述べた。さらに彼は,驚くほど多数の僧職者が教会を去っており,その数は増加しているとも語った。

「宗教は時代遅れか」

◆ 長老派教会の牧師ロバート・ラーソン,39歳はピッツバーグの説教壇を去り,テレビの番組を担当するディレクターになった。同氏はテレビのネットワークを使って,「宗教は時代遅れか」という論争を引き起こした。ラーソンは若者の教会出席者の減少を気づかっており,その一因として伝統的な教会組織の偽善をあげている。さらに同氏は次のように語った。「若者をだますことはできない。教会がほんとうに社会問題に取り組んでいるか,それとも,金持ちの年配者を霊的に慰めるためにうやうやしく仕えているにすぎないか,彼らは知っているのだ」。

たとえば,アメリカのピッツバーグ州ハリスバーグに住む一少女はこう語った。「どの教会もできるだけ会員をふやし,彼らをだき込んで金を取ることに熱中しています。教会が行なっていることはすべて,教会を存続させるためであり,宗教が存在するほんとうの意義をまったく無視しています」。バプテスト派の牧師ポール・ゲーリスは,「時代遅れなのは宗教でなくて,巨大で裕福な教会という法人である」と唱え,また,「アメリカの教会がもっと変革しなければ,ますます衰退するであろう」と述べた。

政治に乗り出す司祭

◆ イエズス会の司祭,ロバート・F・ドリナンは,ビレッタ帽をかぶるローマ・カトリック司祭としてアメリカのマサチューセッツ州の政界に乗り出すことになった。49歳の同司祭は,ボストン・カレッジの副学長,教務事務官および法学部長を兼任しており,目下国会議員選挙に出馬中である。自分の立候補に関して教会と国家の相克が問題となることはないと彼は述べた。

これまで米国下院議員になったプロテスタントの牧師は何人かいるが,国会議員となったカトリック司祭は,確認できる範囲では過去にただひとりである。

修道女たちの新たな自由

◆ 推定によれば,昨年米国のローマ・カトリック系の修道院を離れた修道女は約5,000人に上った。それら修道女たちのある者は結婚し,ある者は世俗の仕事につき,そして一般大衆の中に溶け込んでいった者もある。彼女たちは,宗教的な奉仕に関する伝統的な概念に満足していない。アメリカ,リバー・フォレストにあるロザリー大学の学生部長,ジョアン・オシア尼の話によれば,多くの修道院が「アパートや住宅」になり,そのような所で女性は,終身勤める誓いをするかわりに,短期間働くことができる,という時代がやがて来るであろう。

科学,カトリック教会および避妊薬

◆ 生物学教授ジェフリー・J・W・ベーカーは最近,アメリカ,コネチカット州ミドルタウンにあるウェスレヤン大学でローマ・カトリック教会を評し,科学とバチカンの教理とのあいだの矛盾をカトリック教会が解決し得ないことを厳しく批判した。2月1日付「バイオサイエンス」誌に載せられた,「科学,産児制限,およびバチカンの教理」と題する一記事の中で,ベーカー博士は,1968年に出された産児制限に関する教皇パウロ6世の回勅「人間の生命」を検討し,さらに,教皇の下にいる20人の委員からなる産児制限委員会の調査結果とその回勅とを対照している。同委員会は妊娠中絶を除く,産児制限のすべての方法を勧めている。

この記事によれば,「アメリカのカトリック教徒のほぼ80パーセントは,教会が禁じている産児調節の手段を講じていることが最近の調査によって明らかとなった。さらに同調査の結果は次のとおり。「避妊薬を法律で禁じているカトリックの国イタリアでは,1年間に90万件の中絶が行なわれた。カトリック教国のオーストリア,ベルギー,フランスでは,推定,ひとりの健康な新生児に対し少なくとも1回の中絶が行なわれており,ウルグアイではこの割合が,ひとりの新生児に対し3回の中絶となる」。ローマ・カトリック教徒の中には,しばしば個人的な多大の犠牲を払ってこの教皇の回勅に反対する一般信徒や僧職者がおり,ベーカー博士はこれらの人々を支援するよう学者団体に訴えた。

『ハルマゲドンは近いか』

◆ この質問は,アメリカ,カリフォルニア州の一新聞が人口爆発の問題を取り上げて世に問うたもの。米国住宅および都市開発局によれば,西暦2,000年までに,アメリカではさらに約1億人分の住居が必要となる。同紙は,「環境問題がすでに深刻化していることから,そうした数字を見て,ハルマゲドンを1970年代の半ば,あるいは後期であるとする科学者がいる」と述べている。同紙によればさらに,環境の荒廃に驚がくしている科学者たちは,人口増加の問題がすでに対処できないほど深刻化しているため,世界的な飢饉・疫病・戦争はおそらく不可避であるとみている。

司祭にしかられた従軍牧師

◆ カナダのポート・ムーディにあるセント・ジョセフ・パリッシュ修道院のローマ・カトリックの司祭,ジェイムズ・ロバーツは,従軍牧師たちに,軍人の称号と軍服を取りはずし,国家の職員として手当を受けることをやめるよう要請した。「彼らは高額の手当てを捨て,自分が責任を持つ教会から生活費を得るべきだ」とロバーツ司祭は語った。

ベトナムのカトリック教徒の従軍司祭の副司令官ダニエル・ブリンは最近,ベトナム人虐殺に関して,「わたしたちが戦争一般の,あるいはある特定の戦争のモラルをうんぬんすることはない。わたしたちの務めは,兵隊の霊的福祉を守ることである」と述べたが,それについてロバーツ司祭は次のように論評した。

「このようなことばにはまったく驚かされる。パウロ教皇が現代最大の倫理問題であると呼ぶ戦争のモラルを,いかにして『人間の霊的福祉』と切り離し得るのだろうか」。今日,ブリン牧師のような見方をする神学は道徳的破たんを意味するものとして,すべての人の前にその実体を暴露されている。

「時代遅れの」長老派教会

◆ カナダの長老派教会の主催した全国調査が明らかにしたところによれば,同教会は「改革に遅れ,新しいいぶきがまったく感じられない沈滞したところで,時代遅れではあるし,正常な発展が見られず」,緊急な手直しが必要である。125ページのこの報告書は,「教会の使命に関して,教会員のほとんどすべてが混乱した考え方しか持っていない」ことを示しており,さらに,若い人々との意志の疏通がないと述べている。

この報告書が出されるわずかばかり前,カナダの統一教会にも同様な調査が行なわれた。それによると,関心ある人々や会員の減少が食い止められなければ,ここ15年以内にトロント市中心部で統一教会は事実上姿を消すものと見られる。

ある司祭の見解

◆ 独身の誓いに対する特免を要請している,30歳になるひとりのローマ・カトリックの司祭は次のように語った。「司祭を志願する人がたいていそうであるように,わたしは14歳で神学校にはいりました。それ以来12年間,わたしは世俗から隔離されていました。夏に二,三週間家に帰りましたが,若い女性とのつき合いを避けるように教えられました。女性とふたりだけになることや,デイトすることは禁じられました。……そのとき,神から許された性の行使をまったく放棄して,終世の誓いをすることができる立場にあった,とどうして言えるでしょうか。人々は,そうした若者は自由意志で,自発的かつ厳粛な誓いをしたと言います。しかし,恋愛,結婚,夫婦生活それに子を持つ喜びをまったくといってよいほど知らないわたしたちの約束が,自由意志によるものであるとどうして言えますか。むしろわたしたちは,幼児どろぼうと洗脳の無邪気な犠牲者ではありませんか。そのような少年が,自由意志から自発的かつ真に人間的な決定をすることは不可能です」。

相当な額に上る教会の税収

◆ 西ドイツの教会税の率は,プロテスタントとローマ・カトリック教会によって決められ,国家が税金を徴集する。1968年,プロテスタントの税収入は約1,676億1,600万円,カトリック教会のそれは1,278億7,200万円であった。これは教会の寄付以外の収入であり,また教会の中央行政を経済的に援助するために国から与えられるかなりの額の補助金は含まれていない。これらの教会の総収入は,1969年に約3,600億円であったが,1975年までにはおよそ5,832億円に達するものと見られている。

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