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目ざめよ! 1978
目78 11/8 10–11ページ

「今何時ですか」

西ドイツの「目ざめよ!」通信員

「今何時ですか」。「ちょうど八時半です」。「ありがとう。汽車に乗らなきゃいけないのに,時計が止まってしまいましてね」。

今日では,このように正確な時間を気にするのは当り前のことになっていますが,人間はその歴史の大半を,秒や分,それどころか何時間という長い時間をさえ気にすることを知らずに過ごしてきました。しかしやがて短い時を測る努力が払われることになりました。

人間が考え出した最も初期の時間測定装置はおそらく日時計です。その根本的な欠陥は「日時計の如くせよ。太陽の顔出す日だけ考えよ」という格言の中に見事に言い表わされています。良い天気の恩恵にあずからなくとも機能を果たすことのできる,もっと信頼できる時計が必要でした。この必要を満たしたのは,のちにクレプシュドラと呼ばれるようになった水時計です。水がある容器から小さな穴を通ってシリンダーに流れ込むと,シリンダーの水位が徐々に上昇し,それが時を測る基準となりました。

砂時計ないしは水銀時計も同じ原理に従って働きます。それは今でも,ゆで卵のタイマーとして時々用いられています。それから油時計があります。その油はランプの燃料として使われるものですが,どれほど油が消費されたかによって時間を測定できたのです。

砂時計にしろ油時計にしろそれぞれ限界がありました。その一つは,置き場所を変えると正しく働かなくなってしまうことでした。時がたつにつれて人々は,時を刻み続ける移動可能な時計の必要を悟りはじめます。これは輪列時計の発見で初めて可能になり,その時計は時間測定の発展における,次の一歩となりました。

輪列時計

13世紀に書かれたダンテの「神曲」の中には大きな輪列時計のことが出てきます。この時計は14世紀に広く用いられました。最初の運搬可能な時計は,ドイツのニュルンベルクに住んでいた機械工,ペーター・ヘンラインにまでさかのぼります。西暦1500年ごろ,この職人が最初の懐中時計を開発しました。それは40時間動き,一時間ごとに時を打ちました。

その後次々と改良が加えられ,信頼性や正確さの面が改善され,しだいに軽くなり,そして大量生産が導入されました。その結果,時計は全世界で使われるようになりました。

でも輪列時計はどれ位正確なものなのでしょうか。衝撃,温度変化,姿勢差それに等時性などの問題はその精度に影響を及ぼします。極めて正確な輪列時計とみなされているものは,摂氏一度の温度変化に対して,一日わずか0.6秒しか狂いません。

より正確な時計

しかしながら,機械化やオートメーションや科学研究が高度に進んだ現代においては,一層正確な時間測定装置が要求されるようになりました。この分野における最初の真の突破口となったのは水晶時計の開発で,1934年に世に紹介されました。それは振り子時計よりも精度が高く,約10倍も正確です。

どのようにその時計は動くのでしょうか。仕組みはいろいろあるとしても,基本となるものはどれも同じです。水晶の振動が交流の周波数を固定します。この電流の振幅は増加させることも周波数逓減器で減少させることもできるので,機械的な伝導装置によって時計の文字盤を動かすことができるのです。例えば,水晶の周波数は一メガヘルツ(一秒につき100万サイクル)ですが,これは水晶が一秒間に100万回振動するという意味です。この水晶の電気的な振動はオシログラフの上に目に見える形で表わすことができます。

おそらくみなさんは大きなあるいは小さな時計の仕組みを調べ,テン輪の速い運動が,秒針のややゆるやかな動きに転換されることにお気付きかもしれません。この減速は機械的に行なわれます。しかし水晶時計の場合,このことが電気的に行なわれるのです。その振動数は漸進的に分岐され,最後には,機械的な伝導装置に結び付けられて時計の文字盤に作用するところの同期電動機ないしはステップモーターを動かすことができたり,電気的なデジタル方式の表示で時間を知らせることができたりするのです。このようにして,一日につき0.0001秒つまり10年間にわずか一秒という誤差にまで引き下げることが論理的に可能になりました。ところが,水晶は古くなるにつれその振動が早くなり始め,水晶時計の精度に影響を与えます。

ゆえに,ある科学的研究を行なう際には,より正確な時間測定装置が不可欠なものとなります。この役割を果たすのが原子時計です。この時計は分子または原子によって放たれるか吸収されるかした光の周波数を測定するものです。1,000年間に一秒しか狂わない,ないしは10万年に一秒しか狂わないと考えられる原子時計があります。

でもちょっと考えてみましょう。もし研究室やどこかの科学大学で働いているのでなければ,人は100万分の一秒を気にするでしょうか。休暇の時期,楽しい仕事をしている時,人々は時を忘れがちなものです。それに日没の壮観をながめながら,だれが時間のことを知りたがるでしょうか。ですから状況によって「何時ですか」という質問は適切なものにも,場違いなものにもなるでしょう。

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