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  • 地球は岩の塊 ― 生命が営めるように造られている
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目ざめよ! 1977
目77 1/22 16–19ページ

地球は岩の塊 ― 生命が営めるように造られている

わたしたちは,岩石と金属から成る球形の巨大な宇宙船の表面に生活しています。地球の表面を掘り下げて32㌔ほどの深さにまで達したとしましょう。そこはマントル(外套部)と呼ばれる岩層で,もはや生命の片鱗すら存在していません。わたしたちがその上に生活し,大半が非金属元素でできている地殻は,火山活動の際に地殻の裂け目から噴出する溶岩以外には目に触れることのない,1,000の7乗㌧もの物質の上にある非常に薄い表皮であると言えます。しかし,このすべては,わたしたちが生命活動を営む場を得る上で欠かすことはできません。

地質学者はどのようにして地球の組成に関して結論を下すのでしょうか。実際のところ,地質学者はわたしたちの住む惑星の内部を探る幾つかの方法を知っており,それが地球の内部構造に関する仮説となっています。しかし,彼らの認めるように,その理解は正確でないかもしれません。地殻の厚さが5㌔から8㌔と最も薄くなっている海洋の部分でさえ,人間は今だにマントルにまで掘り下げることができないでいます。このことを行なう計画が国際地球観測年(1957年7月から1958年12月)の際に立てられました。おそらく,この計画について何かで読まれたことでしょう。これは一般に“モホール”計画と呼ばれています。“モホ面”というのは,地殻とその下のマントルを隔てる境界面の略称です。地殻の構造とマントル最上部の組成を調べるこの計画は,莫大な費用を要することと,技術面の未熟さのため失敗に終わりました。

地震を利用して地球の“レントゲン写真”を撮る

奇妙に聞こえるかもしれませんが,地表下の内部構造を判断する上で,地震が非常に大きな役割を果たしてきました。地表下の内部構造を知ることによって,わたしたちの住みかとなっている地殻の組成を知る助けになります。地震を研究する学問は“地震学”と呼ばれています。

地震学者は,地震の際に生ずる波つまり振動には数種類あることを発見しました。これらの波は,震央,あるいは震源,つまり地震の発生地点から四方に広がっていきます。地球の内部を進行する地震波は,地表とは逆方向に湾曲線を描いて伝わり,何㌔も離れた観測所の地震計に記録されます。地震波には次の三種類があります。(1)地殻の中に伝わる表面波,(2)第一次(“P”)波(縦波),(3)第二次(“S”)波(横波)。後者の二つは地球内部に伝わります。“P”波は,地表から2,900㌔ほどの深さに達すると屈折します。“S”波はこれより深い部分で完全に消滅してしまいます。こうした変化が生じるのは,明らかに,地震波が,マントルの下層部とその下側にある外核の境にある一種の障害に当たるためです。地表から2,900㌔以上深くに“S”波は伝わらないのに対し,“P”波の中には地球の中心部を通り抜けるものもあります。

半液体状の核

“S”波が地表から2,900㌔の深さで止まってしまうのはなぜでしょうか。また,“P”波の中でも屈折したり,速度を落としたりするのがあるのはなぜでしょうか。これは,マントルの下にある外核が液体であるからにほかなりません。この現象を説明するものとして,堅い金属体(例えばベルのようなもの)が柔らかい物体よりも振動を伝えやすいという事実を挙げることができます。“S”波は液体の中では伝わりませんし,“P”波も液体の中に入ると屈折したり,速度が大幅に低下したりします。この速度の低下する範囲は2,175㌔に及びます。つまり,液状の外核は,地球の中心に向かって2,175㌔にも及んでいることになります。膨大な圧力と高温(外核上部で摂氏約2,200度,中心核つまり内核と接する下層部で摂氏約5,000度)のため,外核の岩石は溶けて液状を呈しているものと思われます。

外核および中心核は何でできているのでしょうか。地球に落下する隕石の研究から,地球の核は主に鉄とニッケルの混ざったものであると考えられています。地震波は内核でその速度を速めます。これは,内核が全体として非常にち密で堅い固体であることを示しています。

地殻とその下に横たわるマントル

地殻の上にいるわたしたちは,現に地球がそうであるように,住みかとして固くて安定した所を必要としています。しかし,わたしたちは金属を主成分とする岩塊以上のものを必要としています。創造者はこうした他の必要物を,地殻とそれを取り巻く大気の中に備えられました。地殻は,多くの元素を含む非常に軽い岩石でできています。これらの元素の中でも,酸素と珪素がとりわけ多く,含有量の多い順に並べると,他にアルミニウム,鉄,カルシウム,ナトリウム,カリウム,マグネシウムなどがあります。ともに非金属元素である酸素と珪素の二つで,地殻の全重量の約四分の三,体積の93%を占めています。また,大気と水が存在しており,これらは協働して地殻の岩石を砕いて土壌に変えます。しかし創造者は,この土壌を作り出す仕事を物理学的な方法だけに限定されたのではありません。神は下等な生物であるミミズを創造しましたが,そのミミズはわたしたちが想像する以上に人間のために有益な働きをしているのです。

土壌はとりわけ,地上のすべての動物の基礎食物である植物の生育に不可欠な種々の成分を供給しています。(創世 1:29,30)地殻中に見いだされる他の物質は,有機物,無機物を問わず,建築,機械,燃料,化学,医薬などに役立っており,その用途は数えきれません。

地殻の下側にある物質は,火山活動によって絶えず地殻に変化を生じさせています。海洋底の下の対流が,高さ約600㍍の海底山脈である大西洋中央海嶺を生じさせたものと考えられています。現在,大西洋の両側にある大陸は,昔は一つにつながっていたもので,大西洋中央海嶺を中心として両側に分かれてしだいに離れて行った,と考えている地質学者もいます。

海洋の水はマントルから出てきたとする説もあります。マントル上層部に水とカンラン石の化合物である蛇紋岩と呼ばれる鉱物の存在することが,こうした考えの根拠となっています。水の供給源はどうやらマントルにあるようです。『でも,海には莫大な量の水があるではありませんか』と言う人がいるかもしれません。確かにそのとおりですが,すべての海洋が地殻の部分に存在することと,マントルの体積が地殻のそれの50倍以上もあるという事実を考えると,それが十分可能であることが分かります。

このように,地殻は非常に高温のマントルの上に乗っているようです。そのマントルは少なくともある箇所では柔らかい状態にあるものと思われますから,地殻は事実上マントルの上に“浮いて”いることになります。地殻の上層部8㌔までの範囲では,深さが約18㍍増すごとに,温度が摂氏でほぼ0.5度上昇します。深さが増すにつれて圧力も大きくなります。地中に染み込んだ水は,高温に熱せられた地球内部の岩盤に到達するまでに摂氏145度ほどに熱せられるため,それが噴出すると,瞬時に蒸気に変わります。何千㍑もの水を地上30㍍以上の高さに噴き上げる,米国イエローストン公園のオールド・フェイスフルのような間欠泉があるのはこうした理由によります。同じような地下水の一部を利用した温泉は,湯治,洗たく,建物の暖房,あるいは発電用の蒸気源として,人間の生活に重要な役割を果たしています。

地殻中の気体の圧力の作用で,地中の水や石油が地表に噴き上げることがあります。また,こうした気体は燃料用の天然ガス源ともなります。マントルの深層部では岩石が溶融しており,それは“マグマ”(“練り粉の塊”を意味するギリシャ語に由来する)と呼ばれています。マグマは,大きな圧力を受けて地中の開口部や岩の裂け目を上昇し,地殻の中にマグマだまりを形成します。そしてこれが,火山活動によって噴出するのです。各種の有毒ガスとともに,大量の岩石や溶岩,蒸気,塵埃,灰などが,こうして地表に噴き上げられることになります。これには破壊的な作用もありますが,地殻を豊かにする物質を地表に運ぶ働きもあります。

このように,わたしたちの足下に横たわる地球は,生命のない無活動な岩の“山”のようなものではありません。人間が土や岩を山のように積み上げたとしても,それは,創造者の手による山々の優美な姿とは程遠いものです。人間の造る山は,土や岩の単なる“積み上げたもの”にすぎません。一方,神によって造られた実際の山の驚嘆すべき特徴のほんの一つだけでも考えてみてください。山腹にある数多くの泉から輝くばかりの新鮮な水が絶えず流れて供給されているのです。なんとすぐれた“配管システム”なのでしょう! 温泉や重曹泉,イオウ鉱泉,鉄泉などの鉱水も湧き出ており,その中には健康によいものも少なくありません。

磁場

地球の重い核によって大きく支配されていると思われるものに,地球の磁場があります。外核の中を流れる電流がこの磁場の主要な発生源であると考えられています。ちょうど棒磁石の周りを磁場が取り巻いているように,地球の磁場は地球を取り巻いています。この磁場は,宇宙から来る危険な放射線をしゃへいするので,地上の生物にとって不可欠な存在となっています。磁場は,電波が伝わることとも関係があり,ほかにも未知の有益な影響を生命に及ぼしているに違いありません。太陽や宇宙空間からやって来る荷電粒子は磁場に沿って曲る傾向があり,その結果壮観なオーロラ現象が生じます。長い間,航海者や旅行者は地球の磁場を頼りに磁石で方向を定めてきました。

未知の何らかの理由で,地球の磁場は少しずつ変化しています。磁極の位置は時々変わります。(地球磁場の北端である“地磁気”の北極と,磁針の指す“磁”北極とは同じではありません。地磁気の南極と磁南極についても同じことが言えます。)現在のところ,地理学上の北極(地軸の北端)は地磁気の北極および磁北極から数百㌔離れています。同様に,実際の南極は地磁気の南極および磁南極と同じ地点にはありません。

地球上の各所で岩石の残留磁気を調べた結果,はるか昔に,磁極が“さまよい”,数回にわたってその位置を入れ換えたと思われる証拠が得られました。わたしたちの住む驚嘆すべき地球にかかわる他の多くの事象と同様,この原因もまだ知られていません。現在,地球の内部は,宇宙空間の場合と同様に幾多の神秘に包まれています。この事実は,創造者であり主権者であられるエホバ神に関する預言者の次の言葉の真実さをひときわ輝かせるものです。

『だれが,たなごころをもって海をはかり,指を伸ばして天をはかり,地のちりを枡に盛り,てんびんをもって,もろもろの山をはかり,はかりをもって,もろもろの丘をはかったか。……見よ,もろもろの国民はおけの一しずくのように,はかりのうえのちりのように思われる。見よ,〔彼〕は島々を,ほこりのようにあげられる。……地球のはるか上に座して,地に住む者をいなごのように見られ,天を幕のようにひろげ,これを住むべき天幕のように張られる〔かたがおられる〕』― イザヤ 40:12-22,口〔新〕。

[17ページの図]

(正式に組んだものについては出版物を参照)

内核

外核

マントル

地殻

1,290キロ

2,175キロ

2,900キロ

5から32キロ

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