使い捨てのおもちゃ,使い捨ての価値観
ロンドンのデーリー・メール紙が伝えるところによると,子供のおもちゃの世界では,「伝統的なものが流行の最先端をゆくおもちゃに追い越され,品質の良いものがくだらないおもちゃのために押しのけられている」ということです。児童精神科医のキーラン・ウォルシェ-ブレナン博士は,そのことは「若い世代の安定性と倫理性」についてあることを物語っていると考えます。昔はおもちゃがよくできていて,子供たちはおもちゃを大事にするように,またよく管理するように教えられたものだと同博士は言います。そうしたおもちゃの「長持ちする品質」は「人々のはるかに安定した,また倫理にかなった精神態度を反映していた」が,それと対照的に,「今日の使い捨てのおもちゃは本来こわれやすく,結婚に対する多くの若者の態度に似ている。続いているあいだは良いが,いとも簡単に投げ捨てられるからだ。多くの若者の不安定性をよく示している」と同博士は言います。