防水処理
● 防水処理は現代の人間が最近発明した方法ではない。事実,人間はそれを鳥,特に水鳥から学んだといってよかろう。それら飛ぶ生き物には創造者の計らいによって防水の仕組みが整えられている。油をつくりだす腺が備わっており,その油が羽毛全体に分泌されて防水処理が施されるのである。羽毛に防水処理が施されているおかげで,カモは一晩中,湖上で眠っていても,ずぶぬれにはならない。H・モーティマー・バエッテンは「内陸の鳥類」と題する本の中で「野ガモは泳いだり,もぐったりしても,表面の羽毛のほかは湿気を帯びるようなことはない」と述べている。