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目ざめよ! 1971
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香港の結婚式

香港の「目ざめよ!」通信員

香港の結婚式には,中国に伝わる伝統がたくさん関係しています。しかし,中国のどの地方から来ているかによって,守る伝統はそれぞれ異なります。また欧米の影響も変化をもたらしました。したがって,結婚式の方法にもいろいろあって,これが香港の結婚式の正確な標準である,と断言できる人はいません。しかしそれでも,ここにはほかの国の人々がかなり奇異に思うのも当然と考えられる習慣がいくつかあります。

若い二人がお互いに会ったこともないうちから,青年の両親が仲人をとおして娘さんの両親に話をもちかけ,結婚を取り決めるのが,長い間の中国の習慣でした。しかし今日の香港では,求愛はふつう欧米風に行なわれます。二人が婚約するのは,ほとんどの場合,20代の半ばか後半ですが,デートは今では十代で始めます。

日取りを決める

求愛中の二人が結婚を決意すると,ふつうは青年のほうが娘さんの両親のところへ行ってそのことを話します。時には青年の両親か,たまに,両家の知っている仲人が,青年のために仲にはいります。両家が接触するこの時に,式に関係したこまかい事柄,結納金その他必要な事柄が話し合われます。そうした話し合いでは,娘さんの両親が主導権を持ちます。

式の期日を選ぶ段になると,両親は「吉日」を選んでくれる占い師に相談をする場合もあります。あるいは中国の暦を調べて,「吉日」を選ぶ場合もあります。中国の暦は根本的には占星術の本で,一年の各日と,その日にしてよいことと,悪いこととが列記されています。香港ではクリスチャンでない人も,キリスト教世界の教会員さえも,「縁起」を非常に大切なものと考えています。「縁起」を良くするためには,あらゆる手がつくされます。

「酉年」の陰暦1969-70年は,春の祝いが二つあったので,結婚するには「縁起」のよい年と考えられました。ですから,その年に結婚届けを出そうとする新郎新婦の長いリストができました。しかし,「戌年」の陰暦1970-71年は,春の祝いがひとつもないので,盲年と呼ばれています。それで,結婚するには「悪い年」と考えられています。

しかし,エホバ神のクリスチャン証人たちは,占星術,易,または「縁起」や「運命」を左右する偽りの神々と関係のあることはみな,聖書がきびしく禁じていることを知っています。(申命 18:10-12,イザヤ 65:11,12)それで,挙式の期日も,当事者や家族また友人の都合の良い日を選んで決めます。そして,「縁起」の神などに頼らず,人間の創造者であるエホバ神に頼って,祝福と幸福な将来とを求めます。

結納金

いったん挙式の日取りが決まると,花嫁の値または結納金とも言うべきものについての話し合いが始まります。花嫁の値は,聖書時代の神のしもべたちも払いましたから,それ自体は,クリスチャンにも差し支えのない習慣です。結婚するのが,初子の長女である場合,その値は,たとえば四女の場合よりも高いのがふつうです。

結納金は,新婦の両親に直接支払われるか,または料ていでのひろう宴の費用として支払われる一定額のお金のことです。テーブルの数や,またあるコースには,たとえばキノコやチキンやアワビを使わねばならないといったことは,新婦の両親が決めて契約するのが習慣です。

披露宴のひとつのテーブルは定員12名です。新婦の両親は,20テーブル以上の費用の支払いを要求するかもしれません。ひとつのテーブルの費用は,献立や料ていによりますが,1万2,000円から2万5,000円くらいです。それでもこれは,新婦の家族の親族や友人だけのテーブルです。新郎の家族も,同数のテーブルを準備するかもしれません。

ところがこれは,結納金支払いの一部にすぎません。新婦の両親は,結婚式の前に,友人や親族に配るウェディングケーキを何斤か「吉日」にとどけるよう要求するかもしれません。

また新婦の家族は,結婚式から3日目に,1頭かそれ以上のブタの丸焼きを送ってもらいたいと申し出るかもしれません。昔の中国では,新婦が処女であることを新郎が確認した証拠として,結婚式後3日目に,ブタの丸焼きを送りました。近ごろは,この3日目の習慣はいつも守られるとはかぎりません。また,ますます不道徳になっていくこの世界では,そうしたブタは必ずしも純潔を示すとはかぎりません。最近このブタ肉は,当日,式のあとに送られることもあり,披露宴の献立に組み込まれることさえあります。

新郎は,結納金をどれだけ請求されようと驚きません。それは予期しています。しかし,やすやすとは承諾しません。テーブルの数,ケーキやローストポークの量などまけるように掛け合います。もし仲人がいれば,仲人がその掛け合いを行ないます。

この掛け合いは,双方が妥協して,穏かな結末を見るのがふつうです。ところが,これで仲たがいが生じ,結婚式を取りやめるという結果になることも時々あります。あるいは親族が別々に披露宴を開いたりします。もちろん,新郎の両親は費用のことを心配します。というのは,むすこが結納金を支払うのを助けたり,全額を負担したりする場合もあるからです。結婚式の費用を出してやれば,子どもたちは,年取った親を世話する責任がある,と考える人もいます。

ある伝統を厳重に守るとすれば,新郎は,花嫁の家族全部の服を新調する費用を払わねばなりません。そのうえに,花嫁衣裳があります。花嫁衣裳には西洋の伝統的な白がよく使われます。結婚式の日に花嫁は数回色直しをするかもしれません。それらの衣裳の中には中国の「クワクワン」も含まれます。コートと長いスカートのこの伝統的なドレスは,7万円から40万円あまりかかります。ですから,ほとんどの新郎新婦は,1日5,000円ないし4万円余でこの衣裳を借ります。

「では新婦の両親はなんの支払いもしないのですか」とあなたは尋ねるかもしれません。彼らも何かをするのが普通です。結婚式にかんする掛け合いのあとは,新婦の両親は新婚夫婦に何を贈るかがよく話し合われます。それは新居の家具かもしれません。しかしベッドは別です。これだけは花むこが買わねばならないことになっています。もし新婦の両親が裕福な人ならば,アパートを借りて1年分のへや代を払ってやるか,または買い取ってしまう場合もあります。

結婚式の日

ついに結婚式の日がきます。花むこはまず花嫁を連れに行きます。花むこが到着しても,花嫁の家族や友人は,花むこが「縁起銭」を出さなければ中へ入れません。赤い包みにはいったこのお金は,ドアをあけた人か,または家の中にいるすべての人に配られます。これを払ってはじめて花むこは花嫁をもらいうけます。しかし真のクリスチャンは,「縁起」の関係したそうした習慣はいっさい守りません。関係者には前もってそのことを説明しておきます。

つぎに新郎新婦は,式を挙げるために結婚登記所に出かけます。香港では,政府の登記所か,またはその権限を付与されている数少ない大教会のひとつに行かなければ,結婚した者として法律的に登記してもらえないのです。希望どおりの日時に登記所で式を挙げるには,十分前もって申し込んでおかねばなりません。ですから香港には,遅い花嫁などいません。おくれたら,順番をにがしてしまうのです。

エホバのクリスチャン証人たちは,この結婚登記法に進んで従います。そのように法律的に登記された結婚だけが,神に是認されることを知っているからです。法律的な結婚式に加えて,エホバの証人は,クリスチャンの奉仕者に頼み,結婚とそれに伴う責任にかんする,聖書にもとづく話をしてもらうように取り決めます。これは,結婚登記所においてか,または披露宴の前に行なわれます。

しかし香港のある人たちは,「吉日」に結婚することを望みます。しかし,その日に結婚を登記するには時期が遅すぎる場合があります。そうすると,彼らは,中国の慣習的な結婚式を挙げ,婚姻登記がすまないうちにいっしょに住みます。しかしその二人は,事実上法律的に結婚していないので,聖書的にいえば,いっしょに住むことはまちがいです。

中国の習慣によると,花嫁は式のあと「クワクワン」を着て家にもどり,台所の神,天の神,地の神その他,家族の崇拝する神々の祭壇の前で,叩頭の礼,つまり頭を地につけて礼拝を行ないます。次に,額,仏壇,壁にかけてある写真など,先祖を象徴するものに向かって叩頭の礼をし,最後に,家族の者に叩頭の礼をしたあと儀式として家族にお茶を供します。聖書の神を崇拝する人々はむろんこのような習慣にはあずかりません。神のことばはそういうことを偶像崇拝として非としているからです。―出エジプト 20:3-5。

披露宴

披露宴は10コースかそれ以上でなり,夜遅くに行なわれます。親族や友人は遅いのを好むのです。おそければ,午後早く料ていに行って,食事の時間 ― 午後10時前後 ― までかけごとができるからです。もちろん,クリスチャンの新郎新婦が,披露宴の席上でかけごとをゆるすことなどありません。聖書はかけごとを認めないからです。

新郎新婦はふつう,結婚式の前か,結婚式のあいだ,またはそのあとに,お金その他の贈り物を受けます。これは費用をまかなう助けになります。しかし香港の結婚式は,おわかりのように,多くの場合たいへんな費用がかかります。ですから,新婚夫婦は結局無一文になるか,悪くすれば借金をしょいこむかもしれません。結婚式の費用を払うために,外国でハネムーンの休暇をすごす計画などを取りやめねばならない新婚夫婦もあります。

クリスチャンは,神が非とされないかぎり,結婚式の習慣に異議を唱えるものではありませんが,神への奉仕を妨げるような借金などしないように,良い判断を働かせます。ですから,彼らの香港風の結婚式は,どこの結婚式でもそうであるように,楽しい忘れがたいものになるのです。

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