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目ざめよ! 1972
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頭痛がするときにはどうすればよいか

英国諸島の「目ざめよ!」医学通信員

一生,頭痛を経験しないで過ごす人はまずいません。最近,流感にかかったときのことや,かぜで副鼻腔や気道がひどい炎症を起こして頭痛に悩まされたときのことを思い出してみてください。頭の中のあの鈍い痛みや,ずきずきするような痛みは,あなたが病気であることを知らせる憂うつな症状のひとつです。せきやくしゃみをするたびに,頭痛は激しくなるような気がします。まくらに頭をつけて休めるときには,ほんとうにうれしくそして目が覚めて頭痛がしなくなっているときには,ほっとした気持ちになります。もしこの種の頭痛を経験するだけですむなら,あなたは感謝しなければなりません。

今日,多くの人々は ― そしてある人は毎日のように ― はっきりした基礎的疾患の伴わない頭痛に悩まされています。この種の頭痛は激しく,これが起きると,何もすることができなくなることがあり,しかもすぐに痛みがおさまるとは限りません。ひょっとしたら,あなたの頭痛はこの型のものかもしれません。そうであれば,その痛みがなくなればどんなにありがたいかしれない,と思っていらっしゃることでしょう。

それにしても人々はなぜ頭痛に悩まされるのでしょう。頭痛がするときに実際に痛んでいるのはどこなのでしょう。頭痛にも種類があるのでしょうか。どんな要素が頭痛をひき起こすのですか。これらの質問に対する答えをたよりに,頭痛がするときにはどうしたらよいか考えてみましょう。

保護機構

人が痛みを感ずるのは,からだに保護機構が備わっているからです。それは一部の痛覚感受組織が刺激されていること,そしてからだとその有害な刺激物質との接触を断つ処置が必要なこととを告げる警報装置にたとえることができます。

頭痛の場合もそれと同じで,万事がうまくいっているわけではないことを,あなたに知らせるのです。肉体や精神にくつろぎや健やかさを与えるためにも,処置を講ずることが必要です。ですから,頭痛がするときにはどうすればよいか,ということに関心を持つのはごく当然のことです。

しかし,頭痛がするときに実際に痛んでいるのはどこなのでしょうか。どの痛覚感受組織が関係しているでしょうか。驚くべきことに,脳自体は,痛覚感受組織ではないのです。痛覚機構は脳の重要な機能ですが,外科医や生理学者たちの示すところによると,頭蓋内で頭痛が生ずる場合,それは脳が刺激されているためではなく,脳の血管もしくは被膜のけん引または伸展によります。同様に,頭蓋の外で頭痛が生ずるときには,痛感はほとんどの場合,動脈の壁の中や,頭やくびの強力な筋肉の内部にある細い神経細胞の刺激が原因です。

したがって,痛みを起こす刺激物質の根源の発する部分がどこにあるかが,頭痛の特徴を決定すると言えるでしょう。もし動脈が関係しているならば,心臓が鼓動するたびに血管の壁が博動するので,ずきずきと痛む性質の頭痛がします。これと対照的に,筋肉が関係しているなら,もっと絶えまなく痛む型の頭痛がします。

以上のことから,頭痛にもいろいろな型のあることがおわかりと思います。したがって,治療の方法も,頭痛の種類と原因によって異なります。

いろいろな型の頭痛

警告的症状である頭痛は,種々の状況から生ずるようです。それらの状況には,生命にかかわるほど危険なものもあれば,ずっと軽い性質のものもあります。頭痛の種類は二つに大別されます。一つは,基礎的疾患があって起こる頭痛で「器質性」頭痛と呼ばれているもの,もうひとつは,ある機能障害が原因で起こる「機能性」頭痛です。

器質性頭痛には,鼻および含気洞に影響をおよぼす炎症やアレルギー状態,歯やあごの障害,目や耳の病気,頸部の脊推骨の病変,前額の動脈の炎症,もっと重いところでは脳腫瘍,脳脊髄膜または脳の被膜の炎症によるものが含まれます。これらの状態の場合に,頭痛はたいてい病気の特徴をなす数個の症状や兆候のなかのひとつにすぎず,早急な治療が必要です。

しかし,あなたは次のことを知って安心なさるかもしれません。つまり頭痛の大部分,おそらく90%くらいは,機能性のもので,頭蓋内外の構造の病気によるものではない,ということです。この種の頭痛はたいしたことはないと一般に考えられていますが,それでもやはり,生命活動の何かと関係のある機能が障害を起こしていることを警告するものです。普通に起こる頭痛はおそらくこの種類の頭痛でしょう。

しかし,もしその頭痛が,他の症状を伴っても伴わなくても,長びくなら,あるいは過去二,三週間か二,三か月の間に頭痛の型,または特徴が変わってきたならば,医師の診察を受けるのが賢明です。そうすれば,基礎的な疾患となるものがある場合,直ちに適切な治療を始めることができます。

普通に起こる頭痛

もし何年間も頭痛が断続的につづいているなら,その頭痛はいわゆる「緊張性」の頭痛か,またはそれほど多くありませんが,「偏頭痛」と考えられます。しかしその違いはどのようにして見わけられるのだろう,とあなたはお考えかもしれません。

緊張性頭痛なら,痛みが絶えまなく続く持続的な型です。これは後頭部または頭の両側の筋肉が痛む頭痛です。目より上が痛むことはあまりありません。頭が万力でつかまれているかのような,あるいはバンドで固く締めつけられているような感じがするかもしれず,または重苦しい感じや圧迫感を覚えるだけかもしれません。緊張性頭痛は,頭皮の筋肉や頭をささえる頸部の強力な筋肉の過度な,または長時間の収縮によります。

偏頭痛は少し変わっています。偏頭痛ということばは,「頭の半分」という意味のフランス語から来ており,適切なことばです。というのは,ほとんどの場合,頭の片側だけが痛むからです。緊張性の頭痛とは対照的に,頭蓋の外の動脈の過度の拡張がおもな原因ですから,すぐにずきずきした,あるいは脈が打つような痛みになります。はきけその他,消化作用に障害の起こることが少なくありません。また痛みが激しくて仕事を続けることができず,床につかなければならないこともあります。偏頭痛を起こす傾向は遺伝するので,家族の中にひとりならずこの種の頭痛に悩まされる人がいることもあります。「典型的な」偏頭痛の場合は,普通の偏頭痛とは反対に,目の前で点々や光がちらちらするなど,頭痛発作の前駆症,つまり「アウラ」が現われることがあります。

こうした特徴は,「緊張性」頭痛と「偏頭痛」を見分けるのにいくらか助けになるでしょう。しかし,両者の区別はいつも簡単とは限りません。実際,どちらにもかかる場合さえあります。緊張性頭痛にしても,周期的に起こる偏頭痛にしても,痛みを軽くし,ひん度を少なくするために,あるいは再発を防ぐためにできることはたくさんあります。

頭痛の治療

頭痛の対症療法の中で,事情が許しそうないちばん簡単な療法は,鎮痛剤を使う自家療法です。さまざまな製剤が広く宣伝されていて,種々の薬剤の調合された粉末状のものや錠剤が容易に手に入ります。アミドピリンやフェナセチンを含む製剤は害があるかもしれないので避けるのが最善です。簡単な薬を使うほうが安全です。たとえば溶解性のアスピリンなどがそれですが,もしアスピリンが消化不良を起こすならば,パラセタモルはそれに代わる効果的な薬剤です。指示されている使用量は,もし必要ならば,三,四時間後に再度投与できるのが普通です。この簡単な方法で,緊張性頭痛は消え,偏頭痛の発作は短くなるでしょう。

しかし,事情が許す時には,鎮痛剤を使うとともに,あるいは全然使わなくても,別の方法で治すことができるかもしれません。緊張性頭痛や筋肉の収縮によって起こる頭痛は,短時間の休息や緊張をほぐすことだけで効果があるようです。型にはまった仕事の手を休めて,静かな薄暗いへやで半時間ほど横になることができれば,きっと気分がよくなるでしょう。頭やくびに,部分的に熱いタオルや幅射熱を当てて暖めるのもよく,入浴でも効果があります。またもし10分か15分,くびの筋肉を静かにマッサージしてくれる人がいれば,緊張性頭痛の原因である筋肉の緊張をほぐすのに大きな助けになります。

同様の一般療法は,偏頭痛の発作の対症療法としても効果があるでしょう。この場合は,部分的に暖める代わりに,頭に冷湿布か氷のうを当てるほうがずっとらくになるでしょう。冷湿布は,この型の頭痛をひき起こす,動脈の過度の拡張を和らげるのに役だちます。濃いお茶やコーヒーをたくさん飲むことも,カフェインの作用により,血管に同様の影響をおよぼすでしょう。しかし,あなたの偏頭痛は起きていられないほど激しくて,「眠って治す」ことしか考えられないほどかもしれません。そういうときには,からだの要求に従うのが賢明です。

もし以上のような治療を施しても治らないなら,医師の助言を求めるのがよいでしょう。

しかし,頭痛はからだに備わっている保護機能の一部であることを覚えているなら,いつまでも対症療法だけを続けて,原因を処置しないでいるのは賢明とは言えません。ではどうすれば,頭痛のひん度を少なくすることができ,さらによいことに,再発を防ぐことができるでしょうか。これに対する答えは,素因となる要素をどのように避け,または除き得るかに大きく左右されます。

素因となる要素

あまり頭痛にかからない人たちの間でもよく認められている頭痛の素因には,食べ過ぎ,アルコール飲料の飲み過ぎ,またはむっとするような通気の悪い環境などがあります。

緊張性頭痛はしばしば,疲れたり緊張したりしたあとに起き,職場とか家庭にある心配事や紛争が関係して生ずることもあります。偏頭痛も疲労,ストレス,心配,興奮などが原因で起こることがあります。事実,興奮と激情は頭痛の原因の上位を占めています。このことについて,オリバー・W・サックス博士は自著「偏頭痛,病気の進展」(1970年)の中で次のように述べています。「激情は他のすべての激烈な状態にまして偏頭痛という反応を起こさせやすい。そして多くの患者,とりわけ典型的な偏頭痛に悩まされている患者の場合は,激情がほとんどすべての発作の原因となっている。…実際にわれわれは,突然の激怒が,急に偏頭痛を引き起こす最も普通の原因であることを知っている。しかし若い患者の場合は,恐怖(恐慌)も同じほどの影響があるかもしれない。(勝利を得た瞬間や,思いがけない幸運にめぐりあった時のように)急に得意になることも,同様の影響をおよぼすことがある」。感情のストレスのほかに,明るい光やひどい騒音にさらされるとか,空腹であるとか,アルコールを飲んだとか,チーズ,チョコレート,キュウリ,トマト,油っこい食物,小麦,タマネギ,オレンジなどを食べたことが原因となる場合もあります。

よくあることですが,もしこれらの素因のひとつ,またはそれ以上があなたの場合にあてはまるなら,それらのものを避けるかまたは完全に除くなら,頭痛のひん度を少なくし,また予防することさえできるかもしれません。

頭痛の予防

頭痛の素因となるものは,生活のほとんどあらゆる面に影響をおよぼしますから,生活活動をある程度再調整する必要があるでしょう。食物や食習慣だけでなく,職場や家庭での状態,休息,気晴し,レクリエーション活動にも注意を払う必要があります。そして生活に対する見方や態度はさらに重要と言えるでしょう。

平衡のよくとれた食事を規則正しく,節度を保ってとることは,食べ過ぎや消化不良にもとづく頭痛,または空腹がもとで起こる偏頭痛の予防に役だちます。自分の頭痛と関係があると思われる特定の食物またはアルコール飲料を避けるのはたやすいことです。

もし職場の状態や仕事の性質が過度のストレスと疲労をもたらすものであれば,それを変える必要があるかもしれず,もしそれができなければ,仕事の予定を改善する必要があるかもしれません。健康をそこなうほど時間外労働をするのは確かに賢明とは言えません。家にいて家事にいそしむ主婦の場合は,毎日の仕事の実際的な予定を立てることが,過度のストレスや疲労を避けるのにたいへん役だちます。また職場でも家庭でも,適度の通気と正しい照明を確保することがたいせつです。

睡眠を十分とることが必要ですが,熟睡することもたいせつです。そのためにまくらをもっと柔らかいものに,あるいはもっと堅いものに取り替えるか,もっと高くするかあるいは低くする必要があるかもしれず,また頭痛の原因の一部となりうる悪い姿勢や筋肉の緊張を避けるために,あるいは新しいマットレスを求めなければならないかもしれません。

あなたの活動の再調整をするには,毎日少しの時間,たとえば食後10分か15分間,くつろぐことが必要かもしれません。もし,からだの全部の筋肉,とくに顔の筋肉の力を抜くことができれば,筋肉の緊張は大いに和らげられます。

レクリエーション活動を行なうことも,楽しいばかりでなく,有益です。望ましいレクリエーションは,家族とともに楽しめるもの,エネルギーを過度に必要としないもので,きまりきった日常の生活に楽しい変化を添えるものです。たとえば,動物園とか海岸に行くこと,あるいは,さまざまな種類の創造物を観察する機会のあるいなかを散歩するなどは,その部類にはいるでしょう。

必要かもしれないいちばんむずかしい変化,そして緊張やストレスや疲労などを相殺する最も大きな可能性をもつ変化は,人生と人生の諸問題に対する見方,もしくは態度の再調整でしょう。もし『柔和で静やかな霊』をつちかい,人びとや情況にいらいらさせられるような場合でも平静を保てるようになり,財産や快楽のあくなき追求と比較して,満足するということに価値があるのを認めることができ,他人の福祉にも無私の関心を払って自分のことばかり心配しすぎないようにすることができれば,緊張性頭痛や偏頭痛の原因となる感情的ストレスや緊張を除くのに大いに役だつことでしょう。―ペテロ前 3:3,4。テモテ前 6:6-8。

圧迫の多い現体制のもとでは,頭痛の原因になる事柄を避けたり,根絶したりするのはたいへんむずかしいことかもしれません。器質性のものにせよ,機能性のものにせよ,治療法や予防法はたくさんありますが,苦痛へのすべての束縛の最後的な除去は,神の王国の支配下のこの地上に復興する楽園の中で人間が再び完全にされるまで待たねばなりません。その時が来て初めて人間は,あらゆる頭痛から完全に解放された生活を楽しむことが期待できるのです。―黙示 21:4,5。

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