家族を一致させた祈り
● 時々,人は絶望的に思えるような状態に陥ることがあります。しかし,心の正直な人びとは,その祈りによって真の崇拝における喜びを見いだしました。アメリカ,イリノイ州,シカゴのある婦人はこう語っています。
「夫は大酒を飲みはじめ,酔ったいきおいでわたしや子どもたちを殴るようになりました。あまりにひどかったので,わたしは気が狂うのではないかと思いました。そんなある日,ひどく気落ちしていたわたしは神にこう祈りました。『神様,どうかわたしを助けてください。わたしは気が狂いそうです』」。
その同じ週に,エホバの証人が彼女の家を尋ねました。しかし,証人たちのことを狂信的な信者と思い込んでいた彼女は,訪問したエホバの証人を追い返してしまいました。しかし後になってこの婦人は,「神が偽ることのできない事柄」という聖書研究の手引書のひとつを手に入れました。彼女はその本をひと晩のうちに読んでしまい,それこそ真理にまちがいないと確信しました。その本を紹介してくれた婦人のエホバの証人に通りで会った時,彼女は,自分の家に来てほしいと告げました。やがて,この婦人はバプテスマを受け,エホバの証人となりました。しかし彼女は,その後何年にもわたって夫から肉体的また精神的虐待を受けました。その間,耐える力を与えてくださるよう神に祈りつづけました。そしてついに,彼女のりっぱなクリスチャンの行状によって,夫は変化しはじめました。今では,家族全員が真の崇拝のうちに一致しています。