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目ざめよ! 1971
目71 3/22 8–12ページ

おもちゃの価値

小さなバケツ,シャベル,すこしの水と土,または砂 ― 小さな子どもにとって,この組み合わせはとてもすばらしいものなのです。子どもはこれらの道具を使って,城,橋,宇宙船,洞窟など,思いつくまま,気の向くままにいろんなものを作ります。まったく,子どもが手に触れるものはなんでもおもちゃになるのです。

おもちゃには,あらゆる大きさ,形,色,デザインのものがあります。そのほとんどは子どもを楽しませ,子どもの活動を刺激し,同時に,教育にもなるように,という目的で作られています。

おもちゃの数は多く,変化に富んでいますが,仕組みの簡単なものがいちばん丈夫です。ボール,なわ,人形,ジャック,積木,マーブル,プラモデル,乗用車やトラックなどは,長年使われてきましたが,いまだに各新しい世代に人気があります。

あるものは年を経るにつれて改善されました。それで今では,ほんとうの赤ちゃんと同じほど,いろんなことをする人形があります。問題をつくり出して,それを子どもに解決させ,それによって子どもが考え,また決定するのを助けるように特別に仕組まれた,複雑なコンピューターのようなおもちゃさえ少なくありません。

またおもちゃらしくないおもちゃもたくさんあります。親ならば,よく知っているように,子どもは遊びたいと思うと,自分の周囲にあるものをなんでも遊び道具にかえることができます。それは1本のひもかもしれず,植木鉢,フライパン,かぎのくさり,古ぐつ,ありふれた箱や紙袋などのこともあるでしょう。子どもの関心さえひけば,それは子どもの想像する電灯となり,おとなの世界の橋となり,あのすばらしい空想の世界の汽車なるのです。

あるおもちゃが使われない理由

一般的にいって,親とか近い親せきは,いちばん実用的なおもちゃを買います。子どもに何が向いているかをよく知っているのは当然そういう人たちですから。ところが,おもしろいおもちゃが種々手にはいるにもかかわらず,あるものは結局使われずにおわりになります。なぜでしょうか。

ひとつには,ある親は,子どものおもちゃについて,よく考えないからです。たとえば,買い物などしていて,あるおもちゃが目にとまります。すると,色や値段さえ気に入れば,そのおもちゃの価値のことはよく考えないで,すぐに買ってしまう場合があります。

もしつぎのようなことを自問してみれば,もっと賢明な選択ができるのではないでしょうか。このおもちゃは安全だろうか。この型のおもちゃなら,子どもたちはたくさんもっているのではないだろうか。思考力を刺激するだろうか。

なかには,子どもよりも自分におもしろいおもちゃを買う,というまちがいをするおとながいます。あなたにもそんな経験がありますか。

一つの例として,2歳のむすこに高価な汽車のセットを買ってやる父親のことを考えてみましょう。父親は何時間もかかって,それを組み立てます。そしてできあがると,父親のほうがそれを見てすっかりうれしくなってしまいます。ところが,子どもはしばらく眺めているかもしれませんが,やがてどこかへ行って,紙袋などで遊んで,父親を驚かせます。あるいは,おもちゃのハンマーを取り出して,汽車のセットを叩きこわすようなことさえするかもしれません。仕組みがどんなに複雑なものやら,値段がどんなに高いものやら,わからないのですから,2歳の子どもにとっては,それは無理のないことです。子どもにわかるのは,その汽車が動き回るということだけです。子どもはそのことに魅力を感じ,じっとすわって見ているよりも,それといっしょに何かをしようとするわけです。ですから,この種のおもちゃは,その価値が理解でき,そして,組み立てを手伝えるくらいの,少し大きい子どもには理想的ですが,幼児には複雑すぎます。

したがって,子どもの年齢と知能程度は,子どもが喜ぶおもちゃを選ぶのにぜひとも考えねばならないたいせつな点です。

ふつうは簡単なものが一番よい

おもちゃを買うさいの通則は,つくりの簡単なものにかぎるということを,親はふつう経験をとおして知ります。おおかたの子どもは,デザインや機能の簡単なものを好み,高価なおもちゃには目もくれません。あなたのお子さんにも,そういうところがありませんか。

この点を理解するのは,そうむずかしくないと思います。簡単なおもちゃは,幼い子どもが想像力を働かせるのにたいへん必要な,活動と表現の自由を与えるのです。バケツとシャベルを持って浜辺で遊ぶ小さな男の子を見ているだけでも,そのことはわかります。

観察と個性

しかし,どんなおもちゃを子どもがいちばん好むかは,どうすればわかりますか。それを知る最も効果的な方法のひとつは,子どもたちが遊んでいる様子をよく観察することです。たとえば,あなたのむすこさんの大のお気に入りのあのダンプ・トラック ― ほかのどもおもちゃよりもそれが好きなのはなぜでしょうか。あなたはそのことをご自分に尋ねてみたことがありますか。そのおもちゃのトラックをつくづくと眺めたことがありますか。もっともそれに目をとめたことはおありでしょう。それにけつまずいたことが何度もおありでしょうから。でも,子どもの目をとおしてそれを見たことがありますか。子どもの遊びの中で,それがどれほど多くのものに変わるかをご存じですか。

また,あなたの娘さんの大好きなお人形はどうでしょう。縫い目がほつれかけていても片時も離そうとしないのではありませんか。なぜでしょう? あなたは,お人形と遊ぶときの娘さんを観察したことがありますか。娘さんのお人形の扱いかたを見れば,それがわかるかもしれません。子どもは遊びの中で,自分の周囲のおとなのまねをするだけでなく,いろいろな,ちょっとした方法で自己を表現するものなのです。たしかに観察はたいへん役にたちます。

おもちゃにかんするかぎり,子どもは個々別々に扱わねばならないことにも,あなたはたぶんお気づきでしょう。おもちゃのもつ意味は,子どもによってそれぞれ違うので,ある子どもが喜ぶおもちゃも,別の子どもは無視するかもしれません。ある子どもにとって,おもちゃは表現のひとつの手段です。そういう子どもたちは,音をたてるとか,なんとかごっこなど,いろんなことをするのにおもちゃを使うでしょう。別の子どもにとって,おもちゃは楽しみをつくり出すものです。そのような子どもたちは,どちらかというと,おとなしくて,自分を活発な参加者にするおもちゃよりも,静かな見物人にしてくれるおもちゃを好むでしょう。どんなおもちゃが,子どもの性格にいちばん適しているかを決めるには,子どもをひとりずつよく観察しなければならないでしょう。

好奇心と空想を刺激するもの

遊ぶのは子どもの仕事といわれています。それがほんとうなら,おもちゃはたしかに子どもの道具です。調べること,観察すること,推理すること,記憶すること,建てること,精神と肉体を調和させることなどを子どもに教えます。こうした効果のあるおもちゃを子どもにもたせるために,子どもたちがもっているおもちゃを調べてみるのはいかがでしょう。ひとつひとつ手にとって吟味し,つぎのような働きをするものかどうか考えてみましょう。

まず第一に,おもちゃは子どもの好奇心をそそる力をもっていなければなりません。それがなければ,子どもの関心を長くつなぎとめておくことはできないでしょう。赤ちゃんのおもちゃが,わざわざ大きく作られ,鮮やかな色が使われている理由のひとつはそこにあります。そういうおもちゃは,まず赤ちゃんの注意をひきます。いったん注意を向けたら,赤ちゃんはその物のことをもっと知りたいと思います。そこで,それを握ろうとします。振ってみます。抱きしめたり,たたいたりしてみます。そして,もちろん,最後に口へもっていって,味をみます。そうしているうちに,こわしてしまうことも少なくありません。しかしそれでも,おもちゃはその目的を果たしたのです。そのおもちゃは赤ちゃんにより大きな喜びを与え,また新しいことを教えて,赤ちゃんの知識をふやしたのです。

また,おもちゃは,子どもの空想を刺激するものであることがたいせつです。おもちゃが,いったん子どもの空想をかきたてると,それは際限なくいろいろなものに変わります。なにもちゃんとしたおもちゃでなくてよいのです。3歳の男の子があなたのくつを片方手にすると,それはたちまち大海を行く船になります。逃亡者のかくれている洞窟になります。縫いぐるみの動物や生きたこん虫を収容した箱舟になります。ひょっとすれば,その中には死んだカエルや,生きた毛虫が混じっているかもしれません。このように使えるおもちゃはいくらでもあります。子どもにとって大事なのは,使われている材料ではなくて,子どもの思考の目を通して,それが何になるか,ということです。なんでも自分でやってしまう,複雑な機械仕掛けのおもちゃは,子どもから空想の楽しみを奪うのです。

女の子の場合も同じことがいえます。小さな女の子は,母親の服を着飾って,人形を相手にままごとをするのが大好きです。全部の人形をベッドの上に並べる子もいるでしょう。それらの人形は,厳格な先生の講義に聞きいる学校の生徒になります。かと思うと,つぎには,やさしい看護婦の看護を受けながら,並んで寝ている病人になります。また,別のときには,最前列で彼女のすばらしい舞台演技を黙って見守る観客になります。

この点で,ひとこと注意をするのが適当かと思います。近ごろは,子どもの想像力を抑圧する傾向のあるものがあまりにも多くなりました。テレビその他の多くの便利品が,過去の素朴な楽しみを子どもたちから奪いました。その結果,読書は,ほとんどすたれてしまいました。読書は,子どもにとって,学問という新しい世界を開く手段となるものですから,これは残念なことです。ラジオを聞くことが人気のある娯楽だった時代には,ひとつのへやに子どもたちがいっぱい集まり,ある番組を聞いたあと,それについて,いろいろな考えを話し合ったものです。

テレビはたしかに子どもたちを教育するひとつのすばらしい手段ではありますが,子どもたちの想像力の働きを妨げるという面があります。多くの子どもたちは,1回に何時間もテレビの前に,なんらかの知的な刺激を受けることなく,じっとすわっています。事実,カーネギー社団法人,フォード財団,および米国教育局の調査によれば,「学齢前の子どもたちが,週54時間テレビを見ている」ことがわかりました。その責任の一部は,テレビをいわば電子機械の子守として利用する親にあると指摘しています。たしかに思慮深い親なら,子どもを楽しませるだけのものではなく,楽しませると同時に,考えさせる娯楽を与えて,この傾向を押えることに努めるでしょう。

からだの発育を助けるもの

せんさくと空想の発展段階を通過すると,子どもの遊びは,からだを動かすものがずっと多くなってきます。この時期には,からだの成長を助けるおもちゃが一番実用的です。3歳までには,子どもの遊具の中にはたいてい,筋肉運動の共同作用を向上させるものや,反射作用を強化するものが含まれるようになります。

三輪車や片足スケートなどは,足の筋肉を発達させるのに最適です。こうした機動性のある遊具に乗って動き回るうちに,子どもは手足の運動の調子を合わせて,そうしたものを操縦することができるようになります。そしてつぎには,なわとびとか,スケート,ぶらんこ,自転車などがこなせるようになるかもしれません。子どもにとって,こうした肉体的活動はたいてい骨のおれるものですが,それでも子どもは,その動く感じ,とくにスピード感を楽しみます。それは子どもに喜びと笑いを与え,同時に,子どもの発育を助けます。

からだを動かす遊びが多くなると,子どもはからだの運動にしかならない遊具だけに注意を集中しがちになります。ですから,遊びのバランスが失われないように気をつけてやるのは親の責任です。肉体だけの活動の埋め合わせとして,本を読むことや,パズル,種々のテーブル・ゲームなどをするのもよいでしょう。

技能をひきのばす

ある子どもは,たいへん幼い時から非凡な技能のあることを示します。事実,子どもの好む遊具は,その子のもつ能力と関係していることが少なくありません。飛行機とかモーターの付いたおもちゃを好み,その好みが変わらない子どもは,大きくなって,機械関係の仕事に才を示すかもしれません。また,4歳でピアノにひどく興味をもち,よくピアノをいじる子どもは,音楽の才能があるのかもしれません。もちろん,あなたの屋根の下にいるのは,モーツァルトやアインシュタインの卵ではないかもしれません。しかし,もし子どもが何かの才能を示せば,特定のおもちゃを与えて,それをのばすようにしてやることができます。

いろんな安い遊具があります。親はそうしたものを使って,将来その能力をのばすためにレッスンにかよわせるのが適当かどうかを決めることができます。種々の弦楽器,クジロフォン,ハーモニカ,アコーデオン,いま人気のあるギターなど,あげるといくらでもあります。そのほか,粘土細工のセット,化学セット,水彩画用セットなどもあります。

芸術に特別の才能のない子どもでも,以前知らなかった新しい方法で自己を表現することを楽しめます。おもちゃは,子どもたちの小さな世界を,広く大きく拡大することができるのです。

今後のおもちゃの選択

子どもたちのおもちゃを調べているうちに,なんらかの理由で,自分が希望するほどの効果のないおもちゃがいくらかあるのに,あなたはお気づきかもしれません。しかしそうかといって,それらが危険なもの,よくないものでないかぎり,捨てる必要はありません。このつぎからもっとよく選ぶようにしよう,と思えばいいわけです。安全ということは確かにたいせつな要素です。つくりのそまつなおもちゃはこわれやすく,けがのもとです。どんなおもちゃも幼い子どもが持つおもちゃはとくに,ふちがとがってはいないか,さびはしないか,塗りがはげはしないか,その他,危険をはらむ点をよく調べてみなければなりません。

また,おもちゃの中には,安全ではあっても,子どもにもたせるにはよくないものがあります。店で売られているとか,いま多くの子どもたちに人気があるからといって,神の定められた原則を守る人々は,それに影響されてはいけません。乱暴者になるよう,また「殺す」まねをするよう,子どもを組織的に訓練するおもちゃは,「互に熱く相愛せよ」とか,「平和を求めてこれを追ふべし」というキリストの命令にそぐわないものです。(ペテロ前 3:11; 4:8)それで,安全と人気のほかに原則も,クリスチャンの親のおもちゃの選択を左右するものです。

そういうわけで,これからはもっと賢明におもちゃを選ぼうと考える人は,ひとつひとつのおもちゃがどんな面で子どもに役だつかを,さらによく考慮する必要があるでしょう。そのおもちゃは,子どもの好奇心や空想をかきたてますか。手足の共同作用を向上させますか。創作的な能力を刺激しますか。そして一番重要なこととして,それは子どもに考えさせることをしますか。たしかにおもちゃは,子どもの知能と身体の発育を助ける貴重なものです。そして親は子どもの発育を導く道具として,それを用いることができます。

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