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目ざめよ! 1980
目80 4/22 13–15ページ

今日の経済体制の終わり

機械を設計したところ,それがうまく作動しなかったならどうしますか。次々に改良を加え,もっとうまく作動するかどうか試してみるでしょう。しかし,手を加えるたびに調子が悪くなるようならどうですか。機械そのものが意に満たないため,別の種類の機械を必要としているのではないかということを検討してみる時期に来ているのではありませんか。

今日の経済体制は全人類を益するような仕方で働いてはいません。その内部には途方もない不公平があります。勤勉に働く人々は自分の所持金がインフレで徐々に目減りしてゆくのを見ています。幾億もの人は貧困生活に甘んじています。さらに別の幾億もの人々は,生活必需品にさえ事欠いています。ニューヨーク・タイムズ紙はある国々について,「貧しい人々の多くにとって,今では,一食分の費用が日当をしのぐようになっている」と述べています。これは,「一日分の賃金でパン一斤」という聖書預言の著しい成就です。―啓示 6:6,ウェイマス訳,第五版。

実際,今日の経済および通貨体制は,人類の希求する平和や安全や繁栄をもたらすものにはなりません。それらには,利己心,貪欲,誇り,冷酷なまでの他の人々に対する関心の欠如などが染み付いています。

このすべては何を意味していますか。世界的なインフレ,食糧不足,戦争,および1914年以来の,前例を見ないような諸問題が起きているのはなぜでしょうか。

これらの事柄はいずれも時代のしるしです。それらの状況は,現在の事物の体制の「終わりの日」を成すものとして予告されていました。また,予告されていた状況の中には,人々が「自分を愛する者,金を愛する者……自制心のない者……神を愛するより快楽を愛する者」になるということも含まれていました。このすべては,今日の政治,および経済,社会,宗教体制の一部になっています。―テモテ第二 3:1-5。

ですから,今日の不安定な通貨や多くの人にとって厳しいものになっている経済的な時勢は,イエスご自身が予告されたとおり,この事物の体制が一路その終わりへと向かっていることの証拠です。(マタイ 24:3-14)今日の経済体制をこのまま存続させようとする,一時しのぎの改良は決して長続きはしません。いかに手を加えようと,そこに染み付いた利己心や貪欲や不公平をぬぐい去ることはできないのです。

ですから,このすべては次のことを意味しています。すなわち,現在のこの意に満たない体制はこれまでにない最大の崩壊へと向かっている,ということです。しかし,それは人間の失敗の結果としての崩壊ではなく,神の処置による崩壊です。イエスはそれをこう言い表わしておられます。「その時,世のはじめから今に至るまで起きたことがなく,いいえ,二度と起きないような大患難があるからです」― マタイ 24:21。

とはいえ,来たるべきこの苦難の時期に続いて「新しい地」が到来し,そこには「義が宿」る,という神の預言的な言葉の約束は慰めになります。(ペテロ第二 3:13)「新しい地」とは新しい人間社会のことを意味しており,それにはすべての人に益となるような仕方で働く新しい経済体制も含まれています。このように約束されています。「全能の主は世界の諸国民すべてのために宴を備えられる ― 最も濃厚な食物と最上のぶどう酒の宴である。ここで彼は,諸国民すべてを覆っていた悲嘆の雲を,突然除き去られる」― イザヤ 25:6-8,「福音聖書」。

それで,間もなく起きようとしている事柄は,今日の経済的混乱の解決策について意見を求められた日本の一ビジネスマンの答えに似ています。その人は,「現在の経済問題を解決するには,すべてを白紙に戻さなければならない」と語りました。この人は,今の体制に手を加えて良くしてゆける希望のないことを正しく見て取っていました。そして神の言葉も,この点,すなわちもう行き過ぎである,という点に同意しています。ですから,この体制は手を加えられて良くなるのではなく,完全に破壊されます。

今日の経済体制が崩壊する可能性は,最近になって経済学者の間でこれまで以上によく取り上げられるようになっています。例えば,米国の財政評論家,シルビア・ポーターは,「この国および世界中でインフレが爆発する」現実の可能性について語り,それが「“紙”[幣]への投資に対する信頼感を破壊し,国際通貨体制を弱体化させる余り,各国間の貿易が凍結状態にまですり減ることになりかねない」と述べました。このコラムニストはさらにこう言葉を続けています。

「その爆発の結果,企業の倒産が相次いで起こり,危険なまでに膨れ上がった負債は泡のように破裂し,失業は急増し,大幅に広げすぎた抵当負債の請け戻し権は失われ,負債者に月賦の返済ができなくなるためにその品物が取り返されるということが一斉に起きる。

「こうして書いているうちにも,そのシナリオはいよいよ恐ろしいものになっている」。

政治評論家ジャック・アンダーソンも,不安定な金融情勢について,同様にこう論評しています。

「諸国家は生活水準を向上させるために借金をし続けることはできない。その金が消費ではなく生産に投入されない限り,その借金は返済できない。多くの国にとって,その負債額は財政破綻をきたさずに吸収できる限度をすでにはるかに超えている。……

「急騰する諸物価は不良債権をどんどん増やしてゆき,しまいには銀行制度全体が崩壊の瀬戸際に立たされる」。

米国経済学研究所は次のように観察しています。

「ここ数年以内に,経済面で次のような事態の進展が見られる可能性が極めて強い。

「深刻で長期化する世界的な不況……

「長期化する不況の期間中,社会の混乱は極端なものになることが十分考えられる。……

「極めて不利な影響を受けた人々よりも実質的に暮らし向きが良いと見られる人や家族は,暴徒による攻撃の的になるであろう」。

比較的平和で繁栄している時代である現在,盗み,強姦,追いはぎ,殺人などの件数がこれほどの勢いで増加しているのであれば,挫折に至ったときにはもっとひどいことになるでしょう。そのことを明白に示しているのは,1977年のニューヨーク市大停電の際に起きた出来事です。ある地区には無政府状態が行き渡りました。略奪,蛮行,盗みなどは流行病のように広まりました。警察当局は,自分たちには手も足も出なかったことを認めました。

同様に,アフリカのある国では,米価が三分の一引き上げられたことが発端となって,首都で暴動や略奪が起きました。街路は戦いが行なわれたかのような観を呈しました。戒厳令が布かれ,厳重な夜間外出禁止令が課されました。

全世界の前途にある事柄に関して,聖書は,「世のはじめから今に至るまで起きたことがなく,いいえ,二度と起きないような大患難」のことについて語っています。その時,紙幣は無価値なものになります。聖書預言はさらに次のようにも述べています。「彼らは自分の銀を通りに捨て,その金も憎悪すべき物となろう。その銀も金もエホバの激高の日には彼らを救い出すことはできない」― エゼキエル 7:19,新。

いかなる人間の指導者も,いかなる人間の政府も,事前に手を打って,来たるべき「大患難」を阻止するようなことはできません。それは,現在のこの邪悪な体制に対する神の裁きになるからです。それだからこそ,神のみ言葉は,「高貴な者たちに信頼を置いてはならない。また,地に住む人の子にも。その者に救いはない」と,警告しているのです。(詩 146:3,新)では,取るべき正しい道は何ですか。聖書はこう答えています。「心を尽くしてエホバに依り頼みなさい。自分の理解に頼ってはならない」― 箴 3:5,新。

現在エホバに依り頼む人々に対して,エホバは経済面でも助けを与えると約束しておられます。とはいっても,神がご自分の僕たちにぜいたく品を備えてくださるというのではありません。しかし,生活必需品を備えることは約束しておられます。(マタイ 6:24-34。詩 37:25)また,この約束は神に依り頼む人が楽に生活できるということを意味しているのでもありません。世界の不利な情勢の影響をそうした人たちもやはり受けるからです。それでも,今日の困難な時勢に他の人々よりも首尾よく対処してゆけることに間違いはありません。

それに加えて,そのような人たちは,来たるべき破滅に際し,神から保護され,生き残って義の新体制に入ることが保証されています。(ヨハネ第一 2:15-17。詩 37:27,34,37)それゆえ,エホバに依り頼むことを学んだブラジルの一家族は次のように語っているのです。「経済問題に悩まされてはいますが,幸福な神であられるエホバを知り,その方のお目的を知っているので,私たちの家族は幸福です」。

ですから,インフレの重圧がどれほど厳しくなろうと,眼前に迫った神の新秩序でのより良い時代という確かな希望があります。ですから,正確な知識に基づく健全な希望を抱く人,そして物質の富ではなく神に依り頼む人は,『身をまっすぐ起こし,頭を上げる』ことができます。『彼らの救出が近づいたからです』― ルカ 21:28。

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「現在の経済問題を解決するには,すべてを白紙に戻さなければならない」

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「諸国家は生活水準を向上させるために借金をし続けることはできない」

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「彼らは自分の銀を通りに捨て,その金も憎悪すべき物となろう」

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「あなたがたは身をまっすぐに起こし,頭を上げなさい。あなたがたの救出が近づいているからです」

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