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目ざめよ! 1971
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ニキビ ― 十代の若者の悩み

あなたはニキビに悩むティーンエンジャーですか。あまり気にしないことです。自分にはひどく見えても人はそれほど感じないものです。おそらく異性に興味をもちはじめたために,自分の容姿を強く意識するようになり,ニキビがとりわけ気になるのです。

実をいうと,もしあなたが男の子ならば,ニキビができたことを,かえってありがたく思わねばならないくらいです。なぜかというと,ひとつには,ニキビは,あなたが去勢された男子でない証拠だからです。去勢された男子はニキビに悩まされることはありません。ニキビをつくるのは,男性ホルモン,つまりアンドロゲンです。その証拠に,去勢された男子に男性ホルモンを注射するとニキビが出ます。(女性ホルモンは反対の作用をする。そのために,ニキビに悩む少女たちに女性ホルモンを与える医師もいる)そしてもうひとつは,男女のニキビは両方とも,「男性ホルモン」と呼ばれるものの活動が増した結果ですから,ニキビは,あなたのからだの順調な成長を示すものと言え,ひいては,知的にも感情的にも成人に向かう希望がもてるということです。

しかしこのホルモンのどんな働きが,ニキビの原因になるのでしょう。

皮膚は,数個のおもな層でなっています。表皮として知られている層は,さらにいくつかの層に分けられ,その一番上の層は,屋根のこけら板にたとえることができます。表皮の下には真皮があって,その中に,血管,神経,汗腺,皮脂腺,毛根があります。汗腺は,真皮から皮膚の表面に通ずる専用の孔をもちます。毛は細孔の中に収まり,そのそばに二つから五つの皮脂腺があって皮膚に油を供給し,皮膚を柔らかくなめらかに保ち,また保護します。

思春期になると,少年の場合も少女の場合も,「男性ホルモン」のために,この皮脂腺の分泌する脂肪の量が増加するようです。また,皮膚の一番上の層の細胞は,剥離するよりも早く増加するようです。その結果,少年少女両方とも,約80パーセントが,ひとしきりニキビに悩まされるわけですが,女子よりも男子のほうによくニキビができます。しかし男子よりも女子のほうに早くからニキビができはじめます。重症のニキビは必ず油性の皮膚と関係があります。油性の状態は,多くの場合,ニキビがなくなったのちもつづきます。また,思春期が近づくと腎臓の働きが活発になるので,血液から不純物を除くことが問題となり,皮膚の負担が重くなる,というふうにも説明できるでしょう。汗を出すことが腎臓患者によいことは,よく知られています。

ニキビをひどくするもの

思春期にホルモンの活動の増加がつきものである以上,ニキビには手をほどこすすべがないということでしょうか。必ずしもそうとは言えません。もっとも,重症の場合は,ニキビの出やすい体質を受けついでいることが考えられます。そのことは,重症のニキビの青年がしばしば,若い時に同じくひどいニキビに悩まされた両親をもっていることからもわかります。

ニキビを悪化させるものの中には,皮膚を不潔にすること,刺激の強いせっけんを使うこと,またはニキビをつぶすくせなどがあります。

ニキビが油性の皮膚と関係のあることから考えると,皮膚を油にさらすことは,ニキビをいっそうひどくすることかもしれません。ですから,油や油製品のそばにいたり,油を扱わねばならない職業の人は,そのためにニキビがひどくなる可能性があります。1970年5月号の「皮膚病学にかんする記録」には,「ポマード・ニキビ」についての興味深い報告がのっています。それによると,頭髪のちぢれをのばすためにポマードを利用するアフリカ人が,よくこれに悩まされるということです。またおもしろいのは,ふつうのワセリンや鉱油製品のほうが,上等で高価な,そして盛んに宣伝されている製品よりも,ニキビをつくる可能性はずっと少ないということです。

感情的な問題がニキビの原因になることや,ニキビを悪化させることも,一般に認められています。医学関係の有名な著者であり編集者でもある,モリス・フィシュバイン博士の指摘するところによると,「ニキビに悩む者と両親または親しい友人との間の反目さえ」,がんこなニキビの原因になりうるとのことです。ですから,ゴードン・サウ博士のような一流の皮膚病学者が,休息や睡眠の不足はもちろん,若い人々が試験や学校のスポーツのことをむやみに心配する時のような神経の緊張も,ニキビの原因になると主張するのも,不思議ではないわけです。

ニキビは若者が性にめざめる思春期につきものなので,昔は,ニキビは性となにか関係があると信じられていました。現代の医学者の大半は,自慰とニキビは全く関係がないと強く主張します。しかし,間接的には,やはり関係があると言えるかもしれません。つまり,その習慣が感情の問題をつくりだし,それが心配の種になって,ニキビの発生に関係してくるわけです。しかしこの習慣がなくてもニキビはでき,この習慣に陥っていても,ニキビがでないこともあります。

そして最後に食事の問題があります。皮膚病の専門家たちは多年,食事こそニキビの決定的な原因と考えたものですが,今ではたいていの医学者が,ニキビと食事とを関係づける見方をとっていません。

どうすればよいか

ニキビに悩む人に開かれている治療の道は二つあります。ひとつは「局処」治療です。つまり皮膚の局所を治療することです。ニキビがひどくなるのは夏よりも冬なので,日光がニキビによいことは,一般に意見が一致しています。しかしニキビの治療に太陽灯を使うことについては,それほどの意見の一致は見られません。もし太陽灯を使うとすれば,やけどをしないように注意しなければなりません。いちばんよい方法は,太陽灯にかかる時間を最初のうちはごく短くし,それを徐々にのばしていくことです。

皮膚病学者は一般に,皮膚をいつも清潔にしておくよう特別に注意することをすすめます。最近この問題について書く人たちがすすめているのは,皮膚をかわかす力の強いせっけんで,何度も徹底的に洗うことです。昔風の洗濯せっけんか,いまの薬用せっけんでもよいようです。ふつうならば,毎日いく度も顔を洗うことはそう簡単ではないので,皮膚病の専門家は,アストリンゼン・ローションをすすめます。水泳もよいと言われています。ミルトン・ロス博士のような現代の専門家によると,ニキビの問題は,基本的には,「数オンスのせっけん,薬物治療,そしてまじめな努力」の問題です。どのケースもそうとは言えませんが,多くの場合はそういうことかもしれません。

全身を治療する方法

全身療法の場合は,ニキビを一種の症候と見なし,その原因をつきとめることに力を入れます。この療法は,ストレスがニキビをつくるのに大きな原因になりうるということを前提としています。ですから,学校の試験とかスポーツとか,または個人的な問題について,むやみに心配しないようにすれば,状態はよくなるかもしれません。とりわけ両親に協力し,両親の良い点を認めて感謝し,欠点をおおげさに考えないことです。これは家庭での緊張を和らげるのにたいへん役にたつでしょう。愛は徳をたて,他の人の弱点をおおう,と聖書が述べていることを忘れないようにしましょう。家族の中の愛が,ニキビを軽くするかひどくするかの相違をきたらすのは,もっともなことです。―コリント前 8:1。ペテロ前 4:8。

運動もすすめられています。全身の健康を増進させるものは,ニキビにも抵抗する働きがあるからです。このことから考えれば,休息と睡眠も十分とるように気をつけねばならないのはいうまでもありません。寝る時間になったら,テレビを切って,自制力を働かすことを学びましょう。

あるひとはビタミン類をすすめます。これは効力のある場合と,ない場合があります。ふつうはビタミンAがニキビに悩む人のために処方されますが,ビタミンB,C,Dも効果があるといわれています。

食事はどうでしょうか。ニキビの問題を扱うさいに,現代の傾向として,食事はほとんど完全に無視されるので,ひどいニキビに悩む十代の人たちは,どうすればよいでしょう。

ある若い女性の失敗をくりかえしてはなりません。その人は,多くの医師にかかり,薬物治療もしたのに,ニキビがどうしてもなおらず,有名な一医師に,手紙で苦情を訴えました。彼女の話では,食事はニキビと関係ないと医師から言われたので,いままでずっと,甘い物や練粉菓子を食べてきたということでした。これでは困ります。もっと分別を働かせて,研究してみなければなりません。自分で調べてみるのです。バランスのとれた食事は,だれの健康にも欠くことのできないものです。皮膚病学の教授サウ博士によると,食べてはいけないものは,チョコレート,ピーナツバター,アイスクリームなどに類する食品です。甘い物や脂肪類,とくにジャガイモのから揚げや薬味のきいた食物の食べすぎは,避けねばなりません。カキやそのたぐいの海産食品はほどほどにすることです。神経のくすりや頭痛薬も飲まずにすますようにしましょう。もしそうした自制でニキビが直るとすれば,その自制はするだけの価値があるのではないでしょうか。しかし一方,くだものと野菜はたくさん食べなければいけません。

これらの提案を二,三週間実行してみるのはいかがですか。それでよくなる様子がなければ,あなたの場合は別の治療法を考え出さねばならないでしょう。今まで以上にビタミンや運動,または,緊張をほぐすために休息や睡眠が必要なのかもしれず,あるいは皮膚科の医師に治療してもらうほうがいいのかもしれません。

しかし,あらゆる手をつくしたあとは,ニキビに悩むティーンエンジャーは,少しの基本的原則をおぼえておくとよいでしょう。それは,人々があなたといるのを喜ぶような,善良で明るい性格と立派な特質とを身につけるように注意を傾けることです。いつもきちんとした清潔な服装をするように気をつけましょう。ニキビがなおらないからといってあせってはいけません。おそらく,それは一時的なものでしょう。ニキビのおかげで虚栄心がなくなり,他人の苦しみをいっそう深く思いやるようになったとすれば,ニキビも姿を変えたしあわせとなることを,おぼえておきましょう。非常に大ぜいの人が,若い時に同じ問題を持っていたのですから,ほとんどの人はあなたの気持ちがわかります。あなたのいまのしあわせを認めて,神に感謝することです。あなたには若さと力という大きな祝福があるのです。―箴言 20:29。

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