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目ざめよ! 1981
目81 12/22 6–7ページ

偶然にバクテリアは生み出されるか

最も単純なものの複雑さ

単純? バクテリアはこれまでに知られている最大の分子を持っている!

進化論者の大半は,4ページに描かれているような動物細胞が生物学上驚異的な複雑さを備えていることを認めるのにやぶさかではありません。『しかし,最初の生きた有機体はそれほど複雑ではなかった』とすぐに言葉を続けます。サイエンティフィック・アメリカン誌上で,化学の教授リチャード・E・ディッカーソンは,「地球上の最初の生きた有機体……は発酵を引き起こす現代のバクテリアに似た単細胞の存在であると思われる」と書いています。

それでは,下等なバクテリアについて考慮し,それが創造者なしに存在するようになり得たかどうか,ご自身で判断してみてください。

バクテリアの細胞壁は高等な有機体の細胞壁よりも単純なはずだと思われるでしょう。ところが,実際にはその反対なのです。高等な植物細胞には糖の分子の繊維から成るセルロース(繊維素)の壁があります。バクテリアの細胞壁も糖の分子の繊維から始まりますが,その繊維は次にアミノ酸の連なる短い鎖で複雑に織られているのです。一科学者によれば,細胞壁全体は「概して,一つの巨大な袋状の分子とみなせる」のです。

この袋はとても丈夫にできています。バクテリアの細胞壁は1平方㌢あたり20㌔余りの内圧に耐えながら,破裂しません。同じことをご自分の車のタイヤで試してみるとよいでしょう。

確かに,高等な有機体の細胞とは異なり,バクテリアには核がありません。しかし,最も単純なバクテリアさえ,普遍的な遺伝素材であるDNAをかなり有しています。バクテリアのDNAは核膜に囲まれておらず,一般にバクテリアの内部で1本の長いループ形を成しています。科学者のジョン・ケアンズ博士によると,ごく一般的な大腸菌のDNAの巨大なループ形の中には,「生物学的システムに生じると分かっている分子の中でも群を抜いて最大のもの」が存在します。

このすべてから,原始時代の海岸のどこかに偶然に打ち上げられただけの物を思い浮かべますか。「分子の中で最大のもの」は,不活性の化学物質が偶然に結合した結果だと言えますか。

大腸菌は次の細胞分裂に備えて自らのDNAを複製します。これが生じるには,大きなチャックをねじったような形をしているDNA分子の“チャックをはずし”,半分になったその各々が残りの半分を形成できるようにならなければなりません。DNA分子の塩基対と呼ばれる部分がチャックの突起に相当します。微小な大腸菌の中でこれら塩基対が毎分15万回の割合できわめて正確に複製されているのです。

大腸菌がほかの場所に移動する必要が生じた場合どうなりますか。文字通りスクリューが出てくるのです。生物学の教授であるハワード・ベルグによると,細胞の表面に6本の糸のようなものが現われ,それが一束になります。これらの糸は回転しますが,そうするためには「回転子,固定子,及び回転ベアリングに相当する構造」が必要である,とベルグ博士は語っています。“原始的な”形態の生物にしてはたいしたものではありませんか。

それだけではありません。大腸菌は他のすべての生物と同様,そのDNAで,自らが生きてゆくのに必要な化学物質の合成を指示します。必要に応じてDNAの各部分を作動させたり停止させたりする精巧な自動制御のメカニズムで,下等なバクテリアがそのDNAを制御しているのです。生化学者ジャン-ピエール・シャンジゥは,「この制御システムの並々ならぬ経済性と効率については,改めて一言述べざるを得ない」と語り,「細胞はこの制御のためにエネルギーを少しも消耗しない。……制御用自動中継機の操作にエネルギーを全く必要としない工場は,生産効率の極致ともいえるであろう」との驚嘆の声をあげています。

バクテリアが進化の所産でないことを示しているのはその複雑さだけではありません。バクテリアや他の生物を形造るのに助けとなっているたんぱく質そのものが,進化の起きる可能性は絶望的と言ってよいほど少ないことを物語っているのです。どうしてそう言えるのですか。

進化論者は,化学者が様々なガスの混合気体に放電して,幾つかのアミノ酸を含む数々の化学物質を合成した1952年の実験を吹聴します。アミノ酸をきちんとつなげると,あらゆる生物を作り上げる基本的な単位となるたんぱく質を形造るので,これは重要なことであるとみなされました。

さて,アミノ酸がどのようにつながれているかによって,“左きき”あるいは“右きき”のアミノ酸となります。様々なガスに放電する実験の結果として生ずるアミノ酸には,左きき及び右ききの型が同量含まれています。ところが進化論者のリチャード・ディッカーソンが認めるように,「特定の特別な適応形を除いて……今日のすべての生きた有機体に組み込まれているのはL[左きき]アミノ酸だけ」なのです。

典型的なたんぱく質が400個のアミノ酸から成っているとすれば,そのすべてが左ききになる確率は硬貨をはじき上げて400回続けて表が出る確率に匹敵します。それは,1に0を100個以上付けた回数行なっても1度として起こらないほどの可能性です。1に100個以上の0を付けた数というのは,宇宙の中で知られている星雲すべてに存在する原子すべての数の何倍も多いのです。たとえ400個の左ききアミノ酸から成る,とても生じ得ないと思える任意のたんぱく質が自動的に合体したとしても,20種類ある左ききアミノ酸のうちのふさわしいものがふさわしい順序で並んでそのたんぱく質を形造る可能性はほとんどありません。

偶然によってたんぱく質が発生する可能性は次のような例を用いて説明できるでしょう。触っただけでは区別のつかない小さな正方形の木片に文字を書いたものと数字を書いたものが同量入っている箱があるとします。さて,目隠しをしてそれらの小さな正方形の中から400個を選ぶように言われます。文字の書いてある正方形だけを選んで数字の書いてある正方形を一つも選ばないという確率でさえかなり低いものです。ところが,それだけではないのです。文字の書かれたその400個のブロックを選んだ順番に並べていくと,それらは意味のある,文法的に正しい一段落の文を成さなければならないのです。

大腸菌の複雑なシステムは,原始的なものであっても,生命が進化の所産であるという概念に別の問題を提起しています。DNA分子は生命に不可欠ですが,それだけでは生命が存在するのに十分ではありません。酵素など他の非常に複雑な分子がDNAの活動を導いたりその活動に協力したりすることが必要です。

ですから生命は,幾つかのきわめて複雑なシステムが同時に存在するようになり,完全に調和して働いて初めて存在し得るのです。複雑なシステムのどれを取っても,他のシステムが所定の位置になければいつまでたっても原始的な生命をさえ発生させることはできないのです。

進化論者たちは進化論に対するその“信仰”を主張するだけで,このジレンマを片付けようとします。

[6ページの拡大文]

バクテリアの細胞壁は1平方㌢当たり20㌔余りの内圧に耐える

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大腸菌の塩基対は毎分15万回複製されている

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