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  • 死 ― どこに通ずる戸口ですか
  • 目ざめよ! 1979
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目ざめよ! 1979
目79 10/22 7–9ページ

死 ― どこに通ずる戸口ですか

確かにだれしもが,現世での生活とは別の,幸福な生活を享受したいと願っています。現在の人生はあまりにも短く,難儀に満ちています。バージニア大学の一学生は,次のように述べて,人間全般に見られる態度を見事に要約しました。

「人生とそれが我々に投げ掛けるすべてのものを耐え抜き,その上で,『これがすべてなのだ』と自分に言い聞かせるのは,一般の労働者にとって非常につらいことである。これだけでなく,もっとこれ以上のものがあるはずだ,というのが全般的な考えである」。

このように考えるのは,人間にとって自然なことです。なぜでしょうか。神は,七,八十年ではなく,永遠に生きるよう人間を造られたからです。それで,聖書は,『偽ることのできない神が……約束された希望』について語っているのです。―テトス 1:2。

しかし,この希望はどのようにして実現するのでしょうか。不滅の魂によってですか。そのように考える人は少なくありません。

相反する報告

不滅の魂に関する信仰は普遍的なものである,と言っても差し支えありません。「プレズビタリアン・ライフ(長老派教会の生活)」誌の1970年5月1日号は,世上に広く流布している概念を次のように説明しています。「我々一人一人のうちには神聖な魂が宿っており,それは我々の肉体の中に閉じ込められている。死に際して,我々が肉体を捨て去ると,我々の魂は天にあるその真にあるべき所へ戻る」。

仮死状態から生き返った大勢の人々の報告は,この概念を裏付けているように思われます。例えば,次の叙述はその良い例です。ある女性は,自分が死んだとされていたときに,自分の身に起きたことをこう説明しています。

「上方へ漂って行った後,私は,とある暗いトンネルを抜けて,まばゆいばかりの光の中に出て行きました。それから少しして,私は,死んだ祖父母や父や兄と共にその場にいました。あたり一面には,まばゆいばかりの光が,さん然と輝いていました。そして,そこは美しい場所でした。そこにはこの地球上にはないような色 ― 鮮やかな色 ― がありましたが,口で説明することはできません。人もいました。とても幸せそうな人たちです」。

他方,息を吹き返した人の大半は,来世での命について何も語っていません。チューレーン医学センターの著名な心臓学者,ジョージ・E・バーチ博士はこう説明しています。「私はそのような患者約100人と面談した。……それらの人は,息を吹き返す前,長くても3 1/4分であるが,その間に,皆,深い,心地の良い,安らかな眠りの気分を味わったと述べている」。それらの人々は何も覚えていませんでした。

どうしてこのように相反する報告があるのでしょうか。わたしたちが死ぬとき,実際にはどんなことが起きるのでしょうか。

死後も続く命?

「ほとんどどんな文明に属する人々も,死に際して何かが体を離れ,生き続けると信じている」と,「世界各地の葬式習慣」という本は述べています。しかし,次のような質問が起こります。このような信仰はどこに源を発しているのだろうか。聖書はそのようなことを教えているだろうか。

先に引用した,「プレズビタリアン・ライフ」誌は,魂に関して広く流布している概念に触れ,その信仰の源を示唆してこう説明しています。「霊魂不滅はギリシャの概念で,古代の神秘教団の中で形造られ,[古代ギリシャの]哲学者プラトンの手で入念に仕上げられた」。息を吹き返した患者から聞いた事柄と類似の記述を古代の文書に求めたムーディ博士はこう書いています。「哲学者プラトンは,仮死状態にあるときに経験するのと非常に似た出来事に関する記述を残している」。

しかし,聖書もこの霊魂不滅の教えを支持しているのではありませんか。ムーディ博士は,聖書が実際にはその教えを支持していないことを認めねばなりませんでした。また,「プレズビタリアン・ライフ」誌は結論として,「魂に『不滅の実在』があるという考えを支持するものは,聖書の中に一つもない」と強調して述べています。

それと調和して,ユダヤ百科事典はこう述べています。「肉体が死滅した後も魂は存在を続けるという信条は,純然たる信仰の問題というよりも,哲学および神学上の推量の問題であり,よって聖書のどこにもそれをはっきり教えている箇所はない」。(下線は本誌。)

魂とは,死後も生き続ける,人間のある別個の部分ではないのです。聖書はこの異教の概念を教えてはいません。新カトリック百科事典が次のように説明するとおりです。「旧約[聖書]における魂とは,人間のある部分のことではなく,一個の人間全体,生きた存在者としての人間そのものを指している。同様に新約[聖書]においても,魂が表わしているのは,人間の命,意識ある主体としての各個人の命である」。

どんなに聖書を調べても,魂が不滅だとか,魂が人の死後も生き続けるとか述べる聖句は一つも見いだせないでしょう。一方,魂は死ぬ,死に隷属している,と述べる聖句は数多くあります。例えば,エゼキエル書 18章4節と20節(新)にはこう記されています。「罪を犯している魂,それが死ぬ」。

このように,死は来世へ通じる戸口だという教えは聖書にありません。そのような教えは偽りです。「今日の心理学」誌,1977年7月号は次のように論評しています。「幾千年も昔,よりによって蛇が,ある若い女性に,『汝等必ず死ぬる事あらじ』と語った。それ以来ずっと,我々はこの最初のうそを信じてきたか,あるいは信じることを好んできたようである」。(創世 3:4)真実を言えば,死は恐るべき敵です。それは生命の終わりであり,存在がなくなることです。―コリント第一 15:26。

では,息を吹き返した後,“死”後の生活を経験してきたと語る人がいるのはどうしてですか。もちろん,そのように語る人々すべてがうそをついているわけはありません。

考え得る説明

多くの人々は若いころから死後の命に対する信仰の影響を受けてきており,そのため霊魂不滅に関するそれらの概念が心の奥底に植え込まれています。これら息を吹き返した患者の多くと会って話をしているネーサン・シュネーパー博士は,それらの話を心理学上の空想として退けています。同博士はこう語ります。「これらの人々はいわば空白状態を経験している。そして,心理学的に言って,我々は空白状態に耐え切れない。それは埋めねばならない空白なので,人々はそうした経験を造り出すのである」。

とはいえ,人々はそうしたことを故意に行なっているわけではありません。意味深長なこととして,薬物療法を受けている患者も,幻覚や魂が体の外に出るという体験をしています。同様に,患者が生きるか死ぬかの瀬戸際の時期 ― すなわち心臓が血液を送り出さなくはなっているが,まだ細胞が死んでいない時 ― に,酸素の欠乏した脳の状態は異常な作用を引き起こします。回復した人々は,この変化した状態の生み出す結果について語っているにすぎないのかもしれません。アリゾナ・リパブリック紙の医学欄編集者であるジュリアン・ドフリースは,伝えられる体験談の裏にはそのような要素があるとみなしています。

この編集者はこう書いています。「麻酔がかけられたり,病気やけがをしたりしたために,身体の能力が衰微の極みに達すると,それに応じて体の機能の自動的な制御能力も減少する。そのため,神経系統の神経ホルモンやカテコールアミンが放出され,無制限に注ぎ出される。結果として,他の様々な徴候の中でも特に,死の世界へ行って生き返ったという幻覚が起こり,意識を取り戻したときにもっともらしい説明がなされる」。

残る疑問

それでも,これまでの論議では,ある患者が仮死状態から息を吹き返したときに,自分が意識を失っていた間に起きた事柄をどのようにして悟ったかということの説明はつきません。ムーディ博士の言うとおり,「もしジョーンズ氏が自分の霊魂が天井のあたりをさまよっていたと言い,いつ,だれがその部屋に居て,何がそこで起きたかを説明したとすれば,当人の言う事を信じるほかないように思う」ということになります。息を吹き返した患者たちのこの驚くべき知識をどのように説明できますか。

また,死があらゆる意味で命を終わらせるとすれば,神の約束しておられる永遠の命の希望はどのようにして実現するのでしょうか。人は一体どのようにして墓で終わる命とは別の命を享受できるのでしょうか。

今からこうした質問を検討することにしましょう。

[8ページの図版]

「私は,とある暗いトンネルを抜けて,まばゆいばかりの光の中に出て行きました……」

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