読者の声
公害病
生態学上の原因で生じる病気の問題を扱った記事は面白かったと思います。(1983年9月8日号)この問題に対して平衡の取れた見方がなされており,外部の環境を清潔にすることのほかに人々にできることが適切に強調されていたのはよかったと思います。内部環境 ― つまり人体 ― も重要な要素で,もし栄養のバランスがとれた状態にあればこれは強化され,毒物やアレルギー源の影響に対して抵抗力を強めることができます。
S・M・B 医学博士 米国コネチカット州
おそるべき力をもつハイイログマ
「目ざめよ!」誌の「おそるべき力をもつハイイログマ」(1983年10月22日号)という記事は大変気になります。人がクマに出会うと報道機関が大げさに騒ぎたてることは私も認めます。しかし,我が州を訪れる人々に間違った考えを持たせないようにしていただきたいと思います。クマは危険な動物なのです。自分たちの食物と家族を守るためには死ぬまで闘います。ひどく追いつめられると攻撃に出ます。それに植物だけを食べる動物でもありません。アラスカに来て自然のままのすばらしい野生動物を楽しんでください。しかし,クマは害を加えないなどと決して考えないようにしてください。クマはとても危険なのです。
S・S 米国アラスカ州
ハイイログマが害を加えないという印象を与えるつもりは全くありませんでした。むしろハイイログマは危険であり,その行動も予測できないということを示したと考えていました。また,ハイイログマに襲われて死んだ人の数は,同じ地域で他の原因により死んだ人の数に比べて少ないということ,そしてまた,そのような死はハイイログマがどれほど危険かを人間のほうが知らず,しかるべき用心を怠った結果であることを合わせて示すつもりでした。用心が必要なことを強調するのは良いことと思います。―編集者。
バレエダンス
『バレエ ― その美醜』(1983年5月8日号)という記事を掲載してくださったことを感謝します。私は25年間ダンスを続けてきましたが,正直なところ痛みがなくなることはありません。背中はめちゃめちゃですし,足の指ときたらもうお話しするまでもありません。膝もすっかり駄目になってしまいました。私の道徳生活もゆがんだものでした。何年か前にこのような記事を読んでいたら,ダンスをやめることもできたでしょうし,私の体もまだ使えたでしょう。しかし,遅まきでも続けるよりはましです。
T・S 米国ペンシルバニア州
一番仲の良い友達の一人が,『バレエ ― その美醜』という記事の載った「目ざめよ!」誌を見せてくれました。度を超えた激しい練習が行なわれることや,足の指が折れて血まみれになることや,催眠術にかかったようにただ生き,食べ,そしてダンス,ダンス,ダンスの生活であることが事実であることはよく知っています。そしてそれは何のためでしょうか。まだ40歳にもならないのに私の体は駄目になってしまいました。もうどうすることもできません。手遅れです。しかし大事な幼い娘たちにとってはまだ手遅れではありません。娘たちは肉体や道徳や感情の面に及ぶ害を経験するかもしれません。それは必ず臨むからです。私が常々言いたいと思っていたことを言い尽くしてくださったことに感謝します。今後は,皆さんの宗教をもっと深く調べてみるつもりでいます。
W・S 米国ペンシルバニア州