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目ざめよ! 1972
目72 2/22 10–11ページ

アフリカの草原に住む背高のっぽ

ローデシアの「目ざめよ!」通信員

世界一背の高い動物 ― これがキリンの他に誇るところです。アフリカの草原にすむこれらの背高のっぽのなかには,身長が6メートル近くあるものがいます。生まれたばかりのキリンでさえも2メートル近くあります。そうです,アフリカの乾燥した広野に住むこれらののっぽさんたちは,地球上で,木に次いでいちばん背の高い生物です。

キリンを初めて見る人がたいてい目をとめるのは,その長い首と細長い足です。首が,からだの他の部分とひどく不釣合いに見えるのです。しかし,そのように見せるのは,首よりもむしろ,この動物の短い背骨なのです。

長い首

おとなのキリンの首は2メートルから2.5メートルくらいありますが脊椎骨の数は,カバなどの他の動物と同数で,7個あります。もちろんその7個の脊椎骨は,他の動物の脊椎骨とくらべればたいへん大きなものです。でもキリンの首はおどろくほどしなやかなのです。

キリンを見ただけであなたは,あの長い首を通して脳まで血液を押し上げるには,心臓がよほど強力でなければならないと思うでしょう。キリンの心臓はたしかに大きく,長さ60センチ,壁の厚さ約8センチ,重さがなんと11キロもあります。キリンは大きな動物ですから,心臓の鼓動も普通ではありません。人間のおとなの鼓動が1分間に約72回であるのにくらべ,キリンのは150回ないし170回です。

また人々が長いあいだ不思議に思ってきたのは,キリンが急に頭を地面に下げても頭の中の血管が破裂せず,急に頭を上げてもめまいがしないのはなぜか,ということでした。それはキリンが動脈や静脈に多くの弁を備えているためです。そのうえ,脳を過度の充血から守る「不思議な網」と呼ばれる,スポンジ状の網状組織があります。このすばらしい,いわば「変圧器」は,脳に通ずる主要動脈である頸動脈の血液の流れを妨げるのです。つまり血液を分散させてこまかい血流にするのです。そしてそれらの血流は,血圧を乱すことなく,最後に脳に達します。すばらしい仕組みではありませんか。

キリンの首は長いのだから,地面に顔をつけるのはやさしいことだ,と思う人がいるかもしれませんが,そうではないのです。首の筋肉と靭帯が,胸椎の背面の長い背骨にくっついているために,前足を広げるか,ひざを曲げるかしなければ,キリンは地面に顔をつけることができないのです。これはとてもやりにくい動作ですし,敵の攻撃を受けやすくします。ですからキリンは,水を飲むとか,塩をなめるためにそういう姿勢をとるときには,頭をひょいと上げたり,下げたりして,周囲に危険がないかどうかよく見ます。

広野の木々のこずえの葉を食べる動物

キリンのおどろくべき長身は,好物を食べるのにはあつらえ向きです。アフリカの草原にすむこれらの背高のっぽさんたちは,とげのある,高さ五,六メートルのアカシアの木のてっぺんの葉を好んで食べます。キリンはそのおいしい葉を食べる手段を備えています。45センチもある長い舌で小枝や木の葉をやすやすともぎとれるのです。それにしても,アカシアの木の鋭いとげはどうするのでしょう。キリンはとげのことなど気にしないようです。キリンのくちびるにはかなりたくさんの毛が生えており,内側も荒く,ざらざらしているためかもしれません。

アフリカの草原のこの反すうするのっぽさんたちは,牛や羊を飼う人たちと争いを起こさない,数少ない野生動物のひとつです。それもそのはず,牛や羊は,木のてっぺんの葉を食べることはできませんから。

それほど木の葉が好きなのに,キリンは深い森がきらいです。ですからキリンが見られるのは,「草原」と呼ばれる広い乾燥した地方です。背の高さと,そのすばらしい視力とを考えるなら,キリンが広野を好むわけがわかります。「アフリカの猟獣のなかで,キリンは一番鋭い視力をもっており」,その目は,頭を回わさなくても,ほとんどあらゆる方向を見ることができる,と動物学者ジョージ・G・グッドウインは言っています。ですからキリンは,危険が近づくのを遠くにいて察して,急いで逃げます。キリンをねらうライオンも,自分が見つかったと気づくと,攻撃を断念するようです。ライオンがキリンを殺すときは,たいてい,キリンの視界がさえぎられる,樹木の多い場所です。

興味深い事実

この背高のっぽの動物については,興味深い事実がたくさんあります。たとえば,キリンは広野を時速50キロくらいで疾走します。ゆく手にかなりの数の樹木があっても,枝の下や木のあいだでは,頭や首を前後左右に動かしながら,ぶつからないように走ります。足の速いキリンには,馬でさえ容易には追いつけません。「すばらしく優雅なフォームと行動のリズム」と描写されているとおりに,大またでゆったりと駆けて行きます。

赤ん坊のキリンが,どしんと音をたてて生まれてくるのは有名です。それもそのはず,生まれるときに1.6メートルも落下するのですから。動物園の経験によると,これが赤ちゃんに悪影響をおよぼすことはなく,生まれて5分もすると立つことができ,20分後にはえさを食べることができます。成長すると,大きな雄のキリンの体重は1,400キロから1,800キロになります。

キリンにとっては寝ることもそう簡単な問題ではありません。背が高いので,しばしば立って眠ることを好みます。しかし,横になって眠るキリンもいます。

キリンは,長い黒いまつ毛におおわれた,大きな濃い茶色の目をもっていて,人を引きつける表情をしています。頭には2本の角があります。これはキリン独特の角です。その堅さは象牙に近く,キリンの一生のあいだ皮をかぶっています。一組の角はどのキリンにもありますが,種類によっては,ひたいのその角の前の,目と目のあいだにもう1本角があります。

木のように背の高いこの動物の別の特異な点は,血圧です。それは世界最高で,人間の血圧の約3倍もあります。でもこれは,キリンのおどろくべき点のひとつにすぎません。アフリカの草原のこの背の高い動物たちは,すばらしい造り主の存在を物語るものです。「神の見えない特質は……造られたものによって知覚できる」― ロマ 1:20,新。

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